「クライモリ デッドビギニング」のネタバレ解説・感想【シリーズ4作目】

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<キャスト&スタッフ>
ケニア…ジェニー・パダヴィック(木下紗華)
ブリジット…ケイトリン・ウォン(黒河奈美)
ジェナ…テラ・ヴァネッサ(庄司宇芽香)

監督:デクラン・オブライエン
製作総指揮:エリック・フェイグ/ロバート・クルツァー

あらすじ

1974年、ウェストバージニア州の森の奥にある療養所では、猟奇的な人食い一族が監禁されていた。
ある日檻からの脱出に成功した彼らは、手当たり次第に医師たちを惨殺していき、療養所は地獄と化した――。
およそ30年後、森に遊びに来ていた大学生のケニアたちは吹雪に遭い、偶然見つけた廃墟へと逃げ込む。
しかし、そこは“あの療養所”だった! 何も知らない彼らは乱痴気騒ぎに興じていたが、仲間のひとりがいないことに気づき……。

ネタバレ解説・感想

クライモリシリーズ4作目です。
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残念ながらかつてスティーブンキングがナンバー1映画に選んだころのクライモリの勢いはありませんでした。
元々は森にすむ奇形児の一族に、森に迷い込んだ人たちが襲われるサバイバルホラーですが、もはや森関係ないですね。
しかも元々食人族のハンティングに関する描写が魅力的なお話ですが、本作はあらすじにあるように廃病院に巣食う奇形族です。
しかも3人だけで、森でない分彼らの魅力が半減するように思います。
なんともコンクリの建物と彼らがミスマッチなんですよね。

残虐性についてはまあまあ合格点です。
人肉を唐揚げにして食べさせたり、友人を友人に殺させたり、スノーモービルで引いたり、それなりに色々な描写が出てきます。

やはり足りないのはゲーム性でしょうか。
クライモリは互いに負けないように倒してやるという闘争心とどちらが勝つかわからないゲーム性が魅力でしょう。
そういう意味では私が一番好きなものはクライモリデッドエンド(2作目)ですね。
2作目はキャラがそれぞれ立っていましたので「ああ一人でも多く生き残ってほしいな」と思ったものです。
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しかし本作でのキャラはみんな薄すぎます。特に女子はアホばかりで、奇形人を捕まえても「人殺しはだめ」などとアホなことを言って結局殺されます。

そして一番許せないのは最後です。
え、最後ピアノ線で首をはねて終わり?
作業ゲーになりつつあるこのエンディングは明らかに手抜きでしょう。

最後に

クライモリシリーズも全て付き合うつもりですが、目新しさに大分かけてますね。
当時は奇形人たちが互いにフ〇ックしている姿なんかは気持ち悪い中でアドレナリンの放出に一役買っていました。
そういう意味で本作は残虐性だけでの視聴はありですが、それ以上は望むべきではないでしょう。