モンスターモーテルの評価
★★★★☆
素直に認めますが、大変下品で低俗な作品です。
とにかく、下ネタが多く、しかもスプラッタ描写もあるので見る人を選ぶ作品ですが、それなりにホラーを見尽くした人にはとても受ける作品でしょう。
通常噛みつかれることで感染するのがゾンビですが、今回はファ●クによって感染する性病のようなゾンビたちです。
正直バカバカしいストーリーや設定ばかりですが、B級映画と言えば、これぐらいはぶっとんでいるほうがかえってすがすがしく見れる作品です。
二度見ようとは思いませんが、一度は見てみる価値はあるかと思います。
モンスターモーテルのあらすじ
深夜人気のない遺体安置所で男が女性の死体と性交しています。
その死体には身元不明、性感染症の疑い、放射線被ばくというタグがついていました。
男は家に帰ると突然変異し凶暴化し、母親を襲いだします。
その後彼は青年たちが運転する車に轢かれますが、そのまま荷台に乗っかり街へ向かうのでした。
所変わり高校生のクリスティン、キャリー、フレディ、ジェイソン、ブルックリンの5人は春休みを利用して海へ向かっていました。
同じころパメラは恋人で軍人のダークの車で海に向かっていました。
しかし、彼らは途中で泊まることになったモーテルでゾンビ化した清掃員たちに襲われることになるのでした。
モンスターモーテルのネタバレ感想
評価にも書いたとおり、とにかく下品、汚い、低俗な作品です。
これは一見ディスってるように聞こえるかもしれませんが、B級スプラッターゾンビ映画にとっては誉め言葉です。
いつの時代もカリスマというのは少し遅れて認められるものですが、この映画はその片鱗を見せつつあります。ただ、それは褒めているのではなく、一部の人間にとってカルト的に受けるという意味をもって評価をしています。
もう冒頭から死姦でスタートするあたりがぶっとんでいます。
その女性が放射能に汚染されていて、そのせいで清掃員がゾンビになってしまうというトンデモ設定です。
やはり皆さん女性のためにもコンド●ムは必ずつけるようにしましょう。
でないと、こうなります↓
さて、無事こやつがゾンビになってから感染スピードはとんでもない早さで広まります。
まずは母親をファ●クして、そこから手当たり次第に襲います。しかも老若男女関係なく、です。
とにかく、オナ●ーあり、生理あり、タ●ポンあり、ゲロあり、ゲイあり、スカト●ありともう思いつく下品なやつはたいてい含まれています。
個人的にやはりきついのは女性の下から血が大量に飛び散るあたりはかなり来ていました。やはりこれぐらいはぶっとんでいないと。
当然こんなテキサスチェーンソーに出てきてたような奇怪なおばさんもしっかりとレ●プされゾンビになります。
ゾンビは数じゃない
さて、今回のこの映画で改めて思うのはゾンビというのは数ではない、ということです。
ワールドウォーZしかり、ゾンビ映画というのは、とにかく数いればパニックものになると思っている人が多いのですが、結局数が多くても雑魚の寄せ集めでは迫力がありません。その点、今回の名もなき清掃員のゾンビははじめから終わりまでほとんど一人で戦い続けました。
今回の助演男優賞は彼で決まりです。
もはや主人公も誰なのかよくわからなかったので主演男優賞でもいいくらいです。
彼はスタートから死体と戯れるという荒業を成し遂げ、その後近●相姦、食人、スカ●ロまでありとあらゆるタブーを30分ぐらいで一気にやり遂げます。
もうタ●ポン口に入れたところなんて本当にキチ●イすぎてもはやカリスマに見えました。
そして、何より彼には弱点がありません。通常頭が弱点ですが、頭をやられても生きてますし、キン●マを打ち抜かれたときはさすがに痛がってましたが、それでも戦い続けました。
最高に怖いのは頭を撃ちぬかれても死なないゾンビでしょう。もうそれはゾンビとしての暗黙の了解を越えてますから。むしろキン●マを打ち抜かれて痛がる姿は、同じ人間のような温かみすらありました。
最後に
この映画を見た時にモンスター映画のフィーストを思い浮かべました。
しかし、やはり私は圧倒的にフィーストのほうがカリスマ的と思っています。
この作品も惜しいところまでいっていたのですが。
もう少しブラックジョークを散りばめてよりダークな世界観を作ってほしいと思います。