評価・レビュー
★★★☆☆
ホラー映画好きが集まるお祭りに本当にモンスターたちが現れる。
観点はとてもいいですが、いまいちパンチが足りないですかね。
出てくるキャラクターもどこかホラー映画で見たことあるようなないような。
それでも流血シーンなどもあり、緩いコメディ要素もあるのでホラー映画好きだけが楽しめる作品になっています。
あらすじ
ダックスは幼いころに母親を失っていました。
彼女は心理学者である父親の患者に殺されました。
母親がホラー映画好きだったことが影響してか大きくなったダックスもいつのまにかホラー映画にのめりこんでいました。
ハロウィンの日「流血の祭り」というホラー映画をテーマにしたお祭りを楽しみにしていたダックスですが、父親の反対によりチケットを破られてしまいます。
父親はあの日の事件以来、ホラー映画によって人間は凶暴的な一面を持つことを主張していました。
それでも、流血の祭りに行きたいダックスは友人のサムとクリルに相談したダックスは、彼らから映画に出演したことのあるアシュリーにお願いすればいいと言われます。
ダックスはアシュリーに自分が入場できないかお願いすると、彼女はボーイフレンドで映画監督のレンジャミンに掛け合ってくれ、無事流血の祭りに参加することができるのでした。
お祭りは有名な映画ディレクターのアンソニー・ウォルシュの挨拶ではじまりました。彼はレッドという仮面をつけた男を舞台にあげ、最高のホラー映画製作に協力してくれる人を募集します。
二人の女性が手を上げて舞台に上がるとあっという間にレッドによって切り刻まれてしまいます。
聴衆はそのリアルさに驚きましたが、歓喜の声を上げます。
今度は豚の仮面をかぶってチェーンソーを持った人たちが現れます。
彼らはウォルシュの合図とともに聴衆を切り刻み始めます。
ダックスたちはこれが単なるパフォーマンスではなく、本当に殺人が行われていることに気づきます。
急いで逃げ出した彼らはアシュリーが敷地の裏に秘密の出口があるといい、そこを目指すことにします。
しかし、行く手にはゾンビ、殺人鬼、レッド、ドラキュラなど多くのモンスターが立ちはだかるのでした。
結末ラスト
倉庫までたどり着いたダックスとサムはレッドに捕まってしまいます。
すると突然出口から父親のコンウェイが現れます。
彼はサムを離すように言うとレッドは言うことを聞いて、仮面を外します。
レッドは妹のジェイミーでした。
困惑するダックスはコンウェイが実はすべての黒幕で、ホラー映画好きを祭りに集め、虐殺することを計画しました。
コンウェイはダックスたちを見逃そうとしますが、手違いでドアがロックされてしまい逃げられません。仕方なく、コンウェイたちのあとを追ったダックスたちですが、主催者側の陰謀によりサムが凶暴化します。
サムの凶暴化の原因が入場のための腕輪にあると見たダックスは腕輪を破壊、コンウェイは死に、レッドは逃走、ダックスはサムと一緒に流血の祭りを後にするのでした。
ネタバレ感想・解説
「ホラー映画の法則が生き残る鍵」この手の映画最近はいっぱいありますよね。
映画で言えば、キャビンとかフィアーインクとかですかね。
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さらにこの映画では結局、主人公とヒロイン以外は全滅するわけです。
さらに主人公も親父が黒幕だから運よく生き残るわけで、ヒロインは黒幕の息子に惚れられてるから生き残るわけで、ホラー映画の法則関係ないじゃん!というつっこみになります。
B級映画なのでそこまでのこだわりは見せなくてもいいんですけどね。
作品としてはそれなりにしっかり作ってあるのでそこが残念です。
ただ、ホラー映画としては不気味にできているので完成度は高めです。
ですのでホラー映画を見慣れていない人からすればチープな作品として、ホラー映画を見慣れている人からすれば、目新しさがないが安心して見れる作品として鑑賞可能です。
最後に
特にラスト結末に向けてどんどん展開がチープになっていきます。
実はレッドが妹であることは唐突すぎるし、一方で父親が黒幕というのも薄々勘づく、しかもホラーの知識を~とくだりははじめのほうだけです。 完全に出オチ感のある作品でした。