映画「スネーク・フライト」のネタバレ解説

スネークフライトはまさにスネーク=蛇+フライト=飛行機という2つの相反する概念を組み合わせた最高のフライトパニック映画です。

地上波でも何度も放送しているスネークフライトはB級映画ながらフライト映画の人気作品です。

今日はスネークフライトについてレビューしていきます。

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スネークフライトの評価

80/100点

スネークフライトはB級パニック映画として完成度の高い作品です。

特にスネークものはアナコンダに代表される巨大蛇ものが多いのですが、スネークフライトは密室の中で繰り広げられる小さなスネークが大量に出てくるというパニックものとしては涎の出るような展開の映画です。

スネークフライトのあらすじ

FBI捜査官ネヴィル・フリンは、ハワイで発生した殺人事件の目撃者であり重要証人であるショーン・ジョーンズの護衛任務を命じられ、彼を無事に裁判に出廷させるべくロサンゼルス行きの飛行機に共に搭乗した。

だが殺人事件の首謀者である大物ギャングのエディ・キムは、ショーンの口を封ずるべく飛行機に積み荷として大量の毒蛇が入った箱を持ち込ませた。

離陸後時限装置が発動し、壊れた箱の中から興奮剤で凶暴化したあらゆる種類の毒蛇が放たれた。恐怖と混乱の中、ネヴィルと乗客たちの命がけの激闘が始まる。

(Wikipediaより)

スネークフライトのネタバレ感想

スネークフライトは大変出来のよいB級映画です。

スネークものは巨大なスネークと小さなスネークの2つに分かれますがスネークフライトでは小さな蛇が大量に出てくるためとても現実感があるのです。

しかも飛行機という密室空間で蛇が大量に発生したら行き場を失ってしまうという恐怖がとてもリアルだなと思っています。

巨大なスネークはどうしても恐竜っぽいというか、もはやスネークでなくてもワニだったりサメでもいいんじゃないかって思ってしまうんですよね。

でもスネークは違う。

毒を持っていて血清を打たないと数時間で死んでしまうという恐怖は誰でも持っている恐怖感なんです。

そこをうまくつついてるのがこの映画スネークフライト。

しかもこれはフライト映画でなくてはならない。

新幹線でも市街地でもだめ。なぜなら蛇から逃げるのはとても楽だから、どうしても密室空間じゃないとダメなんですよね。

じゃあ船でもいいという話もありますが、船だと個室がありすぎるんですよね。

飛行機というファーストクラスですら個室でなく座席というオープンなスペースがスネークから逃げることのできない恐怖をうまく煽っているのだと思います。

フライトパニックものが個人的に好きなのは登場人物をかなり制限できるということ。

これが新幹線や船だったりすると添乗員の存在は目立たないし、どうしても登場人物が多すぎてスネークが襲いきれなくなるからです。

裏側の人間模様も丁寧

飛行機のキャビンアテンダントは「あいつはいい客」「あいつは関わりたくない」というようなそういうことを絶対やってますよね。

しかも飛行機のファーストクラスに乗っている客を皮肉してとても嫌味な客として描いています。

でもそれも納得。こういうパニック映画はイヤなやつが出てきて、しかもそいつが死んでしまうとニヤっとしてしまうんで、とにかく「なんだこいつ?早く死なないかな」と思わせることがとても大事なんです。

しかも主人公も無骨な感じだけど、意外にイイやつだったりするわけで結構各人のキャラクターをしっかり作ってきています。

キャビンアテンダントを単なるアホな女として描くのではなく、身を挺して子供を守ったりする姿なんかも細かいですが、見ていていい作品だなと思わせます。

スネークフライトの最後に

スネークフライトはB級パニック映画の中でとてもできのいい作品です。

こういう作品は何度見ても楽しめます。

CGもそこまでひどいものではなく、中々いけるものです。