名作カルト映画パンプキンヘッドのあらすじとネタバレ感想

パンプキンヘッドの評価

★★★☆☆

1988年パリ国際ファンタスティックSF映画祭新人監督賞受賞作品

発売後に制作会社が倒産、世に出ることが少なかった隠れ名作パンプキンヘッド。

パンプキンヘッドというからハロウィンのくりぬいたオレンジのカボチャのようなものを想像していたら、見た目は完全にエイリアン。

単に「カボチャ畑にいるから」という理由だけでそんな名前になってしまっている悪魔も珍しいですね。

作品自体はそこそこ見てもいける感じですかね。ただどうしても時代錯誤のモンスターが動きがいまいちなんですね。

一応リベンジものではあるのですが、復讐の方法ももう少し工夫できたような気がします。

パンプキンヘッドのあらすじ

田舎町で雑貨屋を営むエド・ハーレーは都会から来た若者たちのオートバイ事故で一人息子のビリーを失います。

深い悲しみが激しい憎悪へと変わり、復讐を決意したエドは黒魔術を扱う老婆を訪ねます。

村には身内を殺されたら、その復讐のために伝説の悪魔パンプキンヘッドを復活させるという伝説が残っていましたた。

老婆に言われるがままにカボチャ畑の一角を掘ると中からパンプキンヘッドの肉体が出てきます。

老婆は特殊なまじないをかけ、エドの悲しみを宿したパンプキンヘッドを復活させました。

パンプキンヘッドは次々と若者を惨殺します。

えぐられ、潰され、引き裂かれた若者たちの亡骸を見たエドは、あまりに凄惨な光景にパンプキンヘッドの復讐をやめるように老婆に言いますが、もうすでに止めることはできない状況でした。

仕方なく、エドは怪物を再び眠りにつかせるで自らの憎悪の化身に決死の戦いを挑みます。

ラスト結末

エドが止めようとしてもパンプキンヘッドは止まりません。銃で撃っても、火炎放射器で燃やしても効果がありません。

しかし、エドは自分が傷つくとパンプキンヘッドがダメージがを受けることに気づきました。

エドは自らの頭を撃って自殺しようとしますが、弾は彼をかすっただけで死ぬことができません。若者の一人がエドの落とした銃を広いエドを撃ち殺すとパンプキンヘッドも動かなくなりました。

すべてが終わった後で老婆はパンプキンヘッドらしき亡骸を抱えていました。

その首にはエドの子供が作った手作りのネックレスがありました。

パンプキンヘッドのネタバレ感想

あまり有名ではないですが、知っている人は知っている作品パンプキンヘッド。

エイリアンが79年エイリアン2が86年で、本作はエイリアン2の特殊メイクを担当したスタン・ウィンストンの監督作品ということもあり、パンプキンヘッドは明らかにエイリアンの影響を受けています。

 復讐鬼パンプキンヘッド

ただし、エイリアンと違うのは今回は人間の復讐心に反応して襲い掛かってくる悪魔ということ。あくまでも捕食のためではなく、復讐の悪魔なんですね。

単純な復讐ものというだけでなく、エドの復讐心と呼応して動き、そして、最終的に止めたくてもとめられないエドの後悔の物語になっています。

シナリオは「?」な部分も

ただ細かいところも気になってしまいます。

例えば若者がエドの子供を殺してしまうのですが、実際殺したのは1人だけで他の人間はエドに謝罪もしていて完全にとばっちり。

しかも相手は素人の若者だから最悪エドが銃をもって乗り込めば全員殺せたのでは、、、

さらにいえば、子供が死んだのは事故なんですよね。

殺人でも非人道的でもなく、ちょっとあれでパンプキンヘッドに惨殺されるのはさすがにかわいそうな気がします。

殺されるシーンも「?」

さらに殺害シーンも大幅にカットされているのが気になります。

せっかく惨殺しているならしっかり惨殺体を見せるべきですし、どうしても一度殺されるときにスクリーンアウトしてしまい視界から消えてしまい、そのあと死体として戻ってくるというのは少しいただけないです。

パンプキンヘッドの正体

ラストで埋められたパンプキンヘッドの死体にはエドの子供が作ったお守りがついていました。これはエド自身が次のパンプキンヘッドになったということを暗示しているので、要はパンプキンヘッドは復讐の連鎖でできているということですね。

最後に

クラシックカルトホラーの隠れ名作パンプキンヘッド。

レンタルでは中々見つけられないので見たい方はAMAZONなどでDVDを買うしかなさそうです。