アンデッド刑事-野獣捜査線のキャストと評価
【キャスト】
キム・コーツ 『ウォーター・ワールド』『パール・ハーバー』『ブラックホーク・ダウン』
タイラー・ロス 『V/H/S ネクスト・レベル』
ローレン・ルナ・ベレズ
ソナ・イヤンべ
アリソン・ローマン 『スペル』『GAMER』
【スタッフ】
監督:ショーン・クラハン (ヘヴィメタル:スリップノットのリーダー)
脚本:ジョー・ケイシー
原作:ジョー・ケイシー&クリス・バーンハム 『オフィサー・ダウン』
製作:スキップ・ウイリアムソン 『アンダーワールド』シリーズ / マーク・レベルディン 『アドレナリン』シリーズ / ジョー・ケイシー
音楽:ショーン・クラハン&カイル・シャーロッド
評価:70/100点
期待と不安が混じる中で予想を超える作品ではなかったのが残念。
ただ、B級作品としてそれなりに見れる作品ではある。
アンデッド刑事-野獣捜査線のあらすじ
近未来のアメリカ・ロサンゼルス。
犯罪の複雑化、凶悪化を受け、警察は究極の警察官“スーパー・コップ:ダウン”を生み出す。
ダウンは、どんなに刺されても撃たれても、ブルペンという警察組織の内部で念動エネルギーにより修復され、翌日には再び現場に向かい、犯人を追撃していた。
新人警官で特殊部隊員のゲーブルは配属後、ダウンの援護を任命される。
ダウンの援護チームはダウンが死人であること、個人プレイに走ることから嫌っていた。
ある日凶悪な犯罪集団“フォーチュン500”との戦いに身を投じることになり、ダウンは彼らの刺客であるフラッシュによって捕らえられてしまう。
捕らえられたダウンは通称ネズミの巣と呼ばれる刑務所で受刑者たちに拷問を受ける。
ゲーブルはゾンビとは言え、警官であるダウンを助けられなかったことを後悔し、ブルペンにいる他のアンデッド刑事と協力してダウン救出を試みる。
彼らはダウンに対して念動力を送ることにより、ダウンを復活させることに成功する。
復活したダウンはフラッシュを倒し、見事刑務所を鎮圧することに成功する。
アンデッド刑事-野獣捜査線のネタバレ解説・レビュー
もともと人気グラフィックノベルである「オフィサーダウン」実写映画化したものです。
ヘビーメタルバンド「スリップノット」のリーダーであるショーン・クラハンがメガホンをとったことでも話題をとっており、その脇を「アンダーワールド」シリーズのスキップ・ウィリアムソンと「アドレナリン」シリーズのマーク・ネベルダインが製作を手がけて固めている。
アンデッド刑事ダウン役に「サイレントヒル」のキム・コーツが演じている作品です。
3人の製作陣を起用したことの功罪
監督は狂人バンドのスリップノットのリーダーであるということでかなり期待して見たんです。
ただ、期待して見た割にはグロ描写が少なくてそこはがっかりでした。
それもそのはず、純粋な作品ではなく、アドレナリンやらの監督が半端に肩を貸しちゃってるのでなんだかB級感が薄まってしまって中途半端な作品に出来上がってしまった感じです。
一方では原作に忠実に表現したという、尼さんが銃をぶっぱなすとこや黒人のカンフー使いなんかはその世界観がとても表現されていて興奮できる内容になっているので評価できる作品です。
そういう意味でいいところと悪いところがわかりやすく顕在化しているので甲乙つけがたい微妙な評価になってしまいます。
個人的にはスリップノットの彼が完全に自由に映画を作る方が絶対におもしろいものができると思うのですよ。
原作があるとどうしても、そのファンに気を遣いながら、世界観を大事にしながらその監督本人の個性を潰しながら作品ができてしまうからです。
原作があるものについては、行き詰まった一発屋の監督なんかが作ればいいような気がしていてこういう気鋭の新人監督さんはしっかり一から構想を練った方が新しいものができると思うんですね。
ロボコップやジャッジドレッドに似てる
原作がどうかわかりませんが、見ていてロボコップやジャッジドレッドを思い出しました。
単にロボか、アンデッドかの違いなのです。
どうしてもロボコップやジャッジドレッドに比べてチープだなぁとか思ってしまうんですよね。
何しろ全然強くないし、アンデッドにする良さがそれほど出ていないように思いました。
一言で言えば、「主人公に魅力がない!!」
ロボコップはかなりまじめにアクションテイストに作っていますが、どうせアンデッドにするのであればコメディ要素なんかもどんどん入れたほうがいい作品になったのではないかと思ってしまいます。
アンデッド刑事-野獣捜査線の最後に
続編がありそうな感じもありますが、それほど期待できませんね。
何より主人公の魅力がうまく出なかったのが残念ですね。
なにしろ、死ぬまでほとんど普通の人間と変わらないですから。
腕が取れたり、銃で撃たれてはじめて「あ、普通の人間と違うんだ」という感じ。
どちらかと言うと主人公よりも周りのキャラクターのほうで持っている作品でした。