※閲覧注意!映画ムカデ人間のあらすじ・ネタバレ感想【魅力を解説】

※注意:映画「ムカデ人間」は激しく不快な描写を含んだ映画です

ムカデ人間の評価

★★★★☆

カルト映画を「一部の熱狂的ファンを作った映画」とするなら本作は紛れもないカルト映画です。

個人的にグロであれゴアであり幅広く世の中にないものを生み出す人は天才です。

このムカデ人間の監督トム・シックス も紛れもない才能を持った一人です。

非日常であり、カリスマ的存在の映画です。

映画を想像の産物とするのであれば映画とはこうあるべき、という作品です。

もちろん人を三体つなげてみようというアイデアも奇想天外ですが、ホラー映画としてもしっかり構成ができている本作は純粋な映画という意味でも十分楽しめる作品となっています。

ムカデ人間のキャスト

ヨーゼフ・ハイター博士:演 – ディーター・ラーザー

リンジー:演 – アシュリー・C・ウィリアムズ
ジェニー:演 – アシュリン・イェニー
カツロー:演 – 北村昭博
監督: トム・シックス

ムカデ人間のあらすじ

ヨーロッパを旅行中の2人のアメリカ人女性が突然のパンクに見舞われ、一軒の大邸宅に助けを求めます。

その邸宅はかつてシャム双生児の分離手術の名医であったドイツ人のヨーゼフ・ハイター博士の邸宅で、そこでは世にも恐ろしい実験が行われていました。

二人は快く迎え入れられますが、翌朝彼女たちが目覚めると、地下室のベッドに日本人男性と共に寝かされていました。

そこではまさに今ハイター博士が人間の口と肛門を結合させる“ムカデ人間”の手術を始めようとしていました。

ムカデ人間のネタバレ解説

とんでもない変態おじさんに出会ってしまいました。

おそらくこれまで出会ったことのないタイプのおじさんです。

物語のスタートは美女二人が車が立ち往生したことからスタートします。

この流れは映画ノックノックと同じ展開ですが、今回ひどい目に会うのは美女二人のほうです。

彼女らは変態オヤジに事情を説明してレンタカー会社へ電話してもらうようにお願いします。快く了承した彼は彼女らを今へ招待し、水をすすめます。

うーん、すでに壁の絵がかなりやばいです。

上の画像の真ん中上部にある壁に掛けてある絵は小さい子供二人が合体しているように見えます。

美術さんもよくこんな絵描いたな、、、、、

変態オヤジの目的はムカデ人間を作ることでした。

彼は丁寧にこれからはじまる手術の説明をはじめます。インフォームドコンセントもびっくりだ。

作り方は簡単。3人の遺伝子が適合する人間を用意します。

・膝のじん帯を切断する

・歯を抜く

・それぞれの唇と肛門をつなげる

これで3人が合体したムカデ人間ができるというのです。

なんとはじめの人が食べたものが管でつながっているので二人目三人目まで栄養がいくのだといいます。これにより半永久的に食べ物が回り、生きていけるという理屈らしいです。

?!?えっ??!!

もう何を言っているのかわからない。

天才の言っていることを凡人が理解できないのか変人が言っていることを凡人が理解できないのか、どっちでもいいが意味不明です。

だが、世の中には1万人に一人、いや60億人に一人は「これイケるやん!」と本気で思ってしまう変態さんが存在するのです、世の中は広いですね。

元々彼は外科医で先天性の二人が一人で生まれてくる病気(シャム双生児分離手術)の分離法を専門にしていたらしいです。

それはよくわかるのだが、それがなぜ真逆のつなげるという方向にいってしまったのか。。。。

しかももう犬で実験済みだというから、かなり計画的にやっている変態さんである。

医者というのは元々変な奴が多いと言うが、それは目黒寄生虫館に通っていたり、看護婦の下着を頭にかぶったりというレベルだと思っていました。

レ、レベルが違う、、、、

さらに彼の説明は続くが、彼曰く一番つらいのは3人のうち真ん中だという。

いや確かに真ん中はつらそうだ。想像は到底できないがとにかく前と後ろ両方他人とつながっているわけなのだから。

彼の話を聞いていてハンターハンターの名シーンを思い出しました。

レイザーの殺人的な球をキャッチするためにゴン、キルア、ヒソカが合体して球を受け止めた作戦だが、一番難易度が高いのがやはり真ん中のキルアである。(と、ビスケが解説してた)

話を元に戻します。

なんと手術が成功してしまう。彼は子供のようにヤッター!という声を上げて喜ぶ。

まるで子供がはじめて三輪車に乗れたような喜びようです。

その後は彼の調教がはじまる。

歩く練習や食べる練習(=トイレトレーニング)など人間の尊厳を傷つけられるような描写が続きます。

実際につながれていないのだろうが、撮影のために顔をお尻にうずめるのは大分勇気がいったことでしょう。

彼らを見た私の雑感は以下のとおりです。

・とにかく動きづらそう

・食事(排泄)のシーンは最悪

・口をきけるのは先頭だけで他の二人はついてまわるだけなのでかなりストレスがたまりそう

・先頭のオッサンにくっつけられた2番目の子はおっさんの尻に顔を埋められてかわいそう

この映画のエンディングはなんと変態博士ご臨終、ムカデの頭と尻尾もご臨終、真ん中だけ健在という最悪の結末を迎えます。

真ん中の彼女が死ぬシーンは特に放送されていないが、彼女がそこにいることは誰も知らないので望みは薄いでしょう。

ムカデ人間の最後に

ムカデの先頭がまさか日本人とは思いませんでした。

北村昭博さんという純日本人でアメリカのハリウッドで頑張っている方のようです。

彼を検索するとほとんどムカデ人間に関する記述ばかりでした。

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以下

ムカデ人間 – Wikipedia

より抜粋

ロバート・デニーロやアル・パチーノが実践することで知られるメソッド演技法をアメリカで学んだ北村は、『ムカデ人間』のカツロー役で、今までにない日本人像を求める。

リサーチをしていくなかで、ボクシングの亀田三兄弟の父親である亀田史郎とやくみつるがワイドショーで口論を繰り広げる動画をYouTubeで発見。インパクトのある関西弁を喋る亀田史郎をモデルにして、その役作りをした。

『ムカデ人間』の脚本には台詞が書かれておらず、ほとんどが北村の即興だった。

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なるほど、このムカデ人間の先頭は亀田のオヤジだったんですね。

あなたはこんな作品を見る勇気がありますか??

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  余談

しかもムカデ人間は3部作だというこれもまさかの衝撃でした。

しかもムカデ人間2ムカデ人間3はさらに頭のおかしい世界へいざなわれそうな予感しかしません!

ちなみにイギリス、オーストラリアでは放送禁止だそうです。

もし興味がある方はこちらをご覧ください。