映画「恐怖ノ黒電話」の謎をネタバレ解説!

 映画恐怖ノ黒電話とは

メアリーはDV夫のスティーブと離婚協議中。裁判所命令を無視して近寄ってくるスティーブにメアリーは心底迷惑していた。

ある日ローズという女性から電話がかかってくる。

はじめは間違い電話だと思ったが、そのうちに少しづつ話すようになってくる。

しかし、どんどん話がおかしな方向へいき、ついにローズが恋人を殺した、と言うようになり、自体はどんどん悪い方向へと進んでいくのだった。

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恐怖ノ黒電話のネタバレ徹底解説

不思議な映画ですよね、この恐怖ノ黒電話。

B級映画なので荒いところがいっぱいあるのは置いておいて、とりあえずいっぱい疑問はあるので少しづつ明らかにしていきたいと思っています。

完全に私の持論ですので100%正しいとは限りません。

なぜ黒電話でローズとマリーはつながることができるか

残念ながらこれはわかっていません。

ローズは物語の後半では現代に来ているので、そのローズと話しているとも考えられますが、辻褄が合わない部分がありすぎます。

(最低でもローズが現代と過去を自由に行き来できるのであれば十分説明可能だが、そうすると「なぜそんなことができるか?」という更なる疑問ができます)

そのため、これはこういうもの、という設定で進むのがいいかもしれません。

自殺したはずのローズがなぜ生きているか

ジョージの話ではローズは恋人のボビーに捨てられてショックで自殺したことになっています。しかし、ローズは生き続けているのですが、これはジョンがダイナーで説明しています。

つまり、歴史の流れからするとローズは死ぬはずだったのですが、、マリーが「(スティーブンを)始末しておけばよかった」という話をしたのを聞いてローズが恋人のボビーを殺したことで時間の流れが変わってしまったのです。

収納庫はなぜ突然塞がれたか

ローズが過去においてボビーを殺して壁の中に埋めたからです。

この映画では過去に起きたことがそのまま現在に反映されていきます。

物語終盤でもローズが幼いマリーを見つけて油をかけると現在のマリーにもどんどん傷跡ができていきました。

余談ですが、何十年も前のやけどが仮に現在に復活したとしても絶対痛いわけがないので、あの演出は少しやりすぎだと言えるでしょう。

マリーが講義の後に車で見た男性は誰か

マリーが講義を受けた後で雨の中、自分の車の中に大男が座っているのを目撃しています。

↓↓↓↓↓↓この人

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これはおそらくボビーであることが予想されます。ボビーは軍人ですので大柄たくましい体つきをしていると思われますし、ジョンがダイナーで説明した時も変更された時間軸の元の時間軸(ボビーが生きている時間軸)はうっすらとまだ残っているのです。

そして、それを感じ取れるのはマリーだけなのです。

収納庫のことやジョン、ジョージのことをなぜマリーだけが覚えているか

これもジョンがダイナーで説明していますが、時間の流れを変えた張本人だけが過去を記憶したまま新しい時間の流れに乗れます。

この場合、マリーとローズだけが過去の流れを記憶することができます。

マリーが庭で見つけた指は誰の指か

指からして明らかに女性の指でしたしローズのものと思われます。

直前の電話でマリーが現代のローズに会ったと嘘を行った時の会話ですが、

マリーが「あなたとトランプをした。血色もよくて特に変わった所はなかった」と言っていた時に、ローズが嘘を見破りました。

これはローズが自分の指を切断して庭に埋めたことから、もしマリーが老人ホームにいるローズを見つけたら間違いなく、指がなくなっていることに気づくはずです。増してやマリーはローズとトランプをしていたというのですから、指がなくなっていて気づかないはずがありません。

そのためローズに指であると言えるでしょう。

ちなみにこの指もまるで昨日切り落としたかのような指ですが、話の流れからすると何十年も前に切り落としていたはずなので白骨化しているはずですが、まあそれはいいとしましょう。

遊園地でなくした帽子を届けたのは誰か

マリーは遊園地で帽子をなくしますが、帰宅後にベルがなり、帽子が置いてあります。

これはその後木の下に女性らしいシルエットが出ていますので現在にトリップしたローズではないかと考えられます。

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マリーの部屋でクイズ番組を見ていたのは誰か

マリーが疲れて部屋で寝ているとクイズ番組を楽しんでいる男性が出てきます。

↓↓↓↓↓↓この人

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車にいた人物と一緒と思われるのでボビーでしょう。

車の時と同様うっすらと残った、変更前の時間軸の登場人物です。

そのためマリーが目を覚ますと消えてしまっています。

収納庫の壁の遺体は誰か

収納庫には全部で3体の死体がありました。

2体は大人の、1体は子供の死体です。

1体目は頭にナイフが刺さっていました。これは庭いじりをしていたジョージの所有物であることから1体目は彼です。

2体目は写真だけが出ますが、おそらく壁が塞がれた原因であるボビーであることがわかります。

子供の死体は幼い時のジョンの死体でしょう。

すべてローズが先手を打って全員殺したものと思われます。

ローズはどうやって現世に来たか

これは正確な解説はありません。

ただ、そもそも何十年も前の世界と黒電話でつながっていること自体がおかしいことではあるので、あまり考えることに意味はないかもしれません。

ただローズはある時を境に行方不明になっています。

これはローズが声だけでなく、自分自身を未来に飛ばすことに成功したため過去のローズ自体はその世界から姿を消したことになります。

そして、現世に現れたローズは明らかにローズ自身が名乗っていた41歳よりも年取っているように見えました。

そのためローズが「もうすぐお客さんが来るよ」と言ったのはあの時点の41歳のローズが未来に行ったのではなく、何年か後に身体ごと時空を移動する術を身に着けたのだと言えるでしょう。

なぜローズは助かったか

マリーはラストで現実に現れたローズに襲われますが間一髪のところで助かります。

マリーの手にはガラスを握りしめて大きな傷ができていました。

何十年も前にマリーはガラスでローズを刺し殺していたのです。

そのため、間一髪のところで現代のローズが消えました。

ラスト結末にレンガを積んでいたのは?

あれは恋人のスティーヴンをあの後殺害したものと思われます。

過去にローズを殺した経験を持ったマリーは人として一回り大きくなりました。

過去の彼女が決断したからこそ今の彼女が無事でいるのです。そのため彼女は「やるべき時にはやらないといけない」ということを身をもって知ったのです。

レンガの中には死体が多くあり、逆に言えば死体を隠すには格好の場所なのです。

そのため、スティーヴンも同じ場所に埋めたということが想定されます。

 最後に

B級映画にしてはとても面白い映画です。

説明がつかない部分があったり、矛盾があったりとするところもありますが、そもそも超常現象的なフィクションなので、そこを目をつむれば結構な掘り出し物のの作品だと思っています。

ぜひとも一度ミステリー好きは見てみると面白いと思います。