VRミッション25 ザイバツコ-プ社の目的は?ネタバレ・ラスト結末を解説!

映画VRミッション25のキャストと評価

【キャスト〔吹替〕】
マックス・ディーコン(鈴木正和) モーフィッド・クラーク(東内マリ子) アリ・クック(野川雅史) クリストファー・オビ パーカー・ソウヤーズ

【スタッフ】
監督:脚本 チャールズ・バーカー 製作:マシュー・L・ウィルキンソン ジョン・ジワ=アムー 撮影:ジョン・リー 音楽:トム・レイブールド

評価:65/100点

VRの作品の先駆けになりそうな作品。

アクションはチープだが、世界観がしっかりできていて丁寧に作られている。

映画VRミッション25のあらすじ(前半)

オンラインゲームの上位者で、離婚していたり、独り身だったり友達がいなかったりと、身内がいないものを選び出して、新しい VR の作品に参加できる権利が与えられた。
その優勝賞金は何と10万ドル。
集められた者たちは新しいゲームができる喜びと賞金がもらえるかもしれないワクワク感でゲームに参加する。

集められたタワーの部屋で各自がハンドルネームを登録してゲーム開始である。

・soxxx_1(カール・アンダーソン)…常に落ち着いてチームを動かす。
・MUSTANG67(シェリー・オサリヴァン)…長い髪の女性。タトゥーを入れており、女性にしては肝が座っている。
・xxATRA5xx(マルコ・ロッシ)…黒ひげ男性。離婚歴ありで、自分が生き残る為なら手段を選ばない。
・T3RRORIST#1(ザヒド)…ボスニア・サラエボ出身の不法入国者の男性。テロリストという名称を入れたことを後悔
・St8_shoot3r…黒人で、唯一の武闘派。自身も海兵隊経験者であり、武器の使い方に長けている
・DA_CHI3F(エドワード)…白人金髪男性。
・REAP3R_2000…金髪のもじゃもじゃ頭天然パーマの男性。小太り。
・SLAY3R_GRL(テイラー)…本当は友人の代わりにやってきた。パーティと間違えて参加した。

初めは VR の世界に戸惑う彼らだったが、 ゲームは「完全没入型」いわばバーチャル・リアリティ型のゲームであり、青い全身を包むスーツを着用した後、白いヘルメットと白い胸につける鎧型のアーマーを着用することで進んでいった。
この建物はテロリストに占拠されているという設定のもと、任務はテロリストをやっつけながら1階ずつフロアを降りて行くというものだった。
フロアごとに活躍によって点数が加算され、合計ポイントの高かった者に賞金が与えられる。
軍曹はそれを告げると、去っていき、ゲームが開始される。
最初の敵を倒したのは、元軍人というSt8_shoot3rだった。倒れたテロリストは、ヘルメットのシールドを外すとやはり存在していなく、その質感や反動、音など全てがリアルで興奮するメンバーたち。
ゲームで使う銃も実際は白いもので、実用性はない。
次のフロアに行った時、カールが2度撃たれ、あまりの激痛に、のたうち回る。
メットのシールドを外しても外傷はありませんが、着用しているスーツが神経に作用しているらしく、痛みは本物だった。

St8_shoot3rが自分のメディパックをカールに打ち、助けると傷は元に戻る。
こんなに痛いのならば、ゲームじゃないとカールが嘆きはじめゲームからの離脱を提案する。
激痛に苦しむカールの姿を見ていたので、みんなも痛みは本物なのだろうと思う。
本当はゲームの体験テストではなく、リアリティ番組の企画ではないかと話し合ったり、実はSt8_shoot3rがスパイで、民間軍事企業に勤めているのではないかとマルコが言った。

その後、気分を悪くしたSt8_shoot3rは一人ビルを徘徊していると、突然復活した敵に撃たれて苦しみますが、自分の分のメディパックをカールに打ったので、持っていません。
苦しんだSt8_shoot3rはそのまま泡を吹いて死んでしまう。

映画VRミッション25のあらすじ(後半)

このときはじめて彼らはこのゲームは仮想空間を体験できるが、ゲームオーバーになると本当に死んでしまうのだということを知った。
彼らは協力してこのビルから脱出することを決めた。
順調に進んでいた彼らに、今度はビル自体に爆弾を設置したテロリストが現れる。
彼らは協力して爆弾の場所まで行くが、敵の猛攻により一人、また一人と仲間がゲームオーバーになっていく。
最後にはエドワード、カール、シェリーの3人で移動することに。
地下に到着し、爆弾の見張りを倒して移動していると、爆弾の向こう側に停めた車からテロリストが出てきて、カールは撃たれ、シェリーは応戦しますが、撃たれてしまう。
カールは自分のメディパックをシェリーに打ち、「必ず生還しろ」と言って死んでしまう。
そして間一髪のところでエドワードが爆弾を停止させる。
これですべてのゲームは終了し、生き残ったのはエドワードとシェリーだけだった。
軍曹が部下を讃える言葉をスピーチし始めるが、シェリーはその口の動きがエドワードと同じだと気付き、エドワードはザイバツ・コープ社の社員だったことが明らかになる。
怒ったシェリーはエドワードに抗議しようとしますが、麻酔薬を撃たれて眠らされてしまう。

ビルには撤去のスタッフが入り、参加者の記録は抹消された。
朝が来る頃、すべての作業が終了しつつあるとき、その頃シェリーは目覚めた。

それに気づいたエドワードが「薬が足りていない。追加で打て」と部下に言いますが、シェリーは隙をついて部下に麻酔注射を打つと、部下の銃を手にエドワードを追い詰める。
銃を見たエドワードは「賞金ならやる」と言いますが、シェリーは金を突き返すとエドワードを殺し、外へ出ていった。

映画VRミッション25のネタバレ感想・解説

B級映画としては合格点の域ではないでしょうか。

特にVRを用いた作品としてははじめて見る世界観に胸がときめきました。

結構よくできていて、画面を通すと戦場、でも実際は普通のビル。そして脳神経系だけ機械につながれていて痛みは本物であるということ、そし2回被弾して一定時間助けられないと死んでしまうこと。

この世界観は理屈に合っており、見ていてすっと入っていけました。

一方でアクションはいまいちという声が聞こえてきますがまさにその通り。

素人であることを演出したいのでしょうが、どうしてもちゃちい作品になってしまったのは残念です。

ネタバレ:ザイバツ・コープ社の狙いは?

特に明らかにされないザイバツ・コープ社の目的は何なのでしょうか?事実を整理していきましょう。

これは予想するしかありませんが、生き残ったエドワードは後片付けをする社員たちに「君たちには高いお金を払っているんだ」と言うところからするとエドワードはザイバツ・コープ社のオーナーであり、今回の計画者であることが予想されます。

そして今回集められたメンバーはすべて身寄りがない人物であり、明らかに全員殺すことを目的としています。これはシェリーが生き残ったにもかかわらず麻酔薬を撃たれたのも納得です。なぜなら最後に生き残る一人はエドワードしかありえないからです。

しかも殺し方が薬物であり、神経に直接毒を流すのであれば、①検出さらない毒か②麻薬の多量接種のような形で自然死もしくは事故死の形に見せるのかもしれません。

そして全員黒い死体袋に入れていたのであの扱いは明らかに遺族に届けるというよりぞんざいに扱われていました。

ここから導き出せる結論はなんでしょうか。

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金持ちの道楽説

ビル一つ借り切って(もしくは所有して)ゲームをして、最新の設備を用いながら、人殺しを容認するメンバーを金で雇えるエドワードは間違いなくとんでもない金持ちであることは間違いないでしょう。

もしエドワードがFPS(ファーストパーソンシューティング)のマニアだったら思うはずです。

「いくら金を払ってでも、もっと臨場感のあるスリルのあるゲームをしたい」

サバゲーのようなおもちゃの銃で死んだふりをするのではなく、ゲームの世界のようにすぐにリスポーンできるのではなく、死と常に隣り合わせで(とは言いつつエドワードのスーツは絶対に死なないようにできていると思いますが)迫力ある戦闘を楽しみたいと。

だからビルを用意し、システムを開発し、スタッフを雇い、身寄りのない奴らを集めて自分がヒーローになれる舞台を演出した、というのが私の仮説です

映画VRミッション25の最後に

作品として薄い作品である一方で、期待しないで観るとそれなりに楽しめる作品です。

衝撃のラスト、と言うのは言い過ぎだが、それなりにそういうことね、と納得して終わる。

シェリーはもしかしたら最後仮想空間と現実の区別がつかなくなってたのかな?そういう結末にするのも面白かったかも!ゲーム終わった後も戦い続けるやつらがいるというのは話としてはありえるし、面白いかなと思いました。