処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビのあらすじ
雪山で偶然ナチゾンビと出会ってしまったマーティンは自らの片腕を失いながらも山からの脱出に成功します。しかし、多量の出血で気を失った彼は交通事故を起こし病院に搬送され、そこでゾンビ軍団の指導者ヘルツォーク大佐の腕を移植されてしまいます。
そのころヘルツォーク大佐の一行は山を下り、死んだ人間を自分の配下にできる能力で新たな軍団を作ろうとしていました。
マーティンはそれを知り、自らにも宿ったヘルツォーク大佐の能力を駆使して彼らをかつて倒したソ連の軍団をよみがえらせることにします。
感想(ネタバレあり)
処刑山 デッドスノウの続編である本作は処刑山2となっていないので非常にわかりずらいタイトルにイラっとするのですが、それでも中身は満足いくものなのでその溜飲も下がる思いです。
ジャンルとしてはゾンビものにありがちなホラーコメディなのですが、ホラーもコメディも随分思い切った作品になっており、ゴア描写は血沸き肉躍る、コメディはブラックジョーク満載です。例えば車がスタッグしてしまったときにゾンビを敷石にして沼から脱出したシーンは「元は人間?尊厳は?」なんて思ってしまったくらいブラックジョーク満載です。ゴア描写も中々で血がとんでもなく飛び散りますし、子供だろうが女だろうが関係なくハンマーで頭をかち割られます。コアなホラーコメディファンも満足いく内容ではないでしょうか。
マーティンの悲しくも前向きな物語
この映画の満足度が高いのはゴア描写とコメディ描写がとびぬけているところもそうですが、個人的にはマーティンというキャラがたっていることとその物語がしっかり筋が通っているところではないかと思います。前作で恋人を失ってしまったマーティンの深い悲しみとナチゾンビたちとの因縁の対決が1から2へスムーズに移行しています。
そして1ではありえなかったゾンビのスーパーパワーを手に入れるというぶっとんだ設定をマーティンを負け犬片腕やろうから一気にスーパーヒーローへ押し上げます。
そしてやはり語らずにはいられないラスト。
深い悲しみを乗り越えるように恋人を復活させて、情事にふけるマーティン。ラストにしっかり落ちてフィナーレでした。
最後に
処刑山 デッドスノウも面白い作品でしたが、2作目の本作処刑山 ナチゾンビVSソビエトゾンビもゾンビ映画の新境地を行った素晴らしい作品でした。
ゾンビ映画好きなら1も2も絶対見逃してはだめですね!