映画 サイレントヒル SILINT HILL
映画サイレントヒルのキャスト・評価
[スタッフキャスト]監督 クリストフ・ガンズ「ジェヴォーダンの獣」製作 サミュエル・ハディダ「バイオハザード」シリーズ
製作総指揮 山岡晃 (ゲーム版プロデューサー)
脚本 ロジャー・エイヴァリー「パルプ・フィクション」
音楽 ジェフ・ダナ「バイオハザード2」
クリーチャーデザインパトリック・タトポロス「アンダーワールド」
原案 コナミ「サイレントヒル」
キャスト ラダ・ミッチェル「ネバーランド」「フォーンブース」
ローリー・ホールデン「ファンタスティック・フォー」
ショーン・ビーン「トロイ」「LOTR」シリーズ
デボラ・カーラ・アンガー「ペイバック」「ゲーム」
評価:90/100点
ゲームはやったことありませんが、ホラー映画としてVFXが最大限活かされており、お話としてもなるほど納得できる内容だと思います。
キャラクターはなんとなく見たことあるものが再現されている点もとてもグッドです。
映画サイレントヒルのあらすじ
ローズとクリストファーのダ・シルヴァ夫妻は、娘シャロンの奇妙な言動に悩んでいた。
彼女しばしば情緒不安定に陥り、家を抜け出して徘徊しては何かに取り憑かれたかのように「サイレントヒル」と謎の言葉を発した。
ローズはサイレントヒルという街が実在することを知り、そこにシャロンの症状の鍵があると考え、夫の反対を押し切り彼女を連れてそこを訪ねることにする。
しかし、サイレントヒルは30年前の坑道火災によって多数の人々が死亡した忌まわしい場所であり、今では誰も近付かないゴーストタウンであった。
途中、女児誘拐犯と勘違いされて女性警官に追われるものの、二人とも帰り道が突如切れだけで無く街に取り残され、シャロンも助手席から消えていた。
ローズは仕方なくサイレントヒルの町でシャロンを探して回る。
街の人間への聞き込みなどからこの町にはいまわしき風習があり、ある時間になると悪夢のような出来事が起きるのだった。
映画サイレント・ヒルのネタバレレビュー
原作は日本のゲームとなっているホラー映画です。
バイオハザード同様ホラーゲームとして人気を博したこのゲームは海外でも高い評価を得ています。
バイオハザードについてはアクションゲームとしてプレイされるケースもありますが、本作は完全なホラーゲームしてホラーゲームマニアには高評価を得ています。
映画でも同様に、バイオハザードの映画はアクション要素が強いですが本作は基本的にホラー映画に徹しています。
三角頭を筆頭に世界観OK
私がこういったゲームからの映画の再現の場合には、「世界観」を最も重視しますが、本作は世界観の表現にうまくいった素晴らしい作品と思います。
特に敵キャラについては VFXを最大限駆使して、キャラクターを精巧に表現しており 、例えば三角頭だったら金属の質感だったり、生き物だけど幻想的な存在として、当時としては最高峰の出来に仕上がってると思います。
サイレントヒルの街自体も非常に上手く表現されており、白い灰が舞い落ちる場面は何とも神秘的な世界に仕上がっており、 映画が始まる初期段階からなんだか幻想的な世界に入っていく雰囲気が上手く表現されています。
シナリオについても精巧に作られており、昔魔女として 処刑された女性の怨念として村人が呪いにかけられている設定です。
そこに迷い込んだ娘を助けるべく主人公の母親ローズが奔走します。
子を思う母の映画
単なるホラーで驚かされて終わりということではなく、まさに「子を思う母強し」といういいお話の要素も入っており飽きない作りになっています。
余談ですが、映画「永遠のこどもたち」でも主人公のラウラが息子のシモンを探すために孤児院の謎に奔走する様子とかぶりました。やはり「子を思う母親」映画が好きなんでしょうね私は。
サイレントヒルの映画自体を知らない人でも本作のシナリオは十分楽しめるものとなっています。
さらに言えば、サイレントヒルのゲーム経験者であれば、例えば三角頭であったり、ナースであったり、そういったキャラクターが精巧に再現されているのでシナリオだけでなくキャラの暴れる姿に心がわくわくすると思います。
サイレントヒルのラスト
映画のラストについても 永遠の子供達に見られるような自己犠牲の精神で子供を守りたいと言う母親の気持ちがとても心を打つ ラストです。
ローズとシャロンはサイレントヒルに閉じ込められていましたが、どちらか一人しか現実世界に戻ることができませんでした。
もちろんローズは自ら残り、アレッサと分離させたシャロンを現実世界に戻します。
ローズは一見自宅に戻ったように見えますが、パラレルワールドに閉じ込められているので現実にいる夫とは話すことはできません。
映画サイレントヒルの最後に
本作はゲームを知らない人でも十分楽しめる内容となっています。
ホラーとしての完成度、パニック映画としての完成度、ゲームのキャラクターの再現性、原作が作りあげている世界感の醸造、そして母親の子供への愛情や自己犠牲の精神などどれをとっても非常に完成度の高い作品だと思います。
ホラー映画なのに少し悲しくなってしまうそんな映画で好きな部類です。
ぜひ一度あなたも見てもらえればと思います。