映画ジョーカーゲーム脱出(エスケープ)の評価・あらすじとネタバレ感想【 鈴木裕乃主演】

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ジョーカーゲーム脱出の評価

★★★☆☆

一言「思ったより面白かった」

前作ジョーカーゲームが粗ばかりでゲームとも呼べない代物だった一方で、本作の脱出ゲームは一応ゲームとしての体をなしており、そこにそれぞれの真希や紀子などキャラクターがたっているので十分楽しめる作品でした。

やはりこの手のゲームでは生死をかけてやらないとだめですね。

前作のように「気絶してどこかに連れていかれる」なんていうふわっとした恐怖とは緊張感が違います。

ただ、一方でラストには少しがっかりです。

やはり前作で香奈があれだけ助けたかった真希が悪オチしているとは。

ジョーカーゲーム脱出のキャスト

大野真希 – 鈴木裕乃
島本紀子 – 松野莉奈
小島理恵 – 宮武美桜
下川ちひろ – 吉田まどか
林沙織 – 愛名ミラ
本多明日香 – 佐藤優津季
江川知巳 – 京佳
大野香奈 – 高月彩良

キャストについて感想

主役の真希が相変わらずセリフもほとんどなく、目立たない存在でした。

本当に主役なのか。。。ラストで裏切っているわけなのでわざと影を薄くしているとポジティブに考えます。

存在感で言えば、林沙織演じる愛名ミラでしょうか。

スタイル抜群で、背が他の人よりも抜き出ており、生意気なキャラがとてもよく似合っていました。

ジョーカーゲーム脱出のあらすじ

学力低下が深刻な問題となっている中、文科省認可教育強化プログラムとして導入された教育プログラム、ババ抜き。

勝者は更なる高等教育が受けられ、敗者は矯正施設に収容されるようになります。

矯正施設に送られた7人の女子生徒、知巳、沙織、明日香、紀子、理恵、真希、ちひろは大島教官のもとで日常生活を送っていましたが、ある日身体測定という名目で注射を打たれると意識を失い、目を覚ますと廃屋でした。

そこでテレビから今回の脱出ゲームに関する説明が行われます。

今回は2時間以内にその部屋から脱出しないと身体に毒が回って死んでしまう死のゲームでした。

それぞれのポケットには脱出するためのアイテムが入っており、力を合わせる必要がありました。

しかし、このゲームでは間違った「答え」にたどり着いてしまうと罠によって、殺されてしまいます。

さらにこのゲームで最後まで生き残れるのは2人だけだったのです。

7人は力を合わせますが、ゲームの進行とともに一人、また一人と命を落としていきます。

廃屋の部屋から抜け出て生き残ったのは真希、紀子、理恵の3人でした。

結末ラスト

廃屋の先にはもう一つ部屋があり、そこには解毒剤と思われる注射器が2つありました。

机にはトランプが置いてあり、3人はババ抜きで解毒剤を指す人間を決めることにします。

ゲームの結果、理恵と紀子が勝ちました。

まず理恵が注射を撃ちますが、苦しみ初めて死んでしまいます。

真希は自分が実は裏のゲームの進行役で、自分には毒が撃たれていないことを告白します。

彼女は妹の香奈を助けるためにみんなを裏切っていました。

真希は紀子に本物の解毒剤を撃ち、部屋を脱出します。

同じころ、真希の妹香奈には「不可」のスタンプが押されるのでした。

 ジョーカーゲーム脱出のネタバレ感想

前作ジョーカーゲームの続編です。

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このジョーカーゲーム 脱出は前作のゲームに負けた敗者たちが矯正施設に送られた後の話です。

正直続編のこのジョーカーゲーム脱出の方が前作のジョーカーゲームよりも大変バイオレンスで謎解きの要素も多く 個人的には好きです。

脱出ゲーム

実は私の知る限りですが、脱出ゲーム系の映画というのは少ないです。元々この手の命を懸けてゲームをする流れはカイジやライアーゲームが流行の一端を担っているので必然的に知略戦略での人間同士のゲームが多かったのです。

その点この脱出ゲームというのは洋画ではキューブやSAWなどに代表されるような暴力というよりはトラップでの血みどろが見どころになるのですが、本作はその点を見事に表現しています。

もちろん、CUBEやSAWのように謎が多いわけではありませんが、それでも一つ一つ謎を解いていき、しかも時にはトラップで命を落とすというのがなんともスリリングです。

脱出は命がけ

ジョーカーゲームの前作では単に負ければ施設送りでしたが、今回は本当に命が危ぶまれます。

だからこそ緊張感が全然違いますし、時に人を恨み、裏切り、殺すことだって平気でやります。

正直ジョーカーゲームの1でもこれくらいの迫力でやってほしかったところです。

結局全員裏切り者

ちょっと展開としてイヤだったのは蓋を開けてみればほとんどが裏切り者でした。

特に純粋一筋だった真希も結局(妹のためとは言え)ダークサイドに落ちてしまうわけですし、なんとも後味の悪い終わり方でした。

正直全員ろくでもないな~という感じで、このプログラムを通じて社会で通用する強い人間を作れるのか?というのは大分疑問ですね。

主人公くらいは「性善説」であってほしいと思いました。

総じて満足

色々書きましたが、総じて満足な作品です。

アイドル作品というのはどうしても温い作品が多くなりがちなのですが、しっかり殺し合いをして、ののしり合いをしてこそのアイドル映画だと思っています。

普段は見れない死体の演技だったり、悪い面を見れたりするのがこのアイドル作品のいいところであり、そんな人間関係の黒い部分、脱出ゲームの内容、バイオレンスやスプラッタ描写を含めてとても満足できる作品でした。

最後に

最後まで救いのないラストでした。まさか1で生き残った香奈まで死んでしまうとは。

ストーリーは好き嫌い分かれるところでしょうが、アイドル映画にしては演技もよくできているので総じて満足な作品でした。