ジョージ・A・ロメロ監督が手掛けたゾンビ映画3部作の最終章『死霊のえじき』をリメイクしたサバイバル・アクション
デイ・オブ・ザ・デッドのキャスト・評価は?
()内は日本語吹替
サラ=クロス伍長 – ミーナ・スヴァーリ(中村千絵)
ローズ大尉 – ヴィング・レイムス(宝亀克寿)
サラザール – ニック・キャノン(加藤将之)
トレヴァー – マイケル・ウェルチ(河野裕)
バド・クレイン – スターク・サンズ(三浦圭介)
ニーナ – アナリン・マッコード(小宮山絵理)
ライトナー – ロバート・レイズ(立花有悟)
ライトナー夫人 – クリスタ・キャンベル(宇乃音亜季)
ポール – イアン・マクニース(間宮康弘)
Dr.ローガン – マット・リッピー(松田健一郎)
Dr.エンゲル – パット・キルベイン(大川透)
サラの母 – リンダ・マーロウ(田村マミ)
デイオブザデッドの評価
70/100点
多くを期待しすぎず、ゾンビが見たいと思う方向け
デイオブザデッドのあらすじ
ある日、コロラド州の田舎町で風邪のような症状の伝染病が流行し始めた。そこに軍が現れ、「演習」と称して街を全面封鎖する。
この田舎町の出身であるサラ=クロス伍長は、演習へ参加するために部下たちと共にやってきていた。
部下のバドを伴って実家へ向かったサラは伝染病に感染していた母親を病院へ連れていくが、そこは感染者でごった返していた。
すると突然、感染者たちは一斉にゾンビへ変貌し、人間を襲い始める。瞬く間に病院は、ゾンビの巣窟と化した。
倉庫へ逃げ込んだサラたちは、病院からの脱出を試みた。
しかし、逃げる途中にバドがゾンビ化したローズ大尉に手を噛まれてしまう。サラザールは射殺しようとするが、サラに止められる。
サラとサラザールは武器を調達している内にバドはゾンビに変わり果てた姿となるが、人間を襲うことはなかった。
バドはゾンビに変わり果てた姿になっても人間の知性があるのであった。
(Wikipediaより)
デイオブザデッドの感想レビュー
うーん、いい意味でも悪い意味でも、なぜこうなったのか?
本当にもったいないというか、もう少しで名作になれるはずだったのにという作品だと個人的には思います。
単純なパニック映画ものとしてはいいと思うんです。ゾンビは走るタイプのゾンビで当時としては新しいタイプのゾンビだったのでしょう。
病院から研究所と色々な建物の中でパニック映画としての最低限のルールを踏んでいるため、初心者にはとても見やすい映画であることは間違いないと思います。
主人公のサラもとても美人ですよね。
これは認めましょう。通常ゾンビ映画で出てくる美人というのは娼婦だったり、ビッチだったりとロクでもないものばかりです。
ですが、今回のサラ伍長は非常にまともな役職でしかも金髪美人で、リーダーシップもあります。
それがとても印象に残っているのでジャケットが彼女の写真というのも納得です。
はじめに私が書いた通りで伝説にはなれませんでした。いまいちな点もあります。
伏線を回収しなさすぎてる点がBad
サラが銃を打てない理由、バドがゾンビになりながらも意識を保っている点、一度は死んだと思ったサラザールが無傷などストーリーについて意味深な内容が多いにも関わらず何も伏線を回収しません。
2を作ろうとしたから伏線を残したのかな?と思ったけどデイオブザデッドの2は本作とは全く関係のない内容です。
登場人物はなんだかんだ主要な自分はほとんど死なないし、どうでもいいやつらばかり死んでいきます。これでは作品の内容をうすっぺらい行き当たりばったりのパニック作品になってしまいます。
そして、全速力で走るゾンビ。あれがなんだか中途半端なんですよね。28週後や28日後のような全速力で走るゾンビのほうがよっぽど怖かったですが、本作はカレーに牛乳を入れたようなスパイス少なめのホラーに仕上がっています。
最後に
さて最後にバッドな部分を書きましたが単純なゾンビ映画として見る分には合格点だと思います。
ただロメロのリメイクというとちょっと皆さんハードルが上がりますよね。あんなに世界観をうまく作る人はいないので、若干細かい部分に手抜きを感じてしまう本作にファンはどうしても厳しい目を向けてしまいます。
ちなみに走るゾンビを体育会系ゾンビという人もいるそうです。言い得て妙です。