映画「スペル」を120%楽しむネタバレ感想・解説【サムライミ最高】

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映画スペルのキャストや評価は?

出演: アリソン・ローマン, ジャスティン・ロング, ローナ・レイヴァー, ディリープ・ラオ, デヴィッド・パイマー
監督: サム・ライミ

評価: 85/100点

映画スペルのあらすじ

銀行で働くクリスティン。

ある日クリスティンの元に一人の老婆が現れ、ローンの返済について延長を相談してきたが、その見素晴らしい見た目や不気味な仕草、出世もかかっていたクリスティンは同情することなくローンの返済について家を没収する旨を伝える。

それが老婆の怒りを買ってしまうことになる。その夜、仕事の帰りにクリスティンは老婆に待ち伏せされ、ラミアの呪いをかけられてしまう。

その後クリスティンにどんどん不思議な出来事が起きる。幻覚が見えるようになり、彼女自身も病気になってしまったのではと思うようになる。治療の甲斐なく、クリスティンはすがる思いで占い師が紹介する霊能者によって除霊してもらうことになるが、結局除霊は失敗に終わる。

そもそもボタンを媒介してかけられた呪いということで、そのボタンを他人に贈れば呪いを免れるという。もちろん贈られた側は地獄行きである。

はじめは周りの人に贈ることを考えていたが、いいことを思いついた彼女は死んだ老婆へボタンを贈ることで彼女へ呪いを返すことを思いつき墓地を掘り起こす。

無事に呪いが解けたと思い安心するクリスティ、ほっとするのも束の間ポケットからあのボタンが出てくるではないか。

なんと老婆に渡したのは彼氏のコインコレクションで、ボタンはまだ自分が持っていた。

もちろん最後は地獄行きになり、物語はエンドとなる。

映画スペルのネタバレレビュー・感想

サムライミ監督の作品は見たことありますか?

有名な作品でいえばトビーマグワイヤー主演のスパイダーマンシリーズ3部作はサムライミ監督の作品です。

ですが、ホラー好きな人にとってはサムライミといえば「死霊のはらわた」なんです。

もちろん彼が器用という見方もありますが、ホラーを作らせたら本当に超一流。

それがサムライミです。

死霊のはらわたはもうスプラッタ祭りというか悪霊が出てきて理屈とか抜きにストレートに殺戮を繰り広げるスプラッタホラーなのですが、本作もその片鱗が見えます。

クリスティンが吐血するシーンなんてものすごい量で驚きますし、虫が体中に沸いてきたり、結構おばあちゃんもグロい部分を見せつけます。

見せ方が若干ホラーのほうを強くしているので血が出ても皆さんそんなに抵抗ないんですかね。

もちろん、グロくない部分もあって、サムライミのすごいところはそこで笑いにならない笑いを取りに行くところ。

車でおばあちゃんに襲われるシーンなんかもおばあちゃんに噛まれながらも入れ歯だからチュパチュパなってしまうところなんて笑っていいのかびびっていいのか迷うところでした。

サムライミのこういった恐怖の中に笑えない笑いを織り交ぜるのがスパイスとなり、ホラー作品としての質を一段階上げることに一役買っています。

 映画スペルの最後に

ホラーとしての完成度がかなり高い作品だと思います。スペル(呪いの言葉)による呪いのため、怖さはマイルドに仕上がっています。

かといってスプラッタ要素が強すぎるわけでもなく、残酷な描写も少なく、単純に人を驚かせる方向ですので万人受けで見れるホラー映画だと思います。