ヘルドライバーのキャストと評価
【キャスト】
キカ – 原裕美子
リッカ(キカの母) – しいなえいひ
キカの父 – 石川ゆうや
タク – 柳憂怜
カイト – 波岡一喜
ヤスシ(リッカの弟) – 岸健太朗
ナナシ – 久住みず希
ハイパーポリス 隊長 – 大田博之
ハイパーポリス コズエ – 亜紗美
ハイパーポリス ナツキ – 斎藤工
井出組組長 安藤 – 宮下ともみ
組員イシノ – 駿河太郎
くも女ゾンビ – 水井真希
妊婦ゾンビ – 泉カイ
【スタッフ】
製作プロダクション – サムシングクリエイション
製作 – 日活
エグゼクティブプロデューサー – 杉原晃史
プロデューサー – 千葉善紀、山田宏幸
脚本 – 渚大地
音楽 – 中川孝
撮影 – Shu G. 百瀬
照明 – 太田博
美術 – 福田宣
VFXアドバイザー – 鹿角剛司
特殊造型・特殊メイク – 西村映造、自由廊 石野大雅
アクション監督 – カラサワイサオ
評価:80/100点
オバカ作品であることは間違いないですが、とてもストレートな作品で日本映画に足りない部分を表す作品だと思います。
一部のオタクには受ける作品です。私もそのオタクの一人ですが。
ヘルドライバーのあらすじー前半
北海道・夕張で、キカは殺人犯罪者の母・リッカから逃れ、足の悪い父と暮らしていた。
しかし、リッカと叔父・ヤスシに見つかってリンチにかけられ、父の作った隙を活かして外へ逃げ出す。
追いかけてきたリッカとヤスシに捕まってしまったキカだが次の瞬間、宇宙から飛来した謎の物体がリッカの体を貫く。リッカは謎の物質に体を覆われ、飲み込まれてしまう。その最中、リッカは失った心臓の変わりにキカの身体から心臓を奪い自分の身体に取り込んでしまう。まもなく、リッカの体はドス黒い霧状の物を霧散し、この霧を吸い込んだ人々は額からへた状の角が生え、生者を襲う感染者(ゾンビ)と化していく。
一方、キカは衝撃でどこかへ飛ばされてしまうが、謎の組織に失った心臓のかわりにエンジン始動の心臓を装着され、ゾンビ退治用改造人間の被験体とされてしまう。
ゾンビに占領された北海道と東北は隔離され高い塀が作られ、関東を境に日本は分断されてしまう。
南の地域の人たちの中で、二つの意見が出てきました。感染者にも人権があると言って殺す事に反対する人、感染者は殺せと訴える人です。
お互いに争ったり、助け合ったり、協力して独自の法律もできました。
三世帯が一つの屋根の下で生活するのです。生活用品や食料も無くなり、人々の生活は苦しくなっていくばかりです。人々の中には、ゾンビに生えている角は麻薬のような効果があり、高く売れ、それを取引して生活する者も現れました。
キカが目覚めるヤスシとタクがゾンビに襲われています。キカはチェーンソーのついた日本刀を持ってゾンビたちを一刀両断していきます。
その後、キカたちはカイトも仲間にしてゾンビの元凶であるリッカを倒すために本拠地へ乗り込みます。
ヘルドライバーのあらすじー後半
途中タクの妹のナナシを助けにいきますが、彼女を助けることはできずゾンビたちの餌食になってしまいました。
次々と変更したゾンビたちを倒していくキカですが、ついに大量のゾンビをその身にまとったリッカと対峙することになります。
はじめ総理によるミサイル攻撃が行われましたが、致命傷を与えることはできず最後はキカが一刀両断してリッカを倒します。
ゾンビの元凶を倒したので少しづつ日本は復活していくのでした。
ヘルドライバーのネタバレレビュー
本作はSUSHI TYPHOONという海外向けに作られた日本レーベルの映画です。
改めてSUSHI TYPHOONとはアクション、バイオレンス、ホラー、コメディ、そしてLOVE! 世界の映画ファンに楽しんでもらうために、出し惜しみ無くNOリミッターで面白いことだけをつぎ込んだ日本初の本格的海外征服レーベルです。
ほかにも以下の作品があります。
『AVN/エイリアンVSニンジャ』 (80分/PG-12) 監督・脚本:千葉誠治 キャスト:三元雅芸 柏原収史 土平ドンペイ 肘井美佳 早くもハリウッドリメイクが決定した、究極のSF異種格闘バトルムービー。
『極道兵器』 (105分/R-15) 監督・脚本:坂口拓 山口雄大 キャスト:坂口拓 鶴見辰吾 黒川芽以 麿赤兒 村上淳 日本映画界に数々の名作を生み残してきた“ヤクザ映画”が新しくなって帰ってきた! 『デッドボール』 (99分/R-15) 監督:山口雄大 キャスト:坂口拓 星野真里 ミッキー・カーチス 山寺宏一 田山涼成 『地獄甲子園』から9年…あのコンビがさらに過激になって帰ってきた!
いずれも日本独自の文化を海外に発信する内容です。
バカバカしいが、誰でもわかる内容
さて、よくテレビで日本の文化を間違えて捉えてしまい、とんでもないことになっているのを見かけます。
柔道がよくわからない武道になっていたり、寿司やラーメンがその原型をとどめない料理になっていたり。
このSUSHI TYPHOONもしっかりその間違った文化を伝えることに一役買っています。
すいません、正確に言えば間違ったのではなく、独自の進化を遂げたというか、他文化と混ざったというか。
たとえば、キカが持っているチェーンソー刀はレッドライジングに代表されるゾンビをぶった切るならチェーンソーとジャパニーズニンジュやサムライなら刀だろう!これらを合体させたらもっとファンタスティックだぜ!という非常にわかりやすい思考が随所に見られます。
また、くだらない言葉のやりとりやつまらない間延びさせる設定などいらない。いるのはゾンビをぶった切る姿だけ、というストレートな映画です。
バカバカしいですが、結構SUSHI TYPHOONが対象としているユーザーに刺さるわかりやすい内容だと思っています。
日本の持つお化けと融合
この作品のゾンビはアメリカのゾンビとは違います。日本の火葬文化と外国の土葬文化が合わないことから死者が生き返るというところにどうしても違和感が出てしまうので今回は宇宙からのウィルスという設定でできています。
え、それってゾンビじゃないんじゃないの?というつっこみはおいておいて、日本独自のこういうアレンジは結構重要です。
たとえばキカたちが戦うゾンビは単なる死者ではなく、日本特有のお化けと融合したモンスターに進化していますのでこれもこの作品の魅力と言えます。
映画 ヘルドライバーの最後に
蜘蛛女ゾンビとの闘いが個人的に大好きです。
演じているのは水井真希さん。
こんなに可憐なのに映画では体当たりの演技でゾンビを演じます。
そして映画オーディションでも出ていたリッカ(キカの母)役の しいなえいひさん
相変わらず癖の強い役をなんなくこなす素晴らしい女優さんです。
すごい!だからB級映画はやめられない!そう思わせる映画です。