※映画ゴーストシップのネタバレを含むコンテンツです。
ゴーストシップは文字通り幽霊船のことです。
ゴーストシップはホラー映画のためホラー映画が苦手な方はご注意ください。
評価・キャスト
80点/100
出演: ガブリエル・バーン, ジュリアナ・マルグリース, ロン・エルダード, デズモンド・ハリントン
監督: スティーブ・ベック
製作者: ジョエル・シルバー, ロバート・ゼメキス, ギルバート・アドラー
映画ゴーストシップのあらすじ
1962年春、イタリアが誇る豪華客船アントニア・グレーザー号は、アメリカに向けて大西洋を航行中に突如消息を絶った。
それからおよそ40年、ベーリング海を漂う謎の船が発見される。
さっそく調査に向かったサルベージ会社“アークティック・ウォリアー”のクルーたちは、この船が40年間消息不明となっていたアントニア・グレーザー号であることを知る。
さらに、無人の船内で大量の金塊を発見する。
海洋法では公海上でこうした船が発見された場合、所有権は全て発見者に属することになっている。クルーたちは大喜びするのだったが…。
ネタバレ解説・感想
タイトル通りのゴーストシップ=幽霊船のお話です。
比較的グロも少なくなぜ幽霊船が生まれたのかというところまで考えられて作られていますので、最後まで見るとなるほどと思いました。
映画ゴーストシップは目新しい設定ではないですが、海洋ものはやはりロマンが詰まっていますので見ていてわくわくしました。
それでは順を追ってみていきましょう。
映画ゴーストシップの冒頭まずは紳士淑女のお金持ちそうな方々が楽しそうに船旅を楽しんでいるところからスタートします。
しかしワイヤーが切れる描写などどうも雲行きは怪しいです。
開始5分 衝撃のスタート
突然文字通り糸が切れたようにワイヤーが会場を交差し、ダンスフロアーで踊っていた人たちが真っ二つになります。
バラバラ死体の、描写は圧巻でした。
パーフェクトトラップほどの残虐性はないですが開始数分でこんなに人が死ぬ映画も珍しいでしょう。
映画ゴーストシップではここが一番のグロシーンですので苦手な方はここだけ目をつぶっていればあとはホラーが楽しめます。
その後アントニオグレーザー号は行方不明になります。
ところ変わってフェリマンという男からアントニオグレーザー号の情報があると誘われマーフィー率いるアークティックウォリアーのメンバーは海へアントニオグレーザー号を探しに行きます。
海へ出航してまもなくアントニオグレーザー号を発見します。
実際に10メートルを超える模型船を作って撮影したというこの場面はなんとも大迫力です。やはりいかにCGが進化してもリアルな船はインパクトが違いますね。
現れた船はまさにゴーストシップ。ザ・グリードのような化け物が出てきそうな予感すらあります。
もちろん彼らは喜び勇んでゴーストシップに乗船します。
彼らは気づきませんでしたが、この船はやはりおかしいです。誰もいないはずなのに「ウェルカム・ア・ボード(船へようこそ)」の文字が出てきます。
乗務員の一人のエップスも不可解なことに遭遇します。小さな女の子が目に入っては消えてしまうのです。また、ゴーストシップにはデジタル時計がありましたが、1962年にはなかったはずのものです。つまり誰かが以前にこの船に来たことになります。
さらにゴーストシップのボードルームでは吸ったばかりのタバコがあり、そこには明らかに女性ものの口紅が。船長室にはついだばかりのブランデーが置いてありました。
そしてさらに不可解なことにある部屋には数えきれないほどの金塊があるではないですか。
しかもその金塊は出所がわからないように管理番号が消されていました。
捜索を続けると事態は急展開を迎えます。
エップスが船倉に詰め込まれた死体の山を見つけてしまいます。
しかもその死体は2週間ほど前のもので明らかに殺された跡があります。
おそらくデジタル時計の持ち主同様、ここに来て帰れなかった人たちです。
アークティックウォリアーのメンバーは迷いますが、最終的に金塊を積んでズラかることにします。
しかしその途中でゴーストシップが爆発してしまいます。
途方に暮れたメンバーはとにかくこのゴーストシップが沈まないように修理することにしました。
もはやゴーストシップとしての化けの皮がはがれたこの船は容赦なくクルーを脅しに来ます。
ポルターガイストや幻覚( ウジ虫を食べるシーンはきつかったー)でクルーたちは一人また一人と命を失っていきます。
その過程でエップスは幽霊の少女であるケイティーに出会います。
ケイティーはこの船で起きた惨劇をすべて教えてくれました。
ゴーストシップは突然ある悪者に占拠されてしまったこと、そして悪者はゴーストシップのみんな殺して金塊を奪ったこと、その途中で悪者同士の仲たがいが起きて殺し合いが始まったこと、そしてその元凶がフェリマンであったことを。
そう、フェリマンは悪者の中に紛れ込みゴーストシップに悪人の魂を集めるサタンの手下でした。
今回も金塊に目がくらんだメンバーをゴーストシップに誘い込みどんどん殺害することが目的でした。
ただし、いい魂の人は連れていけないもののそのまま開放するわけにいかず魂のままゴーストシップに縛っているのでした。(船長やケイティーもそのうちの一人)
ちなみにこの船に金塊があるのはフェリマンが仕組んだことで、遭難した船をアントニオグレーザー号が助けたことによるものでした。最終的にこのゴーストシップをサタンに届ける魂の入れ物にしたかったのでしょう。
通常少女や船長の霊が出てきた場合彼らが乗り込んできた人間に呪いをかけるのが通常でしょうが、映画ゴーストシップでは彼らも被害者の一人です。
最終的にフェリマンの思惑はエップスがゴーストシップを爆破したことにより破られます。
最後エップスは海で揺られているところを助けられますが、衝撃の光景を目にします。
それはフェリマンがまた、別の乗組員と一緒に金塊を別の船に乗せている姿でした。
これはフェリマンが新たな標的をすでに見つけ、次なるターゲットを新しい船におびき寄せていることを表しています。
本作では実はメンバー自体はそれほどキャラは濃くありません。船長もすぐに頭がおかしくなってしまいますし、エップスも主人公とは言え、終始ゴーストシップに翻弄されます。
悪魔の見えざる手により翻弄される人間、金塊に目がくらみどんどん運命に翻弄される人間たちがいるのみです。
最後に
映画ゴーストシップはHuluとアマゾンプライムビデオで見れるときがありますのでぜひチェックしてみてください。
はじめのグロは少し目をつぶっておけばあとはホラーとして十分楽しめると思います。