大人気パーティゲーム「人狼ゲーム」の映画第3弾です。
今回は人狼ゲーム中級者が直面する難関役職「狐」が現れ、さらにゲームは混迷を極めることになります。
人狼ゲーム クレイジーフォックスのキャスト
高月彩良…森井あやか
冨手麻妙…橘有希
斎藤嘉樹…星力
冨田佳輔…樋口健太郎
奥村秀人…ジョー
村上穂乃佳…戸塚芽亜里
<スタッフ>
製作総指揮:吉田尚剛
監督:綾部真弥
企画:永森裕二
脚本:川上亮、綾部真弥
人狼ゲーム クレイジーフォックスの評価
★★★☆☆
人狼ゲームをある程度自身でやったことある人であればそのマンネリ感を脱出するためにこの「狐」という役職を入れることになるでしょう。実際にこの「狐」という役職も本ゲームにおいて最後の最後の番狂わせとなります。
狐が入ったゲームはぐっと難易度が高くなり、結果的に実は論理だけでは乗り切れない難関ゲームになり本作もそのとおりの先が読めない展開となりました。
そういう意味でも3作目からは役職が複雑化していくこともあり、ある程度人狼ゲームのルールを知っている人にこそ楽しめるニッチな映画になりつつあります。
個人的に人狼ゲームが好きなためこの展開は好きです。さらにホラー映画という極限状態でどんな行動を人間がとるかわからない不思議な展開も嫌いでない私からするとこの「人狼ゲーム クレイジーフォックス」は中々楽しめた映画でした。
人狼ゲーム クレイジーフォックスのあらすじ
森井あやかは目覚めた瞬間目の前にいる多喜川陽介に恋をします。彼女は死のゲーム「人狼ゲーム」に否応なく参加することになり「狐」の役職のカードを引き当てます。
狐は”第三勢力”と言われており、ゲーム終了の時点で生き残るか、人狼と村人が同じ人数になった時点で勝利となる難しい役職でした。
彼女は第1回目の投票で、自分は占い師だと名乗り出ます。
しかし占い師は全部で4人名乗り出てしまい、誰が本当の占い師か全員は混乱するのでした。
人狼ゲーム クレイジーフォックスの見所解説
人狼ゲームも3作目ということもあり、ゲームも複雑になってきました。
ここにきて登場した新たな役職が「狐」です。
狐は第三勢力として登場し、単純に狼と村人の対立という構図を大きく変化させます。
そんな人狼ゲーム クレイジーフォックスの見どころを解説します。
新たな勢力「狐」
人狼経験者は狐が入るとゲームが途端にややこしくなることをご存知でしょう。
何しろ単純に狼を探すだけでは意味がなく人と思っていた相手が狐である可能性を考慮しないといけないからです。
キモとなるのは占い師。占い師だけが狐を殺すことができるからです。
本作でも想定通り、占い師を名乗る人が複数人現れました。
なぜなら狐は役職者の中に潜り込むことが常套手段だからです。
村人からすれば、占い師を名乗る人を吊るわけにはいかず、人狼からは狙われますが、死にませんから。
霊媒師でもぃいのですが、あやかが作中でも言っていた通り、占い師に比べると優先順位が低いため、やはりまずは占い師に化けるのはセオリーでしょう。
みんなを縛るという発想
これは新しい発想で面白かったです。
物理的に縛ることで犯人をあぶりだすというのはテーブルゲームではできないので楽しみでした。
個人的には有希が一人縛られて、3人目の人狼が暗躍すればいいのではないかとも思いましたが、それよりも全員が縛られることで芽亜里がさらに有希に人殺しをさせるというクズ行為が見れました。
人狼同士が協力するとは限らないこと
これも新しいですね。
通常人狼は互いに誰が狼か知っているものですが、今回は知らされておらず、しかも一人は他の二人に協力しないという特別な展開でした。
ある意味、策士策に溺れるというのが全くもってあうラストではあるのですが映画ならではドラマが生まれてよかったです。ただ実際極限状態では人間は論理的には行動できず、むしろ感情的に「オマエムカツク」とかで行動することはありそうですよね。
人狼が襲うときもリスクが伴う
確かにこれもそうだと思いますが、結局相手を襲う時に傷などができるとそれでバレてしまうわけですね。
前作でも髪飾りを落としてしまって身バレしたわけですが、現実の世界ではこういう展開もドラマとしてありだと思いました。
最後は人の感情が勝つ
先ほどは策士策に溺れると書きましたが、結局最後は人間なので理論的には動かないですね。まさに机上の空論です。
人狼ゲームが2回目、3回目の人からすればもう死んでも死ななくてもいいかなと思うのかもしれません。
そこらへんもドラマがあっていいと思います。
役割答え合わせ
森井あやか…狐
橘有希…人狼
多喜川陽介…村人
佐伯桃子…村人
星力…村人
樋口健太郎…人狼
戸塚芽亜里…人狼
ジョー…予言者
椎木美孝…霊媒師
菅原広大…用心棒
隅田安泰…村人
小澤梢…村人
最後に
人狼ゲームシリーズは珍しく第1作目が駄作で2作目から少しづつ改善が見られます。
個人的には第2作目よりもいまいちなつくりではありますが、それでも展開はとても楽しみにできるもので、続編も楽しみです。