実話映画ウィンチェスターハウス~アメリカで最も呪われた屋敷~の評価・あらすじとネタバレ感想

映画ウィンチェスターハウス

 ウィンチェスターハウスの評価

 ★★★☆☆

実話の良さとはそのリアルさに現れますが、まさにこの映画は摩訶不思議な出来事を再現している映画です。

38年間常に増値し続けたというサラは頭がおかしくなってしまったのか?それとも。。。という内容です。

ホラー映画としては不気味な映像や突然の音楽などで驚かす部類ですのでホラー映画苦手な人でも見れる作品です。

一方で、ホラー映画を見慣れている人からすると、もう一つくらいパンチがあってほしかった作品かもしれません。

映画ウィチェスターハウスのあらすじ

精神科医のエリックは精神病の妻が自殺したことで荒れた生活を送っていました。

ある日ウィンチェスター社の社員が訪れ、社の大株主であるウィンチェスター夫人が経営者として問題ないかの精神鑑定をしてほしいという依頼をします。

大金に断りきれず仕事を請けたエリックでしたが、訪れたウィンチェスターハウスでは昼夜問わず毎日大工が家を増築している不思議な家でした。

ウィンチェスターハウスにはサラ・ウィンチェスターのほかにマリオンと息子のヘンリーが住んでいました。

ヘンリーは夜な夜なズタ袋を頭にかぶり俳諧する傾向があり、マリオンは困っていました。

エリックは巨大な家に圧倒されます。

サラになぜ増築を続けるのかと聞くと「ウィンチェスター銃で殺された人たちの霊を閉じ込めるため」と答え、エリックはサラの精神状態を疑います。

ある日ヘンリーが夜中に消え、サラを銃で襲撃します。

エリックはヘンリーがサラを殺すところを必死に止め、彼を病院に入れるべきだと主張します。

サラは霊がエリックにやらせているといい、入院に反対します。

何が起きているか理解できないエリックは使用人の一人のベンに話しかけられ「ウィンチェスター一族は死ななければならない」といわれます。

結末ラスト

エリックはサラに使用人のベンのことを話すと実はベンは何年も前に死んでいる青年であることがわかります。

ベンはその昔ウィンチェスターの銃で家族を殺され、自らもウィンチェスターのガンショップに押し入った際に警察によって射殺されたのでした。

サラはベンが射殺された部屋を再現して彼をそこに閉じ込めようとします。

エリックが13本の釘で部屋を封じ込めようとします。

しかし、ベンは抵抗を続け中々封じ込めることができないためエリックは過去に自分が妻に撃たれた弾丸を使ってベンを撃ち殺害します。

エリックはサラの鑑定書を作成し、彼女は正常であるとします。

その日はちょうど1906年のサンフランシスコ大地震の日でした。

映画ウィンチェスターハウスのネタバレ感想

カリフォルニアのサンノゼに実在するウィンチェスター・ミステリーハウスを題材にした作品です。

実在のウィンチェスターハウスの事件を整理しながら映画の魅力や感想を整理していきたいと思います。

ウィンチェスター・ミステリーハウスとは

実在するこの屋敷はその昔、銃のビジネスで成功を収めた実業家ウィリアム・ワート・ウィンチェスターの未亡人、サラ・ウィンチェスターの個人的な住宅でした。

サラには娘のアニーがいましたが、1866年に死亡、夫も1881年に死別したことで深い悲しみにくれていました。

サラは霊媒師のアドバイスにより、ウィンチェスター家が代々製造してきた銃が多くの人々の命を奪ってきたため、一家にかけられた呪いが存在すると告げます。

さらに霊媒師は、彼らの呪いを解くために、旅に出てアメリカの西部でたどり着いた場所で、その死んでいった人たちのために家を建て続けなさいとアドバイスします。

24時間365日、屋敷の建設工事が続けられ、サラが死ぬ1922年の38年に渡って建設は続けられました。

なぜサラは増築するか

霊媒師が増築をアドバイスした理由には諸説あるようです。Wikipediaでは増築の理由を「いつでも逃げられるように隠し部屋を作るため」「霊を迷わせるため」というような家をわざわざ複雑な構造にするところに焦点を置いています。

一方で、映画内では「霊を閉じ込めるため」「霊を呼び出すため」という意味あいが強く、実際にベンが呼び出された部屋はベンが射殺された部屋を再現したものでした。

実際の建物の内部は隠し階段や隠し部屋だけでなく、天井に続く階段や、開けたら壁になっている扉など部屋として機能していない部屋もあることから、霊を迷わせたりする、という意図があるのは納得できます。

 13の意味

13の窓枠、13の掛け金、13の階段などウィンチェスターハウス内には「13」という数字が多く出てきます。

映画内でもサラが「13個の釘で部屋を封印しなさい!」と叫ぶシーンもあり、その設定は作品に引き継がれています。

日本ではあまり13に固執はないでしょうが、13日の金曜日など海外では「13」にかなりの悪運がつまってそうです。

日本だと「4」=死人番号、ぐらいでしょうか。

感想レビュー

この映画を見てから、ウィンチェスターハウスの情報を調べてみると、まるで自分がウィンチェスターハウスに観光にいったかのような満足感があります。

もっと言えばグーグルアースを使えば実際のウィンチェスターハウスを見ることだってできます。

映画も一部はウィンチェスターハウスを使って実際に撮影しているとあって、その点も個人的には満足です。

実在のお話がすでにあるので、あまり脚色しすぎると真実から離れすぎてしまうので、ホラー映画の体裁としてはこんなものでしょう。

怖い、というよりは「へー、こんな人昔いたんだ」という変に納得してしまう映画なのでホラーとしてはそれほど怖い作品ではありません。

むしろサラ役のヘレン・ミレンの演技を見るための映画と言っても過言ではないでしょう。

「一度死に瀕したものだけが霊を殺せる!あ、俺死にかけた弾持ってる!」というホラー映画としては奇麗にまとまりすぎている作品ですので、ホラー映画好きには少し物足りないものになってしまったでしょう。

 最後に

ウィンチェスターハウスはホラー好き以外の人でも楽しめる作品になっています!

これを見た人はぜひWikiなども調べてみるともっとウィンチェスターハウスが身近に感じられることでしょう!

そういえば余談ですが、ベンを演じているエイモン・ファーレンは実は以前ブログでも紹介した鬱映画チェインドの少年でした。

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こんなところで再会するとは。。。。しかも悪霊として。。。

プチサプライズでした。