映画フッテージの評価
75/100点
久しぶりの良作ホラーを見ました。
途中まで誰がどう人を襲っているのかわかりませんでしたが、あまり見たことない最後のオチはそれなりに納得。
ちなみにこのフッテージは科学的にもその怖さが証明されていて、心拍数の上昇数でいえば歴代映画でも指折りの作品です(詳しくはこちら→https://front-row.jp/_ct/17403052 )
映画フッテージのあらすじ
エリソン(イーサン・ホーク)は10年以上前に大ヒット作品を書いたライター。妻トレイシー(ジュリエット・ライランス)と二人の子供と共に、ペンシルヴァニア州郊外の一軒家へ引っ越した。
この引っ越しはただの移住ではない。エリソンは、以前そこである事件が起きた事を、家族に伝えていなかった。
その家は、かつてスティーヴンソンという一家が住んでいたが、家族は惨殺され、幼い娘が失踪するという事件が起きていた。エリソンは、事件の真相を調べて本を書き、作家として起死回生を図るために越して来たのだ。
家の屋根裏部屋で5本の8ミリフィルム(フッテージ=未編集フィルム)と映写機の入った箱を発見するエリソン。「家族一緒に 2011」というタイトルのフィルムを見ると、スティーヴンソン一家が庭で楽しそうに過ごす映像が映し出される。すると突然場面が変わり、大木に一家が縄で吊られ、惨殺される映像が流れる。それは、殺人の実行犯が自ら写した記録フィルムだったのだ。
他のフィルムを見ると、フィルムごとにそれぞれ別な家族の殺人シーンが写っていた。
また映像には、水面に映る不気味な男や、血で書かれた謎の図案も映っていた。
さらに、フィルムが入っていた箱のふたの裏側には、それぞれの惨殺場面の絵が描かれており、どの絵にもミスター・ブギーという謎の男が描かれていた。
調べを進めるエリソンは、副保安官(ジェームズ・ランソン)の協力を得て、それぞれの殺人事件の資料を入手する。
また、カルト犯罪の専門家、ジョナス教授(ヴィンセント・ドノフリオ)に話を聞くと、現場にあった血染めの図案は、古代バビロニア王朝で行われていた邪教や、儀式に関係することが分かる。
それらの事件には一家が皆殺しにされて、子供がひとり行方不明になるという共通点があった。
その犯人を突き止めれば、大ベストセラーとなるに違いないと、エリソンは調査を進めるが、家の中では次々と不可解な事件が起こり始めた。
怯えたエリソンはその家を出ることを決意したが、恐怖の連鎖は収まらず、エリソンの一家に襲いかかる。(一部Wikipediaを参考)
フッテージのネタバレ解説・感想
久しぶりにおもしろいホラーを見ました。
不気味な音楽と撮影方法によって、見ていてとても怖い雰囲気が出ていて満足です。
フッテージの意味とは
フッテージとは「未編集の映像」のこと。
8mmビデオのテープだけのことです。
本作でもまさにそのテープに移されている未編集の映像が部隊で、一見プールが映っていたり家族動画なのですが、すべてスナフビデオ(殺人の記録)です。
そのビデオ自体もすごく不気味だし、心霊写真のようにちょくちょくブギーが写っています。
各事件現場の中で子供だけが行方不明になっていることから、その子供が家族を殺していることは容易に想像ができます。
フッテージの結末
フッテージのオチともいえる設定が「呪いの家から引っ越すと死ぬ」というもの。
通常は呪いの家にいる間は呪われるか、引っ越しできないというケースが多いと思いますので、引っ越すと死ぬというとても斬新な設定です。
正直よくよく考えると「なぜ?」な話なのですが、そういうものらしいです。
ラストもうまくまとまっており、最後の最後で燃やしたはずのビデオの未公開エンディングの部分があらわれ、見てみると、子供たちが家族を殺している証拠が出てくる出てくる。
結局自分の娘は壁にあったブギーの刻印の落書きを見て、引っ越した結果、身体を乗っ取られ睡眠薬を盛られ、自分の娘が撮影する中で自分も殺されてブギーに連れていかれてしまう。
フッテージの解釈
この物語の主犯はミスター・ブギーという悪魔。
彼の刻印を見ると見た人はブギーによってブギーの世界に連れていかれてしまう。特に子供はその刻印による影響がかなり強く、簡単に乗っ取られてしまうらしい。
この映画の怖さは①刻印を見るとアウト②家から離れるとアウト、という二つの条件を避けないとならないが、①についてはビデオを見たり、刻印の落書きが家の壁に出てしまうケースがあり完全に避けることは難しいです。
②については理屈がよくわかっていないのですが、他の家族同様とにかく家を離れるとエンディングへ向かってしまうのです。
映画リング同様ある一定のルール(リングの場合はビデオを見ると一定期間後死んでしまう)があるケースですが、特に子供が乗っ取られるというのはとてもいいですね。
フッテージの最後に
子供が悪魔のように家族を殺していくというのは怖すぎます。
暗くてわかりずらい部分もありますが、見ていてびびらされることも多くありホラーとしてはよくできている作品だと思います。