ホラーコメディ映画「ザ・スイッチ」のあらすじとネタバレ感想

映画『ザ・スイッチ』(原題:Freaky)は、2020年のアメリカ合衆国のスラッシャー・コメディ映画です。スラッシャー映画である以上ある程度の血の描写はありますが、スプラッターというほどではありません。監督はクリストファー・B・ランドン、主演はヴィンス・ヴォーンとキャスリン・ニュートンです。

キャストとスタッフ

【主要キャスト】
バーニー・ギャリス / ブリスフィールド・ブッチャー
演 – ヴィンス・ヴォーン、日本語吹替 – 江原正士

ミリー・ケスラー
演 – キャスリン・ニュートン、日本語吹替 – 大地葉

シャーリーン・ケスラー
演 – デイナ・ドゥロリ、日本語吹替 – 森なな子

【制作スタッフ】
監督 – クリストファー・B・ランドン
脚本 – クリストファー・B・ランドン、マイケル・ケネディ
製作 – ジェイソン・ブラム、アダム・ヘンドリックス
製作総指揮 – ザック・ロック、グレッグ・ギルレス
撮影監督 – ローリー・ローズ(英語版)
プロダクションデザイナー – ヒラリー・アンデューヤ
編集 – ベン・ボードゥイン
衣裳デザイン – ホイットニー・アン・アダムズ

あらすじ

ミリーは地味な女子高生。ある日、凶暴な殺人鬼であり、「ブリスフィールド・ブッチャー」の通り名で恐れられているバーニー・ギャリスが夜の街で彼女を襲います。もうだめかと思われたその瞬間バーニーが持っていたナイフから不思議な魔力が解放され、二人は入れ替わってしまいます。

ミリーの身体に入ったバーニーは「これで好きなだけ高校で殺しができる」と意気揚々とミリーの高校へ通学し、次々と生徒や先生を殺し始めます。

そのころ廃屋で目を覚ましたバーニーになったミリーは自らが連続殺人鬼の見た目になってしまったことに驚き自らの身体を取り戻すべく、友人のナイラとジョシュに助けを求めます。

レビュー評価・ネタバレ解説

映画ハッピーデスデイでスラッシャーコメディ(ホラーコメディ)の高い評価を得たクリストファー・ランドンが新たに仕掛けるスラッシャーコメディがこの「ザ・スイッチ」です。

ランドンらしい、軽いタッチのスラッシャー描写が描かれ、残酷ながらどこか笑ってしまうようなコミカルな描写がとても特徴的な映画です。

女子高生と身体が入れ替わる?!

身体が入れ替わる映画やドラマは古くから多くあります。日本では「君の名は。」を代表に青春ものや恋愛ものに多く散見されるイメージがあります。その印象を逆手にとって女子高生と真逆の殺人鬼のおじさんを入れ替えるという斬新な設定が本作では1つの見どころとなっています。

コメディとホラーのスイッチも見どころ

スイッチという題名は女子高生と殺人鬼の入れ替わりを指しています、本作ではコメディ描写とスラッシャー(ホラー)描写もうまくスイッチされており、それぞれの描写を自在に行き来することで、緊張と緩和を繰り返しながら作品として飽きない見せ方をさせています。

そのため、コメディ好きにもスラッシャー好きにもどちらにも受け入れられやすい作品となっています。

ミリーとバーニーのコンビ

もう1つこの作品が面白いのは本来対照的なミリーとバーニーの人生がうまくマッチするのです。ミリーは友人や先生にバカにされる地味な学生ですが、バーニーが入れ替わると真っ先にミリーをバカにしたりいじめていた人間が殺されていきます。

そういう意味ではミリーの無念を晴らすバーニーは少し見ていて応援したくなってくるという不思議な感覚に捉われます。

総合評価

★★★★☆

映画「スイッチ」は緊張と緩和をうまく融合させたブラムハウス懇親の作品です。スラッシャー描写もありますが、それも少し我慢すれば誰にでも受ける作品であること間違いなしです。

Amazon prime VideoやNetflixなどでも時期によっては視聴できるときがありますのでぜひ一度ご視聴ください!