デッド・シャックの映画評価
★★★☆☆
一言で言えば「ゆるい系ゾンビ映画」です。
B級映画を見慣れていて、コミカル系のゾンビ映画が好きな人からすれば十分満足できる1本でしょう。
一方で、悪ノリの過ぎるふざけたコミカル映画かと言えば、そんなことはありません。
適度にコミカルで、まるで日常系のアニメを見ているような、そんなテンションで見れば楽しく見れる1本だと思います。
デッド・シャックのあらすじ
ジェイソンは親友のコリンと密かに恋焦がれる姉のサマー、サマーのお父さんのロジャーとその恋人のリサたちと5人で人里離れた山荘に遊びに来ます。
道中寄ったダイナーでは若者二人がウェイトレスの女性を口説いています。
ジェイソンは二人に絡まれますが、ウェイトレスの女性に助けられます。
ロッジについた5人ですが、あまりのぼろさに驚きます。
コリン、サマー、ジェイソンの3人は周辺の探検に出かけますが、そこで隣の家でとんでもないものを見てしまいます。
それはダイナーで見たウェイトレスの女性が男に薬を盛ってゾンビの餌食にしていたのです。
慌てて戻った3人はロジャーを連れてまたその家に戻ります。
一方で見られたことに気づいた女性はゾンビを従えてロジャーの別荘を襲撃し、リサを襲い、ゾンビに変えてしまいます。
ゾンビになったリサの仇をとるために3人は武装し、ゾンビ退治に向かいました。
デッド・シャックのネタバレ感想
ゾンビ映画でよくあるB級映画感満載の作品です。
副題の「ゾンビバスターズ」というとゴーストバスターズのような「ゾンビ退治を仕事としているような人たち」の印象を受けますが、そんなことはなく、単なる素人がゾンビを殺すだけの映画です。
コミカルな映画
ゾンビ映画ではお決まりになりつつある、コミカルな会話が健在です。もはやゾンビ映画はシリアスなアクションものか、おバカなコミカルものかどちらかに分かれる傾向があります。
本作はシリアスな展開はほとんどなしです。
父親の恋人のリサが死んでも特に危機感の悲壮感もなく「しゃーないか」という感じで乗り切り、むしろそれすらネタに取りつつ物語が展開していきます。
ゾンビものとしてはゾンビの質は低め、数も1家族分のゾンビだけですので迫力も皆無です。
そういう意味で唯一の救いは、父親のロジャーがアホすぎて面白いということくらいです。
子供は思春期まっさかりのやんちゃボーイとやんちゃガールですが、父親のロジャーのやんちゃぶりは半端ないです。
まじめなのかふざけているのか、まさに失笑という言葉もあうようにぷっと吹き出してしまうのでなんだか憎めないキャラなのです。
振り返ってみるとこの映画自体は実はふざけたコミカルな展開というのは少なくて、単にこのロジャーがおバカな発言をすることで一気にコミカル路線に走っているのです。
それくらいDVDジャケットにすら出てこないこのロジャーの作品に与えるインパクトはでかすぎます。
映画デッド・シャックの最後に
当たりでも、はずれでもない1本だと思います。
映画感で見たら残念かもしれませんが、レンタルDVDとして借りてみる分にはいい暇つぶしになる作品だと思います。