【映画レビュー】ノック・ノックのあらすじとネタバレ【イーライロス精神攻撃】

 【ノック・ノックの評価とキャスト】

75/100 点

  ノック・ノック

【CAST】
エヴァン:キアヌ・リーブス「ジョン・ウィック」「マトリックス」
ジェネシス:ロレンツァ・イッツォ「グリーン・インフェルノ」
ベル:アナ・デ・アルマス

【STAFF】
監督・脚本・製作::イーライ・ロス「グリーン・インフェルノ」「ホステル」
脚本・製作::ニコラス・ロペス「アフター・ショック」
脚本::ギレルモ・アモエド
製作::コリーン・キャンプ

我らがイーライ・ロス監督の作品。

私の尊敬する監督の一人なのでこの監督の作品はとりあえず全部見ていますが、キアヌリーブスが出るなんて全く想像がつきません。

 【ノック・ノックのあらすじ】

 ある平和な父の日。
理想的な家庭を築き上げたエヴァン(キアヌ・リーブス)は家族でビーチに行く予定だったが、仕事の都合で一人留守番をすることになる。
芸術家のカレン(イグナシア・アラマンド)と子ども二人を見送り、早速仕事に取り掛かる。
夜になり、外は豪雨が降り注いでいた。
久しぶりに自分だけの時間を手に入れたエヴァンは、昔DJをやっていたときに集めたレコードを爆音でかけ、仕事に集中している。
カレンからの電話を切った後、ドアをノックする音が聞こえることに気付く。
こんな深夜に一体誰が…。
エヴァンは不審に思いながらもドアを開けると、そこには雨でずぶ濡れになった二人の美女が立ち尽くしていた。
ジェネシス(ロレンツァ・イッツォ)、ベル(アナ・デ・アルマス)と名乗る二人は道に迷ってしまったため助けを求めていた。
彼女たちに暖をとるようにと家に招き入れるエヴァンだったが、それは破滅の道への第一歩だったー。

(amazonより)

 【ノック・ノックの総評】

 一言でいえばまさに「理不尽」

作中でもまさにキアヌリーブスが叫んでいますが「俺はどうすればよかったんだ!!??お前らが勝手に入ってきて、勝手に誘惑してきて、俺に何ができたっていうんだよ!!??」

という状況に勝手に引き込まれます。

ファニーゲームに代表されるようなとにかく人間なのか?化け物なのか?のサイコ野郎がが今度は女性二人で乗り込んでくるのです。彼女らは何の目的なのかは一切明かされずとにかく、エヴァンの人格をどんどん否定していきます。

また、この女優さん二人がとても美人で魅力的なんですよね。対照的な二人の女性が同時に迫ってきたら男性はまず逃れられないでしょう。通常レイプといえば男性が女性を襲うケースですが、こういうレイプもあるのだなと思いました。

イーライロスという人はとにかく人間という生き物の弱さを知り尽くしていると思います。

ノック・ノック

グリーンインフェルノやホステルなど、残酷な描写であることはよく知られていますが、本作では残酷な描写はほとんど出てきません。

それでも自由を奪われるとは言え、肉体的にはほどんどダメージを与えずに、社会的な地位をどん底まで落とすことで見る人をとにかく傷つけてきます。(見ている人は本当にドMですね)

私見ですが、ホラー好きな人は肉体的な痛みについては強いですが、こういう精神的にくる映画は好きじゃない人が多いように思います。

特に最後ですよね。浮気している動画をFacebookにアップして多くの友人から罵声をあびます。

エヴァンは土の中に埋められているのでただただそのコメントを見続けるしかない状況に追い込まれます。

穴を掘っているとき誰もが思ったのはああ生き埋めにして殺すんだろうなということ。

しかし、そんなことよりも残酷な結果が待っていました。

もはやホラー映画において登場人物が殺されることは誰にとっても既定路線であり、視聴者もむしろほっとするでしょう。

本作でも妻との仲、子供との仲、社会との関係をズタズタにされたエヴァンを視聴者は「もう殺してあげて」と思った人も多いことでしょう。

しかし彼女たちはそんなに優しくはありません。

ズタズタにしてそれでも彼に生きることを選ばせ、文字通りの生き地獄を味合わせます。

 【ノック・ノックのまとめ】

私自身この映画を見て精神的にズタズタにされました(笑)

特に

・男性

・既婚

・妻を今も愛している

・子供を愛している

・不倫をしたことがない

人は本作を見てみると精神的にかなり来ますし、浮気はやっぱりやめようという気になると思います。

なんとも不条理な胃もたれする映画を見てしまいました。

見る方はご注意ください。