映画キラーメイズの評価
★★★☆☆
ダンボール殺人迷路といういくつかつっこみが入りそうな設定のこの作品。
目新しいというだけで見る価値はあると思いますが、いかんせん脚本が単純すぎるため★1つ減点です。
序盤のワクワク感が最後まで続いていれば、、、、、
映画キラーメイズのあらすじ
アニーとデイブは恋人同士。ある日アニーが家に帰ってくるとリビングに段ボールで作られた家が出来上がっています。
さらに驚くことになんと中からはデイブの声がします。デイブ曰く、もう何日もこのダンボールで作った迷路から抜け出せないでいると言うのです。
半信半疑で困ったアニーは友人のゴードン、レナード、そして、テレビ局の人間や野次馬たちを巻き込んでダンボール迷路に自分も挑戦することにします。
入り口を入るとなんとびっくり、リビングとは思えない広さになっており、壁一面にダンボールが貼ってあります。さらに迷路にはダンボールで作った多くの罠と侵入者を阻むミノタウロスまでも登場します。
デイブと合流したアニーたちですが、どんどん仲間が殺人迷路(キラーメイズ)の餌食になっていきます。
デイブたちはこの迷路の心臓部に行き、この迷路を破壊することを決意します。
映画キラーメイズのネタバレ感想
シッチェス映画祭で上映された作品の一つ、キラーメイズ。
ダンボールで作った迷路に迷い込むという斬新な設定と、その迷路が人を殺すというメイズランナーのような設定があるコメディホラー映画です。
ダンボール迷路
コメディホラー映画と書いていますが、ダンボールでできた迷路は外見はちゃちく、中入ってみると裏腹にしっかりできています。
特に前半部分ではその世界観の醸造に成功しており、ダンボール迷路に入っていくワクワク感がとても心地よいです。
日本人にとってはツルが動くのも嬉しいでしょうし、全ての生き物がダンボールでできているのが人形劇のようでほんわかします。
また、キャラクターも個性的でコメディらしいやり取りが楽しめます。
後半の失速感
ただ、残念ながら楽しい時間は長くは続きませんでした。後半は少し冗長な部分が多く、一言で言えば「飽きてしまいます」
キャラクターも個性を設定しすぎて、同じことを言い続けるのには飽きてしまいます。
迷路も迷路というほどのものではなく、むしろ「頑張って作ったね」という敢闘賞みたいな自分の中で努力を認めてあげる作品になっていくのがわかってしまい、見終わった後に何も残らないことに気づきます。
ダンボール迷路の問題点
やはりホラーとしてもコメディとしても中途半端な作品になってしまったのが問題点ではないでしょうか。
ホラーとしてはスプラッタ描写を紙で表現しており、その割に首ちょんぱで残虐なシーンで中途半端、コメディも結局それぞれのやり取りがコメディーっぽいだけであり、終始緩い感じで推移するのでこれも飽きがきますね。
最後に
発想は面白かったのですが、映画としてもう一つ欲しかった作品です。
シッチェス映画ではやはり怪怪怪怪物!がおすすめです。
これはホラー映画として面白かったので、ぜひご覧ください。