映画ヒューマン・キャッチャー(ジーパーズ・クリーパーズ2)の評価・あらすじとネタバレ感想

ヒューマン・キャッチャー

 ヒューマン・キャッチャーの評価

★★★★☆

ジーパーズ・クリーパーズ2というほうがピンとくる人がいるかもしれませんが、名作の2作目はどうしても質が下がってしまうものです。

しかし、この映画は2に独自のアクションテイストを加えることで、1の世界観を若干引き継ぎながらもいい形で全然違う映画にしてしまいました。

ですので1の車の窓からちらっと見えた怪しい男のホラーテイストに惚れこんでしまった人には駄作に見え、純粋にアクションパニックホラーとして見た人はそれなりに評価が高くなる作品だと思います。

私は後者で、楽しめた作品です。

 ヒューマン・キャッチャーのあらすじ

農作業で忙しいタガートはある日カカシのふりをしていた化け物に息子のビリーをさらわれてしまいます。

それは23年ごとに現れては23日間人間を食べ続ける化け物「ザ・クリーパー」でした。

所変わり、田園風景の中を走る1台のスクールバス。中にはバスケットで全国優勝した高校生たちが乗っていました。

しかし、突然手裏剣のようなものがバスのタイヤをパンクさせ、道で立往生してしまいます。

バスに残った仲間たちは得体の知れない化け物に襲われる恐怖で逃げ惑いなんとか生き延びようとします。

その頃、息子の復讐のためにタガートは長男ジャッキーとともに警察無線を頼りに行方不明者が頻発している地域を探し当て化け物を仕留めるためにチャンスを待っていました。

結末ラスト

タガートは現場へ急ぎました。彼は自分で作った強力な銛でザ・クリーパーを倒すつもりでした。

高校生たちの数少ない生き残りとともに何度もザ・クリーパーに銛を打ち込みます。

ついにザ・クリーパーも力尽きますが、高校生の一人が「倒したのではなく、23日の捕食期間が終わっただけ」と言います。

それから23年後。タガートの農場には倒したザ・クリーパーが見世物になっていました。

タガートはザ・クリーパーが再び蘇る日を待っていました。

 ヒューマン・キャッチャーのネタバレ感想

ジーパーズ・クリーパーズの続編です。

映画ジーパーズ・クリーパーズのあらすじとラスト結末解説

23年ごとに23日間人をさらい続けるという謎の化け物と人間の死闘を描いた作品です。

前作から23年後の世界、ではなく、前作の翌日の世界を描いた作品です。

アクション要素の追加

前作の ジーパーズ・クリーパーズが得体の知れない”男”というところから始まって徐々に化け物(悪魔?)であることが明らかになっていくというホラー要素が強いのに対し、今回はワイヤーアクションを多様したアクション要素が強いです。

ホラー要素の減少とパニック要素の追加

逆にホラー要素がないというのはホラーファンからしたら少し不満かもしれません。

ただし、不気味な男というミステリアスな部分は前作ですでに明らかになっているので2で新しい世界観を求めて既存の良さを切り捨てるのは評価できるでしょう。

一方でアクションとは言ってもザ・クリーパーの一方的な襲撃が半分以上ですので、パニック要素のほうが強いと言えるでしょう。

音楽もよりアクションチック

今回は特に重低音のきいたまるで戦争のような音楽が特徴的です。

恐怖というよりは迫りくる敵というイメージの音楽はパニックものとして完成度が高いものだと言えるでしょう。

登場人物が多すぎる

パニックものの宿命かもしれませんが、登場人物が多すぎるのは少しマイナスです。

どうしても死ぬシーンを増やしたいから生きのいい若者をたくさん投入したのかもしれませんが、正直一人一人の個性もよくわからないし、だれが主人公?かわからなかったので終わった後にあまり印象に残らない作品になりがちです。

見るならDVD特別版

詳細な解説やインタビューのあるDVD版をおすすめします。

制作の秘話や裏側を見ることができるのでレンタルか購入でのDVDをおすすめします。

 最後に

個人的に満足いく1作でした。

ジーパーズクリーパーズ自体はコアなファンもいるのでそのファンには少し残念な作品だったようですが、私はアクションホラーパニックがバランスよく撮れている作品として純粋に評価したいと思います。

1を見ていない方はぜひ1を見てください。こっちも名作です。

映画ジーパーズ・クリーパーズのあらすじとラスト結末解説