映画「人狼ゲーム」シリーズの全あらすじとネタバレ解説のまとめ

日本でも流行となり、オンラインやテーブルゲームでもできる人狼ゲーム。かくいう私も人狼ゲームは実際に家族や仲間と集まってわいわい楽しんだことがあります。この記事では映画人狼ゲームのそれぞれのあらすじや内容を解説していきます。

人狼ゲームとは?

『人狼(じんろう)』元々アメリカのゲームメーカーLooney Labs.が発売したテーブルゲームで村人陣営と人狼陣営に分かれることで、それぞれの陣営が勝利を目指して戦うゲームです。

ゲームの最初に、役職がプレイヤーにランダムに割り振られますが、その役職は、自分だけしか見ることができません。そのため、議論を通じて相手を信用すること又は疑うことによって、自分たちの陣営の勝利を目指していくゲームです。

プレイヤーたちは毎晩1人づつ誰かを処刑していき、人狼は毎夜誰かを襲います。テーブルゲームで行われる限りでは、プレイヤーはゲームから離脱するだけですが、人狼ゲームの映画ではこれらをリアルに人々を殺すことによりよりシリアスに物語が展開していきます。

人狼ゲームの映画の歴史

人狼ゲームの映画は2021年時点で全8作品のシリーズが出ています

  • 人狼ゲーム
  • 人狼ゲーム ビーストサイド
  • 人狼ゲーム クレイジーフォックス
  • 人狼ゲーム プリズンブレイク
  • 人狼ゲーム マッドランド
  • 人狼ゲーム ラヴァーズ
  • 人狼ゲーム インフェルノ
  • 人狼ゲーム デスゲームの運営人

それぞれの作品につながりはありません。7作目のインフェルノだけはドラマ ロストエデンからの続編となっていますが、実はこの映画はどのシーズンから見ても楽しめます!

映画1作目 人狼ゲーム

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あらすじ

高校生の仁科愛梨は、突然何者かに拉致され、気が付くと巨大な施設の部屋にいた。10人の見知らぬ男女もそこにおり、円形に並べられた椅子とテレビだけがある。テレビには次々と文字が映し出され、一同は不可解な状況に戸惑います。画面の文字によると、村人と人狼という個別の役割に分かれ、互いに正体を見破りながら、相手チームを全滅させる「人狼ゲーム」に強制的に参加させられることになります。ゲームでは一晩ごとに毒薬を誰かに飲ませて殺し、次の朝までに今度は人狼が誰かを殺すということを繰り返します。最終的に人狼が村人を上回るか、村人が人狼を全員殺せばゲームが終了になると言われます。彼らはなぜここに集められたのか理由もわからぬまま、生死を懸けたゲームに巻き込まれていきます。一人また一人死んでいき、最後にだれが生き残るのか。https://horrorxzombi.com/entry/2018/08/30/084837

人狼ゲームの1作目です。正直ゲームと呼べるほどの映画のクオリティではないですが、パニックの状況だけはとてもよくわかります。最もシンプルな役割分担なのでまずはこの映画を見て人狼ゲームの雰囲気をたっぷりと堪能してほしいと思います。

映画2作目 人狼ゲーム ビースト・サイド

 

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あらすじ

見知らぬ10名が見知らぬ土地で目を覚ましました。廃屋の学校で彼らはビデオにうつされたルールに従って人狼ゲームをすることになります。横山由佳(土屋太鳳)は人狼のカードが与えられて、うんざりしていました。彼女はもうすでに何回かこのゲームに参加していたのです。 彼女は自分の夢であるロックンローラーになるために、絶対に生き抜くという覚悟がありました。それは同時に他人を殺してでも生きるという絶対的な意思でした。前作から占い師、 用心棒、共有者の役職が加わり、ゲームの難易度は上がっています。ゲームが進行するにつれ、全く予測できない出来事が起き、その中で果たして由佳は生き残ることができるのでしょうか。 https://horrorxzombi.com/entry/2018/08/31/211949

人狼ゲームの2作目。ビーストサイドとあるように主人公の横山はオオカミのカードが与えられ、生き残るために仲間を殺さなければなりません。スリラー作品として1作目より格段にレベルアップしており、人狼ゲームとしての作品はこの作品こそふさわしいといえるでしょう。

主人公の土屋太鳳の演技は圧巻ですので、アイドル映画とはいえ十分楽しめる内容です。

今作から単純な村人とオオカミだけでなく、占い師、用心棒、共有者の役職が加わります。占い師とは自分が指定した相手が人間かオオカミか見えること、用心棒とは自分が指定した人を守ることができます(入口の部屋の鍵を閉められます)、共有者は互いに人間であることを知ることができます。

役職が加わることによってゲームはより複雑に思い通りにいかなくなっていきます。

映画3作目 人狼ゲーム クレイジーフォックス

あらすじ

あやかは目覚めた瞬間目の前にいる多喜川陽介に恋をします。彼女は死のゲーム「人狼ゲーム」に否応なく参加することになり狐の役職のカードを引き当てます。狐はゲーム終了の時点で生き残るか、人狼と村人が同じ人数になった時点で勝利となるものでした。彼女は第1回目の投票で、自分は占い師だと名乗り出ます。しかし占い師は全部で4人名乗り出てしまい、誰が本当の占い師か全員は混乱するのだった。 https://horrorxzombi.com/entry/2018/09/02/000000

3作目の大きな特徴は、上級役職「狐」が出てきたことです。狐とは第三勢力であり、人狼でも村人でもありません。実際に人狼ゲームで狐をやったことある方ならわかると思いますが、これまでの人狼か村人か?という2択から3択に選択肢が広がるためゲームの難易度が格段に上がります。

私も狐の役職をやったことありますが、非常に行動の幅が広く、どこかに隠れながら最後に一気に村人とオオカミをだましていくのでとても楽しい役職と言えます。また、狐は必然的に嘘つきになる(何かの役職と宣言するケースが多い)ため今作のように占い師がいきなり4人名乗り出る(本物は一人)ということもあり、とても面白い展開が期待できる役職です。

映画4作目 プリズンブレイク

あらすじ

小学三年生の相馬は帰り道ずぶ濡れになりながら帰っています。足取りはおぼつかなく、爪を噛みながら歩く彼はいじめにあっていました。その後ろを一人の女の子が隠れながらついてきていました。乾朱莉が目覚めると女の子が泣きながら叫んでいます。彼女は土屋みずきと言います。どうも拉致・監禁した高校生たちに殺し合いをさせ、生還すれば1億円がもらえる人狼ゲームのことをよく知っていそうでした。

すると、突然テレビがついて人狼ゲームのルールが言い渡されます。今回集められた12人のうち9人は村人で、人狼が3人まぎれこんでいます。そして村人側には予言者1人、霊媒師1人、用心棒1人、共有者2人がいるのです。そしてさらにそれ以外に狂人が1人います。狂人は村人ですが、人狼が勝った時に自らも勝利します。ゲームがスタートし、1人また1人と人が死んでいくゲームの中で、朱莉は死のゲームからの脱出を考え続けます。その時、ついに監視カメラの死角と首輪を外すためのヤスリを見つけるのでした。

果たして彼女はこの人狼ゲームから脱出することができるのでしょうか。https://horrorxzombi.com/entry/2018/09/03/183119

4作目になった人狼ゲームの映画。プリズンブレイク。その題名のとおり、この映画の主題はこのゲームから脱出することにあります。ライアーゲームしかり、カイジしかりこの手の映画では必ずゲームのルールにのらずに脱出する輩がでてきます。

今作ではゲームそれ自体もですが、どうやって首輪を外して出るかというスリラー要素も十分楽しみます。

また、今作から登場する狂人という役職もゲームを楽しくします。狂人は人間ですが、オオカミサイドが勝つと自分も勝利するという特殊な役割です。人狼ゲームシリーズの中でも指折りの面白いシーズンでもあります。

映画5作目 人狼ゲーム ラヴァーズ

あらすじ

高野蘭子(古畑星夏)はお金が必要でした。彼女は生き残るだけではだめで、賞金の1億円が欲しかったのです。そのため、目覚めた人狼ゲームでも落ち着いてひたすらにどうすれば勝てるかを考えてきました。ゲームが始まります。

今回は新たな役職であるキューピッドが登場。キューピッドは恋人を2人指名することができ、恋人はどちらかが死ぬとお互いに死んでしまいます。しかし、ゲーム終了時に恋人が残っている場合には恋人の勝利です。しかも今回は人狼経験者ばかりのハイレベルの戦いになります。蘭子は恋人に指名され、人狼という役職と恋人という役職の二足のわらじを履くことになります。

もう1人の人狼は吉原虎之介、もうは1人の恋人は海老原一香とともになんとしても賞金を手に入れるためにサバイバルゲームを制するために策を練ります。https://horrorxzombi.com/entry/2018/09/05/230705

5作目となるラヴァーズの特徴はキューピッドという役職です。この役職では自分以外の恋人を2名指定し、その人と運命共同体になるという役職です。つまり恋人になった人は自分が元々割り当てられた役職(例えば蘭子はオオカミ)と恋人としての役職の2つの役割を演じながら恋人を殺さないように守る必要があります。

蘭子がその役割で悪戦苦闘しますが、まさにこれこそ人狼ゲームの映画にふさわしい役割であり、人狼ゲームシリーズでも指折りのおすすめのシーズンになります。

映画6作目 人狼ゲーム マッドランド

あらすじ

小池萌(浅川梨奈)は、9人の高校生たち椅子が円形に並べられた部屋で目覚めます。何人かは動揺していますが、比較的全員落ち着いています。何人かはこのゲームが人狼ゲームであり、負けた人間は死んでいくという市のゲームであることを理解していました。テレビには文字が表示され始めます。各自のカードを見て役職を確認すること、他人のカードを見てはいけないこと、建物から出てはいけないこと、ルールを守れば死んでしまうこと。ルールが淡淡と流れていく中で今回の構成が発表されます。

人狼側:人狼1人
村人側:予言者1人
用心棒1人
その他:狂人7人

最後に画面には「それではみなさん頑張って生き抜いてください」という文字が表示されました。萌は「狂人村(マッドランド)だ」と一言呟きます。https://horrorxzombi.com/entry/2018/09/09/200912

6作目マッドランドです。マッドランド=狂人の村であり、4作目で登場した狂人が今度は10人中7人というとんでもない展開です。私も長らく人狼ゲームをやっていますが、狂人をこれだけいれたゲームはなかなかないので非常に話の展開はカオスで面白かったです。

通常人狼というのははじめの自己紹介の段階で複数人いることがたいていで、共闘しながら戦っていける精神的な安定感があるのですが、今回は人狼が一人で全員殺らないといけないというクレイジーな展開。どうやって生き残るのか?今回もかなりおすすめの作品になっています。

映画7作目 人狼ゲーム インフェルノ

あらすじ

野々山紘美は、鶴ヶ岡高校2年3組のクラスメート10人が互いに人狼を見つけあって殺し合う「人狼ゲーム」に無理やり参加させられてしまいます。

今回の構成は以下の通りです。
人狼側:人狼2人
村人側:予言者1人
霊媒師1人
用心棒1人
村人4人
その他:狂人1人

さらに紘美は一緒に生き残った亜利沙とともに人狼の役職を与えられ、夜な夜なクラスメートを殺さないといけなくなるのでした。一方、刑事たちはゲームを支配する謎の男の存在にたどり着く。しかし決定的な証拠を見つけることもできず時間だけが過ぎていくのでした。亜利沙は水谷のことが好きで彼のためにこのゲームに無理やりクラスメートを参加させました。

水谷が自身を予言者と名乗り出たことで彼を狂人として疑わない亜利沙でしたが、実は彼は狂人ではなく、用心棒でした。ゲームの終盤、水谷を殺さないといけない場面で亜利沙は反対しますが、すっかりと殺人者が板についてしまった紘美は水谷を殺しゲームを終わらせます。ちょうど同じころ、刑事たちがゲームの現場を探り出し、突入してくるのでした。しかしすでに時すでに遅し、勝者が決まったところでした。 https://horrorxzombi.com/entry/2018/09/16/201224

7作目はドラマ人狼ゲーム ロストエデンからの続き作品となっています。前作までのマッドランドのような突拍子のないゲーム構成から一転よりシンプルな役職に戻っています。一方でドラマからの映画化ともあってそれぞれの登場キャラクターの人間模様がよりリアルに描かれています。

実際に殺人ゲームというのは殺す際の心理的ハードルがかなり高いです。好きな人、嫌いな人、あまり仲良くない人、それとは関係なく役割が与えられ殺し合いをさせられます。そんな人間模様も映画のいい要素として表れてきた作品でこれもおすすめのシーズンです。ちなみにドラマを見ていなくても十分映画だけで楽しめます。

このシーズンでは特に人狼ゲームの運営サイドにスポットがより当たります。しかし、まだまだどんな相手が運営なのかは闇のままですので次回以降のシーズンを楽しみにしていきましょう。

映画8作目 人狼ゲーム デスゲームの運営人

あらすじ

正宗は、命がけのデスゲーム”人狼ゲーム”を運営しているメンバーの一人です。

今日も先輩の鬼頭、同僚の琥太郎、姫菜、くるみとともにゲームを準備していましたが、運び込まれてきた今回の人狼ゲームのメンバーの中にかつて自分が家庭教師で教えていた教え子の夏目柚月がいることに気づきます。

ゲームが開始され鬼頭から淡々とゲーム運営の指示が飛びます。

柚月の役職は用心棒。誰かを守ることはできますが、自分を守ることはできません。ゲームが開始され、お決まりの自己紹介から役職の自己申告がはじまります。

佐竹と天野が二人自らが預言者であると名乗り出て、どちらかが人狼であることがわかります。今回のゲームは立候補での参加もあり、ゲームの展開も早く、初日あっさりと村人の橋爪と重要役職である霊媒師の早坂が殺されてしまいます。

かつて自分が柚月に人狼ゲームのイベントを紹介したことが今回の拉致のきっかけでないかと考えた正宗は、なんとか柚月を勝たせようといきなり窮地に立たされた村人サイドのために柚月に全員が書かれた役職と死んだ早坂の代わりに「霊媒師を騙れ」とアドバイスを送ります。

柚月は半信半疑ながら指示に従い霊媒師を名乗り、人狼である佐竹と一ノ瀬を吊るために奔走するのでした。

映画「人狼ゲーム デスゲームの運営人」のあらすじとネタバレ解説

8作目の最新作は原作者だる川上亮氏が脚本・監督を務めた本格的な人狼ゲームの映画です。そして、原作者ならではの通常の人狼ゲームではなく、今回はタイトルにある通り”人狼ゲームの運営者”が人狼ゲームを大変面白くしています。あらすじの通り、自分の思い入れのある人がもし人狼に人狼にいたら?あなたはどうしますか?

何をおいても助け出したい(=勝たせてあげたい)と奔走するのではないでしょうか。過去作でも人狼ゲームは運営者がおり、お金儲けやギャンブルのための場所になっていることが明らかにされています。そんな中シリーズではじめて運営者が主人公となった少し複雑な構成での映画展開は人狼ゲームシリーズに精通した人でも大変楽しめる作品になっています。

特にラスト運営者としてどんな最期を迎えるのでしょうか?各映画レビューサイトでも過去の人狼映画シリーズで最高得点をたたき出している(2021年2月時点)作品ですのでこの作品もしっかりチェックしておきましょう!

映画「人狼ゲーム デスゲームの運営人」のあらすじとネタバレ解説

人狼ゲームの映画まとめ

これまでリリースされてきた人狼ゲームの映画を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。個人的にはシーズンを重ねたほうが人狼ゲームの映画はより面白くなります。1作目が正直ひどすぎる、、、それでも7作目までは回を経るごとに最高に面白くなっていくのでぜひ全部のシーズンを見て、実際に人狼ゲームをやってみると楽しいですよ!