映画サードアイの評価・あらすじとネタバレ感想【第三の眼が開眼】

f:id:takkita411:20190220211437p:plain

 サードアイの評価

★★★☆☆

ベタなホラー映画として合格点な作品です。
見ている人を驚かそうという演出が多めですのでそういう演習が苦手な人にはおすすめできない作品です。
ある程度ホラー描写が好きで、インドネシア映画特有の怖さを堪能したい人にはおすすめな作品です。

サードアイのあらすじ

ある日、アリアのもとに両親が交通事故で亡くなった連絡がきます。アリアは恋人のダビンとともに残されたアベルの世話をするために会いに行きます。
両親が死に社宅を追い出されたアリアたちは仕方なく、かつて住んでいた旧家に住むことにしますがアリアは次々と不可思議なものが見えると言い出します。
アベルには人には見えないものが見える不思議な能力があります。
それは「サードアイ」と呼ばれる能力で、誰もが本来は持っているものですが、人によってサードアイは開眼している場合と開眼していない場合があります。
サードアイが開眼すると死んだ人間が見え、その人の無念や執着が開眼した人に訴えかけてくるのです。

アベルはアリアに真実を伝えるためにウィンドゥという女性のところへ連れていきます。
信じられないアリアはウィンドゥに自分のサードアイも開いてほしいとお願いします。

ウィンドゥの儀式によりサードアイが開眼したアリアはその後死人のような不可思議な人たちを見ます。
そして、アリアたちの家にいるのはかつてその家に住んでいた家族たちで強盗によって殺された人たちであることを知ります。

 サードアイのネタバレ感想

インドネシア初のホラー映画サードアイ。

サードアイとは文字通り第三の目であり、一言で言えば「死者が見えるようになる能力」のことです。

サードアイ
サードアイ

最近見たインドネシアの映画といえば、同じネットフリックス映画の「悪魔に呼ばれる前に」やバイオレンス映画の話題作「ザ・レイド」を思い出します。
どの映画にも共通していえるのが、上手でも下手でもない俳優にベタなストーリー展開でありながらも結構グログロな描写をしっかりと作っていることが印象にあります。
もう少し言い換えるとストーリー展開は正直そこまで力が入っていない(もしくは力及ばずな)部分がある一方で演出に力が入っているといえます。
このサードアイでもストーリーはとにかくベタな展開が多く突っ込みどころも多いですが、一方で悪霊のメイクなどはそれなりに迫力があるな、というのが正直な感想です。

もちろんまだまだな作品であることには間違いありません。
たとえば主人公のアリアなんてしっかりしてるのか、間が抜けているのか、突然「自分もサードアイを開いてほしい」なんてサードアイを信じるんだか、信じていないんだかとんだおバカちゃんな部分もあります。
ストーリーもラストで「実はダビンはすでに死んでるんだ!(どーん)」というまるでシックスセ○スまるパクリの感じが、行き当たりばったりな感じの展開がちょっとツラい感じがあります。

それでもなんだか邦画のダメダメホラーのやっつけ感がないのがいいんですよね。ベタな映画を大真面目で作ろう。そんな監督の意気込みがありますし、個人的にアベルの弱弱しい感じや霊媒師の気迫あふれる感じは好きです。

家で霊が出てくる感じは少ししつこい感じもありましたが、それなりにちゃんと演じているので何度出てきても個人的にはOK。
ちゃんと怖いじゃないですか。
木の後ろに人がいる、家の中に人がいる、しかも子供もいる、いや家族全員いる。
しつこいくらい怖い演出が効いているのはホラーが好きな人には「次は何が出てくるんだろう」という感じにしてくれるので好印象でした。

サードアイの最後に

そういう意味ではサードアイという映画はホラーが好きでない人には根本的に合わない作品だと思いますので、それなりにホラー映画を見慣れている人のほうが存分に死霊の怖さを堪能できると思います。
同じネットフリックス映画なら「悪魔に呼ばれる前に」のほうがもっとグログロしているので個人的には好きです。