映画テラーオブハウス(TERROR OF HOUSE)のあらすじ結末とネタバレ感想【伏線も解説】

テラーオブハウスの評価

★★★★☆

え、結構おもしろいじゃん!というのが正直な感想です。

元々テラスハウスというリアリティ番組のパロディということもあり、ハードルがとても低かったのもありますが、それを加味しても十分面白いです。

もちろんつくりはB級、役者もB級、でも丁寧に脚本を作ってしっかり構成を考えれば見終わったと、なんとも言えない満足感が得られるという典型の作品です。

(むしろ素人たちのリアリティ番組なので演技がぎこちないぐらいがちょうどよい)

ホラーが苦手という人でも見れる「やや怖」ぐらいのグレードですので見る人を選ばない作品です。

テラーオブハウスのキャストとあらすじ

【キャスト】

野々村美咲 – 池田光咲
松本智子 – 山崎真実
深川由佳里 – 小西キス
ロドリゲス卓哉 – 岡安旅人
前田圭介 – 小川紘司
田宮篤郎 – 坂元パルム

 【あらすじ】

6人の男女が一つ屋根の下で暮らすリアリティ番組、テラーオズハウス。

そこには女優を目指す智子や漫画家として成功しようと作品を描き続ける由佳里、作曲に打ち込む卓哉らが夢を追いかけて住んでいました。そこに女優を目指す美咲や芸人を目指していた篤郎が新メンバーとしてやって来ます。

一見楽しく暮らしていく6人。しかし、夜中に奇妙なノック音が響き、窓に不気味な女性の姿が浮かぶなど、異様な現象が起きるようになりメンバー間に不安が漂います。

ある日美咲は自分や周りのみんなの人生が全然に前に進んでいないことに気づきます。そして、彼女が出した結論は『みんなすでに死んでいるのでは』というとんでもないものでした。

結末ラスト

出演者たちが死んでしまったのは、この番組の大ファンである視聴者が、プロデューサーも含めてそのハウスに住む人たちをすべて殺してしまったせいでした。
そして、そのストーカーは、犯行後の帰りがけに交通事故に遭い、意識を失ってしまいます。

一連の怪奇現象はストーカーが意識を失って生死の境を彷徨っている間に見ていた夢のようなもので、彼らがループしていた日は殺人が起きた日の出来事でした。

最後は死の淵をさまよっているストーカーの女が目を覚まして現実世界に戻ってきました。

テラーオブハウスの伏線の解説

多くの伏線回収をしているテラーオブハウスですが、その一部をご紹介します。

卓哉のデッキブラシ

卓哉が死ぬきっかけとなったのがデッキブラシだが、これは後程美咲が卓哉を突き飛ばしたことで刺さることとなります。

美咲と大きな株

美咲が昔女優を目指すことになったきっかけは小さいころにやった「大きな株」の演劇でしたが、実際は卓哉のデッキブラシをみんなで抜いたことが関係しています。

美咲と智子

美咲のお母さんは女優でした。智子はすでに女優に近い演技をしており、彼女はすでに死んだ美咲のお母さんでした。

痛みを感じる二人

美咲と篤郎だけが痛みを感じます。というか、痛みを感じる場面が描写されます。

進まない作詞・完成しないマンガ

同じ日がループしているものと考えられます。

集合写真に写っていない篤郎

篤郎はテラーオブハウスのメンバーではなく、誤ってストーカーをひいてしまった部外者でした

朝テーブルの下にいる由佳里

番組の外で由佳里と卓哉は付き合っていました。一番初めもなぜか、のそっとテーブルの下から出てきた由佳里ですがあれはテーブルの下で由佳里が卓哉のアレを慰めていたのです。

割れるガラス・窓の外の女性

美咲はテラーオブハウスのストーカー(大ファン)だったころに撮影現場の家を突き止めていました。しかし、テラーオブハウスがヤラせであったころに嫌がらせをしていました。

毎日同じ時間に石が投げ込まれるのは同じ日を何度も繰り返しているからです。

夜中にドアを叩く音

ここは少し曖昧ですが、現世に呼び戻す声だと考えられます。

美咲とストーカー女の関係

これも少しあやふやですが、美咲は実在しない存在だと考えるのが妥当でしょう。

あくまで美咲はストーカー女が憧れたテラーオブハウスの中にいる偶像だと考えられます。写真にも美咲が写っていましたが、あのテラーオブハウスの世界はストーカー女の作り上げた意識が混在していることからするとそれぐらいの歪み(都合のよいように写真がつくりかえられた)があってもいいかもしれません。

 テラーオブハウスのネタバレ感想

テラスハウスのパロディ映画ということてかなりハードルが低かったことも相まってとても楽しく見ることができました。

この作品の良さは何よりもしっかりしたシナリオです。

展開が早く何度もドン出返しがあるので少しついていくのが大変ですが、それでもしっかりと伏線を回収して、謎を理解してもらおうと解説のシーンが挿入されるので見終わって妙な納得感があります。

通常ですとこの手のパロディ映画はB級以前のZ級コメディで終わってしまうケースが多いのですが、いい意味で裏切られた作品でした。

最後に

ぜひ一度見ていただきたい作品です。私はAmazon Primeで見ました。Prime会員だと無料で見れるので興味ある人は検索してみるといいかもしれません。