映画2000人の狂人(邦題:マニアック2000)のあらすじとネタバレ感想【百年目の恨み】

※この映画レビューには残虐・グロ描写が含まれます

2000人の狂人の評価

★★★★★

「ゴアのゴッドファーザー」という異名を持つハーシェル・ゴードン・ルイスの代表的作品「2000人の狂人」です。

ゴア好きにはたまらない描写が連続して登場し、飽きさせない描写が続きます。

古さは感じるものの今見ても迫力を感じる作品です。

スプラッタ・バイオレンス・ゴア描写が大好きな人にはぜひとも見て欲しい作品です。

2000人の狂人のあらすじ

アメリカ南部の田舎道。二人の男が道行く車を観察しながら標識の向きを変えています。

そこへ3組の若いカップルの男女が通りかかり、偽物の標識に誘導されるがままに彼らはプレザント・ヴァレーという田舎町までたどり着きます。

街では百年祭が行われると言い、カップルたちは主賓として歓迎されました。

陽気な彼らになすがままに村に宿泊することになる彼ら。そのうちの女性ビーがイケメンの男に誘われるがままについていくと突然男に指を切り落とされます。

突然の事態に理解できないビーは叫び続けますが、そのまま民家に運び込まれ、今度は斧で全身を細切れにされてしまいます。

その夜バーベキューではビーの腕や四肢が焼かれています。

f:id:takkita411:20190719055646p:plain

バーベキューに参加していたジョニーはお酒を大量に飲んで泥酔していました。

気づくとジョニーは4頭の馬に四肢を繋がれており、村人は馬を興奮させ、ジョニーを八つ裂きにしてしまいます。

村人たちは依然陽気で楽しんでいました。

2人が消えたことに気づかないデビットはあくる朝、100年祭を不気味に思いながらも会場とされている丘へ向かいます。

そこには多くの村人が樽の近くに集まっており、主賓であるデビットに樽に入るように言います。

拒否する彼を無理やり樽に入れた村人たちは樽に大きな釘を打ち込みはじめ、樽を丘から転がします。

デビットは樽に刺さった釘が体中を貫き、死んでしまいます。f:id:takkita411:20190719055742p:plain

ビバリーは男に連れられて町の中の大きな塔に来ていました。塔の上には大きな岩が置いてあり、村人は嫌がるビバリーを塔の下に縛り付けます。

村人の男がボールを投げると塔につけてある的に当たります。

f:id:takkita411:20190719055831p:plain

すると大きな岩が突然落ちてきて、ビバリーは下敷きになり潰れてしまいました。

その様子を見ながら村人たちは笑顔でお祭りを楽しんでいました。

f:id:takkita411:20190719055911p:plain

残されたトムとテリーは他の4人と連絡が取れず少しづつ異変に気付きました。

彼らは自分たちが外界と連絡が取れないことにも不審に思っており、ついに村を脱出することに決めます。

村の男の子を騙し、見事に車を取り返した彼らは道を行き、警察に通報します。

その後警察とともに街を目指した彼らでしたが、街は消えていました。

トムとテリーの正気を疑う警察でしたが、ふとその昔、北軍の虐殺により滅びた街のことを思い出します。

その後トムとテリーは車に残された彼らの使っていた首つり用のロープの切れ端を見つけ、それが現実であったことを確信します。

2人は予定通りアトランタへ車を向かわせました。

 2000人の狂人のネタバレ感想

狂人が一人二人出てくるならまだしもこの映画では文字通り2000人の村人全員が狂人というとんでもない作品です。

日本で言う狐につままれたようなオチではあるものの、それを怪談話としてではなく、ゴアやスプラッターとして昇華させた異色の作品に仕上がっています。

続くゴア描写

ハーシェル・ゴードン・ルイスと言えば「血の祝祭日」でゴア(スプラッタ)描写に革命を起こした偉大な人です。

この映画を簡単に説明すれば「北部の観光客を残虐に殺していく映画」なので6人が一人また一人と残酷に殺されていきます。

f:id:takkita411:20190719055448p:plain

撮影方法の限界ということもあり、殺される描写は少しカットされているのが惜しいところ(例えば斧を振り上げるシーンはあるが、それが四肢を切る場面は映らない)ですが、実際の死体を見れば迫力は十分伝わってきます。

何よりゴア描写に加えて、残虐性がこの映画の味噌であり、単に殺すのではなく、いかに残酷に、いかに面白く(お祭りっぽく)殺せるかが見どころの作品なのです。

陽気な村人

そして、忘れてはいけないのがこの映画を盛り上げる最大の隠し味が「陽気な村人」です。

物語序盤から登場する村人たちは殺人鬼とは思えない笑顔とで迎えてくれます。その演技がいい意味で不細工で気持ち悪いことこの上ないので、もう見ていて「早く殺されないかな~」とどうしても村人側の視点に立ってしまうのです。

鬼畜な村人

余談ですが、鬼畜な村人が出てくる作品と言えばイギリスのゴアスプラッタ映画「インブレッド」です。

映画インブレッド(INBRED)のあらすじ・ネタバレ感想【閲覧・グロ注意!】

鬼畜で陽気な村人、翻弄される若者、ゴア描写、2000人の狂人が好きなら絶対に気に入る一作ですのでぜひご鑑賞ください。

最後に

なお、2000人の狂人はその後2001年に「2001人の狂宴」としてリメイクがされています。

ゴア好きな方はぜひともこちらもご覧ください!

また血の祝祭日、カラーミーブラッドレッドと合わせて血の三部作と言われています。