インサニティの評価
★★★☆☆
バイオレンスパニック映画のインサニティです。
多分にスプラッタと暴力描写が多いですので人を選ぶ映画ですが、私のようなホラー映画好きには十分満足できる映画です。
インサニティのあらすじ
独立記念日でうかれるアメリカで1件の通報が入ります。
騒音がするという住人の訴えで訪れた警察官は部屋の中で血だらけの3人の男女がいました。
2人はすでに事切れており、1人は重症でした。ストラドウィック刑事は生き残ったゾーイに話を聞きますが、彼女は錯乱状態で何も覚えておらず、事件のせいか錯乱状態で話ができる状態ではありませんでした。
所変わり、ブリーはスティーブと付き合ってはじめて彼の友人に紹介されます。
スティーブの友人バッシュは旅から帰ってきたばかりで友人のロックスから好意を持たれていますが、彼はトリシュに興味があります。
黒人のウィーラーはクスリの常習犯でトリシュと付き合っています。今回は離れ小島にあるお金持ちのトリシュの家の別荘へ行くことになります。
電波も届かない離島にレイという男の船で案内してもらいますが、レイは彼らに「ここの持ち主は自殺した」と嘘の話をしました。
一瞬怖がった彼らですが、それからは湖で泳いだり、お酒を飲んだりと楽しく過ごしました。
しかし、どうもウィーラーの体調が悪そうです。彼はみんなに隠れてクスリをやっていましたが、バッシュがそれを見つけみんなでクスリをやるようになります。
しかし、ブリーだけはクスリに嫌悪感を持っており、やりませんでした。
ウィーラーの体調はどんどん悪くなり、幻覚を見始めます。
彼はバッシュとトリシュの浮気も疑っており、突然バッシュを殴ってもみ合いになります。
ウィーラーは飛び出していってしまい、トリシュが追いかけます。
彼の変貌に驚いたブリーは麻薬と彼が飲んでいた統合失調症の薬が影響していることを突き止めます。
仕方なく彼らを探しに出かけるとスティーブがトリシュを見つけます。しかし彼女はすでに血だらけでした。彼はトリシュを別荘へ連れて帰ります。
彼女の手当てをしていると、外からウィーラーが血走った目と血だらけで襲ってきます。あわてて家に鍵をかけて立てこもります。
ウィーラーは完全に正気を失い、凶暴になっていました。
すると、今度はロックス、トリシュ、バッシュも正気を失ない襲ってきます。
逃げ出したスティーブとブリーでしたが、スティーブも実は少しだけクスリをやっており、彼も凶暴化してしまいます。
そのころストラドウィック刑事はゾーイの交友関係からウィーラーにたどり着き、彼らが休暇を楽しんでいる島へ向かうのでした。
所かわり、ある研究施設では人間をもとに人体実験をしていました。そこでは二人の男女を一つの部屋に入れてクスリを与えることで殺し合いをさせる実験が行われていました。
命からがら島から脱出しようとしたブリーはウィーラーに襲われてしまいます。そこへ様子を見に来たレイも殺されてしまいました。
その頃クスリの効果が切れてきたウィーラーは自分に起きたことが理解できず錯乱状態になります。
結末ラスト
ストラドウィック刑事とかけつけた警官は彼が銃を向けたためウィーラーを射殺しました。
その頃研究施設ではクスリから正気に戻った人たちの悲痛な叫びが轟いていました。ガラス越しに男が満足そうにそれを見ていました。
その男はテレビに出て、現在の政権を批判しました。
彼はエリアス・コブ上院議員で現政権の対立政党の人間で、自分が大統領になればこんなテロは撲滅する、と高らかに宣言していました。
インサニティのネタバレ感想
「インサニティ」とは精神異常、狂気を指すinsaneに起因する英語です。
ドラッグに混ぜられた化合物によって若者がどんどん凶暴かつ精神異常を起こす映画で、パニック映画として面白かったです。
離島で行われるサバイバル
ヤッホーな若者が出てきた時点でお決まりの展開が予想できるわけです。
私たちはもう何十年も筋肉バカな男たちとお尻をプリンプリンさせた女の子がヤクをやりながら殺人鬼に皆殺しにされるシーンを見てきました。
そして、今回は映画のお決まりのクスリが彼らを異常にしてしまうというパターンでした。
こういうのを見るたびに一人寂しく映画を見るしかない私たちが「ザマーミロ」と微かに笑みを浮かべながら気楽に見れる作品として、十分楽しめるものでした。
3つの事件が絡み合う
パニックものの中に少しだけサスペンス要素もあります。
この作品には3つの場所が登場します。
若者が遊ぶ離島、冒頭事件の起きた部屋、そして実験場です。
それぞれがバラバラに見えて最終的に一つのゴールへたどり着きます。それが「テロの自作自演」です。
この点はそれほどワクワクもしませんでしたが、「無いよりはあったほうが、楽しめた」というレベルでしょうか。
殺し合いは大迫力
この映画インサニティの見どころは何と言ってもヤクで錯乱した男女の狂喜乱舞の姿でしょう。
目を血走らせながら一心不乱に暴れる姿は圧巻で、パニック映画として素晴らしい出来になっています。
最後に
インサニティはパニック映画として十分楽しめる作品です。
逆にスプラッタ描写が苦手だったり暴力描写が苦手な人には向かない映画です。