セーラ 少女のめざめ(少女覚醒)のあらすじとネタバレ感想・解説まで

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 評価

 ★★★☆☆

一度見終わってみるとなんだか不満足な気もしながら、セーラがだんだんと悪魔に覚醒していくところはまさに「少女のめざめ」という感じで満足感もある不思議な映画。

特にホラーというジャンルを見慣れている人にとってはこの監督の才能が垣間見れるはず。

一人の少女が夢を見て、ダークサイドに落ち、そして悪魔として覚醒する過程はまさにホラー映画の不気味さ=面白さの一つ。近年のお化け屋敷映画のような音と映像だけで勝負するのではなく、手先から冷えていくようなホラーは中々見ごたえがありました。

とは言え、万人受けする映画ではないので評価は★3つとしました。

あらすじ

ハリウッドで女優としての成功を夢見るセーラはオーディションを受け続けるもいい結果は出ません。

今日もいつものようにアルバイトと同じ夢を見る友人たちと暮らすアパートを往復する日々でした。

彼女には秘密がありました。それはストレスがかかると自分の毛を抜いたり、発作が起きたりするのでした。

ある日老舗の映画製作会社のオーディションに応募したセイラはそこで演技を披露しますが、結果は不合格でした。

オーディション会場のトイレの個室で悔しさを爆発させていると、ふとオーディションの審査員からもう一度声をかけられます。

会場に戻ったセイラは悔しさをぶつけるように演技をすると次の審査にも呼ばれました。真っ暗な部屋で指示通りに演技するセイラでしたが、そこでも合格します。

最終審査の会場で審査員の女性に連れられてある部屋に連れてこられたセイラは、そこで製作会社の男に会います。

彼は成功するには犠牲を払わないといけないと、セイラに性行為を要求します。

セイラは驚き、その場を後にし家に帰ります。

友人たちに事のあらましを説明し悔しがるセイラですが、内心オファー断ったことを後悔していました。

友人たちと酔っ払いバカ騒ぎしたり、アルバイトをしていても身が入りません。

セイラは状況を変えるためにもう一度審査員の女性に電話します。

すると今度は屋敷に呼ばれ、また例の男に会うことになり、身を委ねます。

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結末ラスト

ふと気づくとセイラは家に戻っていました。

しかし、以前までの自分とは何かが違っていました。

髪が抜け、肌はただれ、血が吹き出してきます。絶望に打ちひしがれながら彼女はふと友人を殺してしまいます。

それを快感に感じた彼女は次々と同居している友人たちを殺していきます。

同じころ、例の男や審査員の女性は集まって儀式をしていました。

彼らは五芒星をかたどった特殊な魔法陣を囲むように呪文を唱えています。

それと同時にどんどんセイラは凶暴になっていきます。

ふと目覚めるとセイラは土の中にいました。彼女は土からはい出し、家に戻ります。彼女の髪は完全に抜け落ち目は緑色になっていました。

ネタバレ感想・解説

序盤からワクワクする展開ではじまり、一気に物語が急展開していきます。

最終的には映画の製作会社はカルト集団の隠れ蓑で審査員もすべてカルト信者だったというオチです。

そのカルトたちの手によって魔法陣を描いた儀式でセイラは悪魔に生まれ変わります。

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なぜセーラが選ばれたか

作中セーラが選ばれる理由は明確には明かされません。男性が言っていた「成功のために犠牲はつきものだ」という言葉から察するにセーラはその人物と見込まれたものと思われます。

ただ、個人的に「服を脱ぐ」とか「プロデューサーと寝る」なんていうのは犠牲どころか「よくある」話だと思い、少しそこはいまいちしっくりきていません。

むしろ「一番親しい友人を殺してこい」とかのほうがオーディションとしては面白いように思いました。

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映画セーラの魅力

少女のめざめという副題のとおり、セーラが徐々に悪に染まっていくのがこの映画の魅力です。

はじめから精神的な不安定さを抱えて抜毛症も持っているセーラがそこから役を得るために悪魔に魂を売る内容です。

設定はとても面白く、苦悩するセーラが見ている側にも伝わり、この手の映画が好きな人には楽しめるものでしょう。

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ラストに引き込まれる

何より急展開ならラストに脱帽です。

はじめはちょいエロなバイトや傷のなめ合いをしている集団というよくある「ダメな人」だったセイラが「ちょっと怪しいな」ぐらいの橋を渡って、渡りきったと思ったら45度の坂を転げ落ちるように悪落ちするわけです。

蝶が美しく、毛虫が気持ち悪いようにその変態の過程は見苦しいことこの上ありません。毛が脱けおち、まるで落ち武者のようにのたまうセイラはもはや絶望の淵にいたことでしょう。

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ですが、ラスト土から這い出たセーラはまさに蝶が羽化するかの如く、きれいな存在になります。

制作陣の意図はわかりませんが、実際私は生まれ変わったセーラを見て「きれいな蝶」と思ったくらいです。

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最後に

「ホラーに意味なんてない」ということがとてもわかる映画です。

でも一方で「なにもないからいい」ということも感じれる映画だと思います。

あのあとセーラがどうなったのか。

おそらく生まれ変わった彼女は完璧な身体を手に入れて、もしかしておまけで永遠の若さぐらい手に入れたかもしれません。

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