ザ・ベビーシッターの評価
★★★★☆
セクシーなベビーシッターが実はカルトの一団で危ないお姉さんだったというホラーコメディ映画です。
主人公が12歳ということで全体的にほんわかな雰囲気で見れる中にもカルト集団としての儀式はしっかりとスプラッタが効いているので見ごたえも十分あります。
コメディ色がかなり強く、その中にさらに甘酸っぱい恋愛やお姉さんの憧れのようなものもあり、ホラー要素は少し弱めなのでそこらへんを期待し損ねるとがっかりします。
全体的に軽い映画なので、気軽に見れる映画です。
ホラーコメディ好きなら外せない一作だと思います。
ザ・ベビーシッターのあらすじ
コールは12歳、 ある日両親が旅行に行く間ベビーシッターのビーがいつものように家に来て楽しく過ごしていました。
ある日近所に住むメラニーがビーが女を連れ込んでいると言い出し、コールは確かめるために寝たふりをして、真夜中にビーを観察します。
ビーは同じ学生と思われる男女と一緒に楽しく騒いでいましたが、突然そのうちの一人にナイフを突き立てます。
すかさず他の学生が血を集めだし、悪魔崇拝のカルト儀式をはじめます。
コールは911に通報しますが、警官も彼らに殺されてしまいます。
彼らから逃げるコールは偶然にもカルトの学生たちを殺してしまいます。
勢いづいたコールはその後も他の学生たちを一人づつ片付けながらついにビーとの一騎打ちになります。
結末ラスト
コールは儀式のための紙を燃やすとビーを脅します。
ビーはコールを仲間にいれようとしますが、これまでもビーが純粋な血の子供を犠牲にしてきたことに気づいたコールは儀式の紙を燃やします。
発狂したビーは一生懸命火を消そうとしますが、その隙にコールはメラニーの父親の車に乗って家ごとビーに突っ込みます。
警察と消防車が到着し、帰宅した両親に、もうベビーシッターは要らないと告げます。
のちに消防官がコールの家を捜索すると、ビーが襲いかかってきます。
ザ・ベビーシッターのネタバレ感想
セクシーなベビーシッターのビー。
誰もがこんなベビーシッターがいたらお願いしたいと思うのではないでしょうか。
ですが、この映画の本筋はそんな幸せな話ではなく、実は猟奇的な彼女だったと言う話です。
ビーとコール
もう今ので全ての展開が話し終わっているのですが、オーソドックスな展開に安心して見れるお話です。
さて、子供が一人の家に危ない人が、、、というと特にホームアローン的な展開を想像する人もいますが、この映画ではビーとコールのつながりも重要です。
コールはいじめにあっていて、両親はコールへの過保護でありながら、コール自身両親へいじめを相談できるほど子供ではありませんでした。
一方でそんないじめっ子から守ってくれたのがビーだったのです。
お姉さんへの憧れ
前半はビーとコールの関係が丁寧に描かれますが、いじめにあっているコールにとって自分を理解して、自分のこんなにウマのあう相手がビーのほかにいたでしょうか。
もちろん、ビーは純粋な血が欲しかったが故にコールと遊んでいたという気もしますが、それでも一緒に過ごしていたころのビーは純粋に楽しんでいた節もあります。
なにより子供というのはそういう大人の気持ちをすぐに読み取ります。
思春期の少年であれば当然持っている年上のお姉さんへの憧れ、そういった青春ドラマの要素をこの映画ではしっかり描かれています。
結末ラストのまとまり
この手の映画では最後はビーが化け物か悪魔に変身してコールを襲う、、という展開が想定されますが、ラストはそうではありません。
ラストはビーとコールが互いに尊敬を持って終わるのです。
特にコールはビーへのあこがれをしっかりと伝えて結末です。
起承転結でしっかりとラストをまとめて終わりです。
なお、エンドクレジットの途中でビーが悪魔化するオマケがありますが、それもグッドです。
最後に
ネットフリックス映画は純粋なホラーよりもこういうホラーコメディが面白い節があるのではと思うことがあります。
ちなみにこの映画には続編「ザ・ベビーシッター キラークイーン」がありますのでNETFLIXでチェックしてみてください!