映画逆殺館のあらすじとネタバレ感想【返り討ち注意!】

逆殺館の評価

★★☆☆☆

虐殺ではなく「逆殺」というのは完全に名前負けしている映画ですね。

おそらくタイトルからバイオレンス映画を予想してしまったユーザーが多かったのでしょうが、ジャンルとしては悪魔ものになるのでしょう。

ただし、テンポや役者の演技はそれなりですが、あまりに中身がなさすぎてB級映画を見慣れていない人には退屈な作品になってしまうでしょう。

逆殺館のあらすじ

幼いころに両親を亡くしたヘーゼルは孤児院で知り合った仲間のエイド、ジェームズ、マークと一緒に貧困生活から脱却するため、誘拐事件を企てます。
狙うはダイヤモンドを扱うハドソン夫妻のひとり娘・キャサリンです。

綿密に計画して彼らはハドソン家に忍び込み、首尾よくひとり娘のキャサリンを誘拐します。

キャサリンを廃墟に監禁しますが、彼女はおびえるどころか「私を開放しないと全員死ぬわよ」ととても強気でした。

ヘーゼルたちはなんとかキャサリンを従わせ、ハドソン家に身代金の電話をしますが一向に誰も出ません。

仕方なくエイドらが様子を見に再びハドソン家に忍び込むとそこには工具で体中を貫かれたハドソン夫妻と神父の死体がありました。

しかもエイドは運転事故で罪をなすりつけたジョージの幻影を見ます。

異常事態に気づいたエイドたちは急いでアジトに戻ろうと車を走らせます。

ラスト結末とオチ

ハドソン家で見つけたビデオからキャサリンが悪魔に乗り移られており、悪魔払いの儀式をやっている最中に全員悪魔に返り討ちになってしまったことがわかりました。

ジェームズ、マークはキャサリンによって魂を抜かれてしまい、エイドは自ら犠牲になりました。

悪魔がよみがえるためには生きた人間の魂を4つ差し出す必要があるため、ヘーゼルの魂を狙って彼女を追ってきます。

逃げる彼女に火事で死んだ母親の霊の助けもあり、最終的に悪魔を車ごと燃やすことで悪魔を退治することに成功します。

逆殺館のネタバレ感想

ネット上ですこぶる不評の映画がこの逆殺館です。

映画ドントブリーズを意識して作られたのは明らかで、タイトルが「虐殺」をもじって「逆殺」となっているのも「犯罪者が犯罪しに行ったら、別の事件に巻き込まれちゃっ

た」という流れから来ているのでしょう。

なぜ酷評が多いか

多くの「つまらない」というレビューを見ていると、そのほとんどが「中途半端」という内容が多いように感じました。

なるほど、確かにこの逆殺館ではまずはじめに誘拐というクライムサスペンスからはじまり、実は悪魔だったというホラーになり、口の中から蛇のような触手が飛び出すモンスターパニックになるという、もはや欲張りすぎな内容になっています。

お粗末な展開

私が強いてこの作品を責めるなら、お粗末な展開でしょうか。

都合が良すぎて、「風が吹くと桶屋がiPhoneを発明してしまう」くらいラッキーすぎる展開です。

例えば

・たまたま誘拐に入った家は悪魔祓いをやっている家でした

・たまたまその悪魔は身内が死んだ人の悲しみに漬け込む悪霊で全員身内が過去に死んでました

・ヘーゼルのお母さんだけがなぜかヘーゼルを助けました

・悪魔なのに鉄の鎖一つ外せませんでした

・神父だけど神に頼らず、悪魔をガソリンで燃やそうとしました

まあ、つっこみどころをあげるとキリがないと言えばキリがないので、お粗末な作品であることには変わりないかと思います。

それでも見れる内容

そうは言っても、私のハードルが低すぎるのかもしれませんが、「史上最低の作品」というものでもないかなと思います。もっとひどい作品はいっぱい見てきてますので(笑)

確かに内容は厚さ0.2mmの避妊具のような薄さではあるのですが、それでも悪魔のメイクなどはとてもしっかりされていて、それなりに見れる作品ではあると思います。

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逆殺館の最後に

なんともモヤっとする映画ではあるのですが、まあB級映画と思えばそれなりにハードルが下がるので見れる作品ではあります。

一般の方(?)が見ると「なんだ、この質の低い映画は」と憤慨する気持ちもわかりますが、温かい目で見守ってもらえるとすごくいいかなと思います。