ライフの評価
★★★☆☆
ああ、たぶんポストエイリアンの作品を作ろうとしたんだな~という意気込みが見える作品ですが、完全に空回りしています。
詳しくはネタバレ感想の章で書きますが、とにかくおバカな乗組員にそこそこ知恵のついた小型エイリアンが殺戮を尽くす話です。
おそらく迫力がないのでしょう。ラストも残念でした
ライフのあらすじ
火星探査機を無事に回収した国際宇宙ステーションの乗組員6人は地球へ向かっていました。
彼らは回収した中に含まれていた火星の地球外生命体を地球に持ち帰る任務に就いており、地球ではすでに彼を「カルビン」と命名していました。
研究者のヒューはカルビンに夢中になり、色々な実験をしていましたが、彼のミスでカルビンが冬眠状態になってしまいます。
カルビンをなんとか覚醒させようとしたヒューは電気ショックを与えますが、結果覚醒したカルビンはヒューを襲います。
慌てた彼らはロイが中に入り、ヒューを助けます。
ロイは火炎放射器でカルビンを殺そうとしますが、逆に殺されてしまいます。
その後カルビンは消火口から部屋を抜け出し、知恵の発達した彼は通信設備を破壊し地球との交信を断絶しました。
司令官のカテリーナは通信を復活させようと船外作業を行いますが、カルビンに襲われてしまいます。
彼らはカルビンを退治し、地球に戻ることができるのでしょうか。
ライフのネタバレ感想
感想にも書いたのですが、明らかに映画エイリアンの血筋を組んだ作品です。
宇宙と言う閉鎖空間で、謎の火星の生き物と死闘を繰り広げる。
いや、死闘ではなく、一方的に遊ばれるというほうが正しいかもしれません。
もちろん、いい点もあるのでそこから見ていきましょう。
宇宙空間の描写はそれなり
宇宙作品は暗くなりがちで、明らかに模型だったり雑なCGが多いのですが、この映画は宇宙はとてもよく描かれています。宇宙船内も細かく作られていますし、何より俳優陣が豪華です。
ライアンレイノルズが途中で使い捨てのように死んでしまったのは意外でした。
絶対最後まで生き残ると思ったのですが、ギャラが追い付かなかったのかもしれませんね。
さて、この映画はそういった俳優だったり作りこみがそれなりだったので必然的に期待値が上がるわけですが、今度は残念な点です。
おバカばかりの乗組員
まずそもそものことの発端はヒューの実験の失敗だったわけなんですが、そのあとの対応がずさんすぎます。
エリートであり、多くの訓練を積んでいる宇宙飛行士が得体の知れない火星人が逃げ出した時に実験室を隔離できなかったあたりがもはやレベルが低すぎます。
非常に感情的ですべてが裏目に出たライアンレイノルズ演じるロイなんて完全にピエロでした。意気込みは買いますが、考え方が短絡すぎて死んでも何も感じませんでした。
さて、その後、カテリーナ、ショウもお粗末でした。
ショウなんて子供が生まれたばかりで幸せの絶頂だったのに、味方の船を間違えて死んでしまうなんて、、、、監督はそんなショボい殺し方で何を表現したかったのか不思議です。
ラストのバッドエンド
そして、極めつけはラストです。
脱出ポッドが2つ、一つはオトリでカルビンをひきつけ、もう一つは地球へ帰還する、はずだったのですが、見事に失敗して最悪の結果に。。。。
あんなに封じ込めないといけないと言っていたのに、見事地球に送り届けてしまうとは愚の骨頂です。
とにかく出演者の行動が裏目に出て空回りし続け、挙句の果てバッドエンド、本当に監督は何が作りたかったのだろうか?
最後に
クリーチャーのカルビンもいまいちでしたね。小さいけど強い、寄生獣のミギーのようなイメージなのかもしれませんが、クリーチャーとしての魅力が皆無でした。
もっと2つ足が4つ足で素早く動くような不気味さが欲しかったところです。