この記事はアンフレンデッド ダークウェブのあらすじとネタバレ感想です。
アンフレンデッド・ダークウェブのあらすじ
マタイアスはネットカフェで拾ったPCを自分のものにして恋人のアマヤとチャットを楽しんでいました。
アマヤは聴覚障害があり、手話かチャットでの会話しかできませんが、手話を覚えようとしないマタイアスに怒っていました。
機嫌の悪いアマヤをよそにマタイアスは友人のデイモン、AJ、レックス、セレーナ、ナリたちとスカイプで話し始めます。
しかし、どうもPCの調子がおかしいと感じたマタイアスはPCの自動診断機能を使い、HDの大半を使用している隠しフォルダに気づきます。
するとエリカという人物から届き、PCの持ち主はノラという人物で、PCを返して欲しいという連絡を受けます。
すると今度はシャロンという人物からFBでは話せないから、とリバーと呼ばれるサイトへ誘導されます。
仲間に素直にいきさつを話すとAJやマタイアスは、そのリバーというのは違法な取引ややり取りが行われる「ダークウェブ」という場所であると指摘します。
とんでもないPCを手に入れたと不安に思うマタイアスは隠しフォルダにあった動画を見てみますが、そこには色々な人の盗撮動画や女性が監禁される動画、襲われている動画がありました。
これらは全てサークルという女性の拉致などの犯罪を行っている集団の一員がやっているものでした。
すると今度はチャットに、PCを返さないとアマヤを殺すという脅迫文が出ます。
ふとチャットの画面上にはアマヤのルームメイトが映っています。
次の瞬間ノラが入ってきて彼女を襲いました。
ノラはマタイアスにアマヤをマタイアスの家に行かせるように指示します。
仕方なくマタイアスは指示に従いました。
しかし、マタイアスもやられてばかりではありません。
ノラが管理していた仮装通貨の口座にアクセスして現金化して自分の口座に振り込みました。
するとノラに、拉致された女の子とアマヤと奪ったお金を交換だと言います。
結末ラスト
マタイアスたちのチャットに知らない「カロン」というメンバーが入ってきて、突然動画が始まります。それは親からの電話で一時離脱していたレックスが屋上から飛び降りる動画でした。
次はAJが自らの動画を利用され、警察に通報され、射殺されます。
サークルのメンバーはどんどんマタイアスたちを殺し始めたのです。
その頃アマヤを迎えに行ったナリは線路に落とされ電車に轢かれてしまいます。
そしてセリナは家に侵入してきたカロンのメンバーに殺されてしまいます。
いてもたってもいられないマタイアスは自転車でアマヤを助けに駅に向かいます。
デイモンも自分が死ぬことを覚悟していましたが、これまでのサークルの犠牲者たちの居場所をPCから割り出していました。
しかし、ふとデイモンはカロンたちの本当の狙いに気づくのでした。
彼らははじめからわざとマサイアスにPCを拾わせ今回の騒ぎを作ったのでした。それは自分たちが女性を拉致して拷問した罪をマサイアスたちに擦り付けるためでした。
次の瞬間デイモンはカロンによって殺されてしまいます。
デイモンにはPCにはカロンが残した遺書が残されます。
マサイアスがアマヤに連絡を取ると、カロンにまんまと騙されたアマヤは廃ビルにいて襲われてしまいます。
途方に暮れるマサイアスにサークルのメンバーによるネット投票が行われます。それはマサイアスの生死の投票でした。
圧倒的多数で死ぬべき、と出たマサイアスは次の瞬間車に轢かれてしまうのでした。
アンフレンデッド・ダークウェブのネタバレ感想
前作アンフレンデッドの続編である本作ダークウェブ。
SNSが人を殺す!映画アンフレンデッドの評価・あらすじとネタバレ感想
PCやスマホの画面を通じて映画のほとんどが展開されるという設定はそのままに、アンフレンデッドは少し違うテイストに仕上がっている作品です。
1からの違い(ネタバレ)
1のアンフレンデッドがコンピューターに住み着く怨霊のような超常現象による力だったのに対して、今回は完全に人為的な策略によるものでした。
そのため1のアンフレンデッドがホラーだったのに対し、今作のダークウェブはスリラーというのが正しいジャンルになるかと思います。
観客は1のアンフレンデッドを期待して見に行くとその分裏切られたような気分になるでしょう。
スリラーとして上出来
ですが、スリラーとしてはかなりしっかり作られています。
PCを盗んだことから始まる、怪しい世界「ダークウェブ」に引き込まれた仲間たちが、裏にいる「カロン」というメンバーにどんどん消されていくお話です。
前半からハラハラドキドキの展開があり、その展開も飽きかけたころに2転3転していくので、スリラーとして見ごたえのある作品です。
評価の分かれ目
レビューサイトなど見ていると評価が分かれるのは2点あります。
一つ目ははじめに書いた通り、1のアンフレンデッドのホラーという世界観を引きづってしまって、想定外のオチに失望した人がいるようです。
個人的には確かに「人間オチ」にびっくりしましたが、ただ映画鑑賞中に感じたドキドキは偽物ではないので満足です。
二つ目はラストのオチです。
この映画ではラストに実はこれがすべて別人が仕掛けた「ゲームナイト」で、裏サイトで行われているライブ配信だったというオチにがっかりした人がいるようです。
確かにこれは少しオチが弱かったかなというところです。
結局色々ウェブを駆使しながらも何人も仲間がいて一人一人手作業で殺していくのをライブ配信していくのではせっかくそれまでオンライン上で繰り広げられたスタイリッシュさが一気に失われたような気がします。
アンフレンデッドの意味
そもそもこれを1のアンフレンデッドと同列で扱うことに少し違和感は感じました。
全く赤の他人の犯行で、せいぜいが拾ったPCの持ち主ぐらいのつながりを持ってアンフレンデッドと名乗るのは少し前作に乗っかりすぎかなという気もします。
最後に
ただ、スリラー作品としては大変楽しめる本作なので1を見て面白かった方はこの第2作目のアンフレンデッド・ダークウェブもぜひご覧ください。