映画「透明人間」のネタバレ徹底解説 ラスト黒幕は誰か?

映画透明人間はもともとH・G・ウェルズの小説『透明人間』を原作としており、1933年に公開された映画『透明人間』を現代風にリブートした作品です。

透明人間のキャスト

セシリア・カシュ
演 – エリザベス・モス、日本語吹替 – 本名陽子

エイドリアン・グリフィン
演 – オリヴァー・ジャクソン=コーエン、日本語吹替 – 福田賢二

ジェームズ・レイニア
演 – オルディス・ホッジ、日本語吹替 – 辻井健吾

シドニー・レイニア
演 – ストーム・リード(英語版)、日本語吹替 – 髙瀨友

エミリー・カシュ
演 – ハリエット・ダイアー、日本語吹替 – 竹内夕己美

トム・グリフィン
演 – マイケル・ドーマン(英語版)、日本語吹替 – 酒井敬幸

透明人間

透明人間のあらすじ

夫エイドリアンからの度重なるDVや精神的苦痛で苦しんでいたセシリアは、ある日の夜、妹のエミリーの協力で彼から逃げ切ることに成功します。

その後エミリーの友人のジェームズの基に居候していたセシリアだったが、ある日セシリアのもとへ1通の手紙が送られてくる。

そこには、エイドリアンの兄で弁護士のトムから、エイドリアンが死亡し、遺産相続の話がしたいというものだった。

疑問と喜びのいりまじるセシリアだったが、その後セシリアの周りで不思議なことが起こり始める。コンロの火が突然強火になったり、シーツが突然ずり落ちたり、面接にもっていったはずの作品がバッグから消えていたり。また、何者かに睡眠薬を飲まされ卒倒してしまったこともあった。

次第にセシリアは「エイドリアンは生きていた透明人間になって私に復讐をしているのでは」と疑い始めるのでした。

透明人間のネタバレ解説

映画の後半、透明人間の存在が明らかになり、その正体が兄で弁護士のトムであることがわかります。しかし、その後死んだはずのエイドリアンが再登場したり、セシリアがエイドリアンを殺したりと映画が怒涛の展開で進むのでラストを解説していこうと思います(ネタバレを含みます)

一連の黒幕(新犯人)は誰か?

結論から言えば、エイドリアンが一連の騒ぎの黒幕です。エイドリアンが兄のトムを操り(そそのかし)、自身が開発した透明スーツを用いて、セシリアやその周りの人間を襲ったり、陥れたものと考えられます。

エイドリアンの目的は何か

エイドリアンの目的は出て行ったセシリアと子供を取り戻すことでしょう。(作中ではエイドリアンはセシリアが妊娠していたことを知っていたかは不明です)

エイドリアンは出て行ったセシリアを取り戻すために兄のトムと共謀し、彼女を精神病患者のように仕立て、周りの人間から孤立させ、自分に精神的に依存させようとしたと考えられます。もしかしたらエイドリアンは精神病と診断されたセシリアを迎えに行って自分の保護下に置こうとしたのかもしれません。

セシリアはなぜエイドリアンが黒幕と確信したか

これは一連の事件でたびたび登場する「サプライズ」という言葉が関係しています。屋根裏で発見したカードなど透明人間はサプライズという言葉を使ってセシリアを追い詰めていきます。ラストでエイドリアンは自らの犯行を否定しますが、それは監視カメラが家中についていたことと、セシリアの盗聴を警戒したからでしょう。ただ、最後に透明人間だけが語る「サプライズ」という言葉とエイドリアン自身が「僕は君のそばにずっといたよ」という言葉からセシリアは彼の正体を確信したものと思います。

なぜエイドリアンは正体を明かしたか

ラストでエイドリアンはセシリアを取り戻すためにどうしても正体を明かす必要がありました。それは「自分はいつでも透明スーツを着れば君のそばにいられる」という脅しの意味を含んでいます。

なぜセシリアはエイドリアンを殺したか

そして、エイドリアンが透明人間と確信したセシリアは彼から逃れるためにはもはや彼を殺すしかないと考えたのでしょう。化粧を直すといったセシリアは透明スーツを着て、彼を殺害します。以前この家に来ていたので透明スーツの場所は知っていたでしょうし、食事にステーキを選んだのはナイフをいつでも使えるようにしたかったからでしょう。

屋根裏のナイフとサプライズの文字

余談ですが、なぜ透明人間はセシリアを屋根裏に誘導したのでしょうか?それには2つの理由があります。1つはビニールに入れた包丁を触らせ指紋を付着させることで、妹のエミリー殺害の容疑をセシリアに着せるため。2つ目は透明人間とセシリアの二人だけが知る「サプライズ」というキーワードを互いのものにするためです。映画の最後で「サプライズ」という互いだけが知る「秘密の暴露」をすることでセシリアだけに自身が透明人間であることを明かせることを想定したのでしょう。

透明人間

評価レビュー

★★★★☆

数々の低予算良作作品を生みだしているブラムハウスらしい作品です。派手な演出などよりも見えない部分や演技、繊細な設定でハラハラドキドキしながら作品を楽しむことができます。

途中はセシリアの境遇に胸が痛くなり、暗い気持にもなりますが、最後まで見ればスカっと解決することができる作品です。