ネイキッド サバイバルフォレストの映画レビュー
ネイキッド サバイバルフォレストの評価
★★☆☆☆
ネイキッドという名前がついているのにネイキッドシリーズとは関係ないところが腹立たしい
ネイキッド サバイバルフォレストの感想
まず大前提としてネイキッドシリーズと関係ありそうで全くありません。
ネイキッドシリーズはそもそも人間ハンティングを文字通り全裸でするからネイキッドシリーズであり、本作でハンティングされるのは小汚ないおっさんと、とても汚いおっさんの3人組だからです。
こいつらの肌が見たいの?と挑発を受けているようなハント対象にがっかりしながらも、もしかしたらこのおっさんたちが全裸で走ったらどうなるんだろう?という淡い期待も持ちながら待つこと90分。
彼らが裸で走り出すことはありませんでした。
それでも我々が期待してしまうのは紛れもなくトーチャーポルノ とての拷問シーンであり、はじめのほうのクルマvs自転車の地味な攻防はさておき、後半の森の中の怪しい小屋に住む色白のハゲには心震えたことを素直に認めましょう。
本作最大の見所はこの色白ハゲでしょう。
ネイキッドという題名に釣られて借りたものの、出てきた三人のおっさんに絶望して見るのをやめようとしたのを止めたのはこの色白ハゲのおっさんがかなりヤバイやつだったからです。
かなりイった目をしており、宗教なのか黒魔術なのか怪しいアクセサリーやコレクションを持っています。
や、やばすぎる
拷問シーンもそんなに大したことないし。グロシーンも大人しめだけど、この色白ハゲのお陰で十分ホラーとしての屋台骨が急ピッチで作られとる。
若干唐突な出現ではあったものの、我々を納得させるだけの化け物クオリティであるためそんなことを考える間も無く90分終了してしまった。
サバイバルフォレストのラスト
ネタバレです。
サバイバルフォレストのラストは完全に夢オチです。
主人公はイラクで負傷した兵で、野戦病院で治療中に森の中を自転車で走り回る夢を見ていた、というオチでした。
野戦病院のベットでは両足を無くした主人公と両端には地元のゲリラの死体。
そのゲリラたちは一緒に色白ハゲに監禁された2人でした。
これが何を暗示するものかは記されていません。
失った両足からもう一度故郷で楽しく過ごすことを夢見たということも言えるでしょう。また、PTSDの影響でありもしない幻覚を見たというのも、あるでしょう。
戦争という極限状態でいたことからありもしない化け物を作り出し、自分を襲わせたのでしょう。
いずれも戦争の被害者である彼には同情しかありませんね。
最後に
ネイキッドでないと思えば、それなりのB級映画だと思います。
ネイキッドだと期待してお姉ちゃんの裸を期待していた人は激おこだと思います。
ご愁傷様。