【デスキャンプ 屍獣たちの宴の評価】
デスキャンプ 屍獣たちの宴はコミックの付録として発売されたDVDです。
その名の通りデスキャンプ 屍獣たちの宴はチープな作りであることがわかる一方で、予算がない中で何か作れないか?という気概の見える作品でした。
表題の屍獣たちの宴というのは盛りすぎですが、デスキャンプというのは〇〇オブザデッド詐欺とは違うギリギリ合格のラインでした。
評価:65/100点
もちろんデスキャンプ 屍獣たちの宴はチープな作品であることは間違いないですが、付録であることを加味すると十分満足できる内容でした。
【デスキャンプ 屍獣たちの宴のあらすじ】
冒頭警官が道端で車にひかれてグチャグチャになった男を見つけます。事故にあったであろう2台の車を捜査していると突然両目のない女が森から飛び出してきます。
場面は変わり ダニー、ソフィア、ミランダ、クリス、スティーブ、ジュリーはボランティアで、人気のない山奥でキャンプ場整備のために訪れます。その場所は自分の娘が惨殺されたオーナーが場所を寄贈してくれた場所でした。
リーダーのソフィアは仕切りやで勝気な女性。車を運転して6人に指示を出して今回のキャンプ場整備のプロジェクトを仕切っています。
ダニーとは気があい、いい関係になります。
ダニーは友人と作家を目指していたが、友人が事故で死亡。自暴自棄になって今回のボランティアに参しました。
ミランダは政治学科を主席で卒業した秀才。政治家に将来なりたいと思い、ボランティアに参加しました。
クリスはチャラい目的でボランティアに参加、女の子とパーティができると期待しており、途中のお店でお酒も買っていました。後に執行猶予のためのボランティアであることが発覚。ジュリーといい感じになります。
スティーブは高校卒業で父親の家業を継ぐ前にボランティアに参加するようになりました。
ジュリーは家から離れたいという理由でボランティアに参加。クリスとは身体の関係もあり、いい感じになります。
何もかもが噛み合わない彼らがキャンプを始めると、惨劇の連鎖が始まります。
まず、 ミランダがお酒を飲んでいるとどこからか枝が飛んできて彼女の目を貫いてしまいます。
ソフィアはミランダを治療するために車に乗せて街に向かいます。
ダニーは残ったメンバーとキャンプ場の整備を進めることにします。
ダニーとクリス、スティーブとジュリーに分かれて作業をしていますが、ジュリーはヘッドギアもつけずにチェーンソーを振り回して遊んでいました。
するとチェーンソーが木にひっかかりそのまま顔に刺さってしまいます。
ダニーとクリスは音楽を聞いていたり、耳栓をしているため聞こえません。
スティーブはジュリーの異変に気付き、なんとか助けようとしますが、チェーンソーは深く刺さってしまっており抜けません。
仕方なく、もう一度チェーンソーを起動して抜こうとしますが、逆にチェーンソーはジュリーの顔を真っ二つにしてしまいます。
ダニーとクリスが駆けつけると真っ二つになったジュリーがおり、スティーブは血まみれで完全に動揺していました。
一度キャンプにスティーブを連れて帰りますが、スティーブはジュリーの亡霊におびえるようになり、自殺してしまいます。
クリスは自分が前科犯であることを伝え、自分が殺したと疑われると言い出し、死体を埋めることを提案しますが、ダニーは反対します。
ダニーはソフィアを迎えに行きますが、行き違いでソフィアがキャンプ場に戻ってきてしまい、死体を埋めるクリスを見つけます。
クリスはソフィアを殺してしまいます。
ダニーはソフィアが戻ってきているかとキャンプ場に引き返します。
クリスはソフィアを見ていないと言いますが、キャンプ場にはソフィアに渡したペンダントと血だまりがあります。
クリスが襲い掛かってき、森に逃げたダニーは森でクリスを返り討ちにします。
とりあえず街へ向かうダニーですが、警官が彼を止めます。
ダニーは事情を説明すると警官は悟ったように彼を見逃してくれます。
ダニーが街へ向かおうとすると街から治療を終えて戻ってきたミランダの車にひかれて死んでしまいます。
ミランダはあわてて車を降りますが、今度は逆の目を木の枝でつぶしてしまいます。
人をひいてしまったことと、両目を失った彼女は意識もうろうとしながら森をうろつき、警官に遭遇します。
【デスキャンプ 屍獣たちの宴のレビュー】
デスキャンプ 屍獣たちの宴は不思議な映画です。
デスキャンプ 屍獣たちの宴はB級映画どころか全く予算がかかっておらず、車とキャンプ場があればすべて撮影ができてしまうチープなつくり。
シナリオもなんだか意味ありげな一方で意味のない会話も多く含まれているように思います。
風呂敷を大きく広げすぎたのか、私が理解しきれなかったのか。少し展開を整理しようと思います。
デスキャンプ 屍獣たちの宴の見どころ
これはアホなキャラ、救いのないグロ、両目のない女でしょう。
キャラは相変わらずのアホばかり。
グロもそれなりにあります。
そして何よりはじめに警官を襲う両目の女はいったい何なのか?!というところ。
はじめから最後まで見て途中ダレるところも若干ありながらも見終わったあとに「まあこんなもんかな」と思わせる謎の納得感がある作品でした。
そして題名からなんだか悪霊だったりが出てくるのかと思いきや実はそうではなく、とにかく運がない人たちの集まりなのです。
もちろん、土地自体が呪われていて色んな不幸が起きているという見方もできますが、一方で人災という風に見えなくもないのです。
デスキャンプ 屍獣たちの宴のような作品はあまり見たことがないので、これはこれで新しい作品だと思います。
デスキャンプ 屍獣たちの宴の最後に
B級映画としては出来がいいとは言えないですが、マシなほうです。演出もよく考えられているし、出演者もそれなりに演技ができているほうです。
シナリオも最後まで見ると「なるほどそういうことか!」という納得感があるので100円でレンタルできるなら見てもいいのではないでしょうか。