映画ジーパーズ・クリーパーズのあらすじとラスト結末解説

ジーパーズ

ジーパーズ・クリーパーズの評価

★★★☆☆

クラシカルホラーと言える作品。それがジーパーズ・クリーパーズです。

不気味な描写や音楽、CGではなく、体当たりの特殊メイクで見る人間を驚かせるのです。

80年代90年代に流行ったホラーが大好きな人にはしっくりくる作品のはず。

ジーパーズ・クリーパーズのあらすじ

春休みの帰省で、トリッシュとダリーは車で田舎を走っていた。

車のナンバーを見ながらゴロを考えていく遊びをしたり、分かれた彼氏の話をしたりと和気あいあいと旅を楽しんでいた。

ふと、真後ろにに不気味なトラックが現れ自分たちを煽りだす。

自分たちを脅すような蛇行運転を繰り返していたがなんとかトラックは通り過ぎ、落ち着いた所で20年以上前にこの地で行方不明になったカップル、ケニーとダーラのことを思い出す。

彼らは突然行方不明になり、目撃者の証言により首が胴から離れていたという話もあった。

都市伝説だと笑うダニーだが、しばらく進むと、例のトラックが停まっており、そのそばで奇妙な大男が「何か」を地下に続く排水用のパイプに捨てるのを目撃する。

その何かはシーツにロープでぐるぐる巻きにされ、血がついていた。

捨てていたのが人間ではないかと気になったダリーは、戻って確かめようと言い始める。

異常者に会うことが危険だと、反対するトリッシュだったが、「もしこれがトリッシュだったら」とのダニーの話に渋々同意する。

パイプの所に戻り、中を覗き込むダリーはネズミに驚き、誤ってパイプの中に転落する。

地下に広がる空間を進むダニーは、そこでさっきの布に包まれた少年を見つける。

彼は腹を切り裂かれ縫い付けた跡があった。

さらに奥に進むと、そこには壁中におびただしい数の人間が壁や天井に縫い付けられており、その中にあのケニーとダーラもいた。

ダリーはあわててそこから抜け出し、トリッシュと共にすぐにその場を立ち去る。

再びトラックを目にした二人は、助けを求めてダイナーに逃げ込む。

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すると、ダイナーの電話が鳴り響き、取ると何故かダリーの名を知っている謎の女性から「『Jeepers Creepers』の曲が聞こえたら注意して」と警告を受ける。彼女は猫の鳴き声がすることや、今後起こることを予知するような話をする。

警察に事情を話す二人だったが警察は信用せず、その途中二人の車が荒らされ、ウェイトレスによれば何者かがダリーの洗濯物の臭いを嗅いでいたという。

警察は二人を連れて教会に向かうことになるが、その途中あのトラックの大男が現れ警察官を殺害してしまう。

二人は逃げ出して猫をたくさん飼っている女性の家で助けを求めるも、また現れた怪物に女性は殺害されてしまう。

頭にきたトリッシュは大男に車で何度も体当たりし、大男を倒す。

倒れた大男はなんと羽が生えており、化け物だった。怖くなった2人は車を走らせ、その後何とか警察署に辿り着く。

そこに超能力者を自称するイゼル・ゲイ・ハートマンという女性が現れ、二人の見たのが23年の春ごとに23日間人間を襲う怪物だと告げる。

彼女こそがダイナーで電話をかけてきた女性であった。

ラスト結末

彼女の話では暗い部屋でジーパーズ・クリーパーが流れいるのを二人のどちらかが聞いていたという。

警察署では化け物がトラックから降りてきていた。

その頃停電が起こり異変が起きていた。

地下の監房で化け物により囚人が続々と殺されていた。

武装した警察と化け物が戦闘を繰り広げるが、化け物は一向に死ぬ気配がない。

予知者と逃げていたダリーたちは逃げ道がないか探すが、ついに追い詰められ、ダリーが連れ去られてしまう。

その後、ある廃工場の一角では目をくりぬかれた人間の死体が吊るされている。

そこから覗き込む化け物の目はまさにダリーの瞳であった。

ジーパーズ・クリーパーズの見どころ

先の見えない展開、犯人は何者なのか、悪霊?殺人鬼?モンスター?すべての要素を持っているのがこのジーパーズ・クリーパーなのです。

彼は人間の姿をして、人間のような服を着て、人間のように車を運転して知能があります。

23年に1回現れて、23日間食べまくるというこの世のものではない動き方、そして、人間をそのまま食べて自分のものにしてしまうという残虐性を持っています。

多くのホラー要素を持っている作品

前半は遠目から見える彼が人間の殺人鬼のように描かれます。

まずなんともない車の運転風景から一転映画「激突」のような不気味なトラックに追突されかけます。

化け物というよりは頭のおかしいジャンキーにからかわれているぐらいのシーンですが、これから起きることを予感させる不気味さがあります。

そして、トラックが諦めて先に行ったあとに、もう一度追いつくと教会で死体らしきものを捨てているのを目撃しますが、その時はロングコートを着てこちらを見つめる影しか見えません。

「やばいものを見てしまった」

その後死体の山を見てしまい、彼がジャンキーから殺人鬼に格上げされます。

早く逃げないと自分たちも殺される!という恐怖から彼らは逃げ出します。

一方でダイナーや猫のおばあさんの家では殺人鬼から一歩格上げされ化け物としての恐怖がはじまります。

車で轢いても死なない、人間をコレクションする、恐怖の臭いをかぐなど不気味な化け物から逃げ続けます。

このように段階敵に化け物としての怖さが高まっていくようにできており、飽きることなく見ることができます。

作品としては映画サイレンに似ているところもあるかなと思います。

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 最後に

本作は続編もあり、ヒューマンキャッチャーという題名で製作されています。

どちらかというとホラーというよりもパニック作品に仕上がっていますので、そっちのほうが私的には好きな作品ですね。

続編はまたいつかレビューしたいと思います。