呪われた死霊館の評価
★★★☆☆
死霊館と言えばやっぱりこの死霊館ですよね。残念ながら この死霊館とは縁もゆかりもございません。
しかし、完全に別物とは言え、ホラー映画好きとしてはそれなりに楽しめた作品です。特に展開としては無難な悪霊ものを見るよりもあっさり見れて予想外のラストにワクワクしながら見ることができました。
結構グロシーンもあるのでその点だけ注意が必要です。
呪われた死霊館のあらすじ
アンジェラとジャクソンは兄弟で超常現象をでっちあげ、霊と交信するという詐欺を繰り返して生活をしていました。
人を騙してお金を巻き上げることに後ろめたいアンジェラはジャクソンにやめたいと言いますが、生活にために仕方なく続けるのでした。
しかし、アンジェラには母親と同じ死んだ人の霊が見えるという能力があり、その能力が発揮されると彼女の鼻から血が出るのでした。
ある日、ミセスグリーンという女性から依頼の電話があり、娘たちの声が聞こえるという依頼が入ります。
カメラマンのエリオットとジャクソンの恋人のベスとともにいつものように霊能力者と偽って、除霊と称して金をだまし取りに向かう彼らでしたが、すぐに後悔することになるのでした。
呪われた死霊館ネタバレ感想
最初に書いた通り、ジェイムズ・ワンの死霊館シリーズとは全く関係のない作品となります。
しかし、死霊館シリーズと違ったものの、確かに死んだ女の子の霊はいたので嘘はついていない作品ですね。
また意外な展開に途中から夢中に見てしまいました。
邦題にいい意味で騙された
呪われた死霊館を見た人がみな思うことは「え、そうなの?!」という展開への驚きでしょう。
死霊館という題名がついているので当然悪霊が人間に悪さをしているという先入観が入ったことで、実は母親が実の息子と一緒に鬼畜の所業をくりひろげていたなんて夢にも思いませんでした。
しかも死霊の女の子たちはアンジェラたちを助けてくれるいい子供たちでした。彼女たちは警告のためにアンジェラに話しかけていたのですね。
口を縫い付ける所業
この呪われた死霊館がホラー映画好きにウケるのは、地味に殺人鬼の親子たちの口を縫い付ける所業が鬼畜そのものだからでしょう。
その描写が結構リアルでB級映画にしてはかなりのクオリティ、これは中々です。
しかもグリーン夫人はくし刺しになるし、ベスも兄貴も口を縫われるし、前半のかわいい女の子たちの死霊をはるかにこえる恐怖が後半は加速します。
哀しきアンジェラの能力
アンジェラだけが持つ死霊が見れる能力。これは殺された女の子たちを見ることができるという意味だけでなく、ラストで大切な意味を持っていました。
それが兄のジャクソンの霊にラストで会えるというところ。
ベスはすでにグリーン夫人たちに殺されており、ジャクソンは目の前でそれを見ているので、ジャクソンはすでに死んで死霊になっていると考えることが妥当でしょう。そんなジャクソンが見れて彼女自身ジャクソンが死んだことを理解し悲しみにくれるのでした。
呪われた死霊館の最後に
Netflixオリジナル映画「呪われた死霊館」という適当な邦題がこんなにも功を奏した作品はないでしょう。
これが無難な作品名だったらおそらくここまでどんでん返しにならなかったと思います。いえ、むしろ勝手に視聴者が「これは死霊の話なんだな」と決めつけてみるのは日本だけかもしれませんね。
そんな勝手にどんでん返されてしまう本作もぜひご覧ください!