ムカデ人間という映画をご存知でしょうか。人のおしりと口をつないでムカデにようにする、奇想天外なアイデアに魅了された男の物語で、カルト的人気を博した映画「ムカデ人間」がシリーズ化され、帰ってきたのがこのムカデ人間2です。
人間見ないほうがいい、見てはいけないものこそ見てしまう。。。。まさにカリギュラの法則です。
今日は前作からパワーアップしたムカデ人間2の魅力をネタバレありでお届けします。グロや気持ち悪さやゴア描写をここまで突き詰めていくとここまでハードな映画ができあがるなんて、、、、ある意味ショッキングで、ある意味で感動してしまいました。
人間は理解できないものを目の前にすると動けなくなるといいますが、今回の作品はまさにそれです。
ムカデ人間2のあらすじ
地下駐車場で警備員を務める、不気味な中年男マーティン(ローレンス・R・ハーヴィー)は勤務中に『ムカデ人間』という気持ち悪いDVDを見てはその世界に憧れていた。
ムカデ人間とは人間同士の口と肛門を接合した猟奇的な手術のことでした。
母親と孤独に暮らす彼はある日、ムカデ人間を自分で実行したいという欲求を抑えきれず、手当たり次第に人々を拉致しては次々と倉庫に監禁しました。
さらに映画のオーディションと偽って、実際の映画に出演していた女優アシュリン・イェニー(アシュリン・イェニー)を誘い出して誘拐することに成功します。
彼女を含めた男女12人の肉体を切り刻み、ホチキスで乱暴に部位を留め、自分だけのムカデを作り出すマーティンでしたが。
ムカデ人間のネタバレ感想
天才は必ず世の中にいます。
天から授かった才能をある人はいいことに使い、ある人は悪いことに使い、時には意味のないことに使います。
「ムカデ人間」。。。。なぜこんな作品を作ろうと思ったのでしょうか。
元々1を見た時点で3部作とのことだったので3つ作る予定だったのでしょうが、今回も前回を超える完全に変態さんでした。
ムカデ人間の1作目の時と違い、外科医でもなく、素人がムカデ人間を作ろうというとんでもない試みでした。
しかも素人といっても、喘息で、禿げて、デブで、自分のベッドで失禁してしまうような本当に救いのない変態さんです。近所にこんな人がいたら確実にお巡りさんに通報してしまいそうな風貌です。
そして今回はムカデ人間の映画を見て自分もやってみたいと思ったというからなんだかその設定もリアルです。
ムカデ人間の1と無理矢理続編としてつなげるのではなく、そのアイデアだけ引き継いで新たな変態さん物語を作ってしまう。監督さんあっぱれです。
ちなみにムカデ人間1を見てない方はこちらを参考にしてください。
※閲覧注意!映画ムカデ人間のあらすじ・ネタバレ感想【魅力を解説】
最近はこういう映画を見て影響を受けるが流行りなのでしょうか。
以前紹介した映画ファウンドでも作中の映画に憧れて殺人鬼になっていました。
個人的には宮崎勤事件みたいなひどい事件が起きて、「幼女暴行のような事件はグロ映画のせいだ!」なんて言われるのは心外なのですが、、、さて、話を戻しましょう。
今回は何がつらいって前回の3人からムカデの数が一気に12人になっている点です。
しかもこっちのほうが完全にムカデっぽいのでこっちのほうがいいなった思ってしまった自分が悲しいです。(ぜひ最後の完成形を見てください)
ちなみにムカデ人間の外観もつらいですが、やはり見ていて目をそらしてしまうのはそれ以外の細かい部分です。
ムカデ人間1は外科医の先生だったので切除から縫合まで手馴れた手つきで安心して(?)見ることができました。
対して、今回のオペ(?)は素人なので外科的麻酔や手術道具など一切ありません。
例えば口をつなげる際に歯が邪魔だからとハンマーでとにかく歯を削ぎ落します。もうそれが痛そうで痛そうで、、、、目の前でコンコン歯を落とすところは目を覆いました。
手術も粗い粗い、、、、とにかく麻酔もせずに適当に切り取ってホッチキス?くぎ打ち機?のようなものでくっつけていきます。
ムカデ人間1では包帯のようなもので人と人を固定していましたが、今回はテープとベルトで固定するという、えーそんなことできるの!?状態です。
完成後変態さんは涙を流しているようにすら見えました、そんなに嬉しいのか。
老若男女12人がつながれる姿はもう本当に見るに堪えられない姿です。
とにかく主役の彼が気持ち悪すぎる、、、一言も台詞を言わずに終わるのですが、それも不気味です。
見た目も彼はずっとこんな感じなのか?
ちなみに彼はタランティーノ監督の映画の出演のオファーと偽って犠牲者を集めていきます。
元々実際にもムカデ人間はタランティーノ監督がちょっと褒めたところから話題になっているので、そこらへんはなんとも皮肉がきいていてとてもいいですね。
ムカデ人間2を見終わって
見終わった感想として、ムカデ人間とはまた違ったテイストの映画でした。どっちが好きかと言われるとおそらく印象に残るのは1の方でしょう。
グロさで言えばムカデ人間2はムカデ人間1をはるかに凌いでいます。変態度でいっても完全に2が勝ちでしょう。
1はその静かな狂気でしょう。2の主犯はあくまでも愉快犯として、1の主犯は自らの研究の集大成として行っており、本気度に差を感じる部分があります。
単純な残酷描写で描かれない狂気は本当に怖いです。あんなに綺麗な家に住んで難病の外科医なんて恵まれた人間が凶行に及ぶ怖さがあります。
ムカデ人間2の最後に
なんというか、本当に何のためにこんな映画を撮ったのでしょうか。
でもある意味限界を超える作品であることは間違いないですし、もう見ていて人に勧めていい作品ではないのは明らかですね。
こういう作品こそ夜にこっそり一人で自分の部屋で見てください。
これを見て興奮する人もまた変態さんですね。
勇気がある方は見てみてください
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さて、冒頭でも述べましたが、ムカデ人間は3部作です。
まだ1と3を見ていない方はこちらをご覧ください↓↓↓↓↓