映画アポストル 復讐の掟の評価
★★★☆☆
大当たりでないものの、それなりに楽しめる作品です。
トーマス演じるダン・スティーブンスの顔芸ともいうべき険しい表情だけで怖いです。
カルト教団が無粋の限りを尽くすというあらすじだけでなく、実はカルトではなく、本当に不思議な力を持った、、というあたりが話を少しややこしくして面白いです。
もう少しグロ描写を増やしてよかったのでは、と思います。
もっと過激なカルト集団はいっぱいあるので、そこらへんをおどろおどろしい儀式にしてもよかったかなと思います。
映画アポストル 復讐の掟のあらすじ
トーマスの元に身代金を要求する脅迫状が届きます。それは本土からのスパイとして妹のジェニファーをとらえたというカルト集団からの通知でした
彼らは絶海の孤島に本部を持ち、争いも差別もない世界を作ろうとしていました。
トーマスは妹を取り返すため入信者を装い、教団の本部に乗り込みます。
島は前情報ほどの楽園ではなく、食べ物が取れなくなり自給自足ができない状況にありました。
教団の指導者であるマルコム・ハウは自分に逆らうものを容赦なく処刑し、ジェニファーを生贄として女神に捧げようとしていました。
トーマスはジェニファーを救出するべく奔走していましたが、なんと女神は実在していることを知ります。
女神は島のありとあらゆる生物の源でしたが、彼女は生き物の血を飲み続けないとその力を発揮することができないのでした。
ある時トーマスはジェニファーがマルコムの家の地下に監禁されていることを突き止め救出に向かいます。
映画アポストル 復讐の掟のネタバレ感想
大きな当たりはないけど、大きな外れでもない、それがNetflixのオリジナル映画です。
カルト集団が妹をさらったので助けに行く、というどこにでもありそうな設定からはじまる本作品ですが、話が進めば進むほど、予想外の展開を見せます。
正統派カルト集団
カルト集団といえば、怪しい「ぐへへへへ」の脂ぎった教祖様がいて、「全員死ぬべし」という根拠の乏しい教えがあるのが世の常ですが、本作は一味違います。
なんと、本当に生命を左右できる女神がいて、アポストル(伝道師)が役目をはたしているのです。
もはやそうするとカルト集団というよりも伝説というか、しっかりとした集団になると思うのですが、やはりカルトの域を出ない彼らは作品として残念なのです。
何しろ、本当に神がいたのに、神がいない場合のカルト集団とやっていることが変わらないからです。
そこが結局「女神はいたけど意味ないじゃん」という作品として普通じゃないのに普通に落ち着いてしまっている敗因の一つです。
トーマスの目がやばい
途中からカルト集団よりもトーマスほうがヤバイやつのように見えてきます。
復讐に燃えている目というよりは、中国人に裏切られて人類を滅亡させたい、みたいな目はかなり迫力があります。
もはや作品のシナリオよりもそっちばかりに目がいってしまいます。
そもそも中国人に裏切られて十字架の傷を背中に入れられて、妹だけが生きる支えって言ってますが、妹サイドからは「え、お兄ちゃん生きてたの?」レベルなので妹のなんちゃらという話は完全なトーマスの思い込みですよね、それだけでも実は相当やばい奴です。
カルト集団よりヤバイ人
さっきからヤバイしか言ってませんが、本作はグロ全開です。
何しろ女神様(高齢)は動物の臓器をレアでそのまま食べる頭がおかしいおばあさんですし、その付き人っぽい頭を包帯のようなものでぐるぐる巻きにしている人は明らかに殺人を楽しんでいる感じですし。
万力で頭をこじあけるカルト集団のほうが断然かわいく見えてしまいます。
グロ好きな私にはこの地下の住人達に出会えただけでこの作品を見たかいがあります。
最後に
トーマスも指ががっつり持っていかれても普通に走り回って戦ってたのでかなりイっちゃてる人なのは間違いありません。
カルト集団<<トーマス<地下の人<女神様
というやばさのレベルからしてこの作品は見ていて頭がおかしくなりそうです。
それでも果たして誰が一番頭がおかしいのか確かめてみたいモノ好きはぜひともご覧ください!