【ラングレン大暴れ】映画バトル・ハザードのあらすじとネタバレ感想

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バトルハザードの評価

★★★☆☆

悪役顔だけど主役が多いB級映画の帝王(仮)ドルフ・ラングレン主役のゾンビ映画です。

ジャンルとしてはアクション映画に近く、ゾンビあり、ロボットありの大満足な内容になっています。

出てくるロボットはジャケットにあるほど大きくはありません。

ゾンビ映画好きなら見る価値ありで、他はそれほど見る必要はないでしょう。

バトルハザードのあらすじ

傭兵として一流の腕を持つマックス・ガトリング少佐は、ある男から娘のジュードをゾンビの蔓延る島から救出するよう依頼を受けます。

マックスは仲間を連れてゾンビの町へ侵入するものの、想像以上のゾンビの数の多さに犠牲を払いながらも町の薬局にいたジュードを発見します。

ジュードはマックスの話を聞くと、生存者たちのいる拠点に案内してくれます。

そのリーダーであるデュークはマックスが町の外に出ようとすることに反対します。

他の多くの人間が何度もトライして失敗してきたからです。

マックスは早く町を脱出しないと最終的に町ごと爆弾で焼き払われると説明しますが、信じようとしません。

マックスは仕方なく、彼らの目を盗んでジュードだけ連れ去ろうとしますが、失敗します。

マックスを危険と思ったデュークらは、マックスをゾンビのいる外に拘束状態で放置します。

そのころジュードの恋人であるリースはジュードが実は妊娠していることを知ります。

脱出に懐疑的だったリースですが、ジュードとおなかの中の子供のために命がけで脱出したいと思い始め、町で拘束されているマックスを助け出します。

ふと、町を歩ているとロボットたちがゾンビたちを殺しているのを目撃します。

彼らは元々産業用ロボットでしたが、人間がいなくなると体温が低いゾンビを見分けて殺す殺人ロボットになっていたのでした。

マックスは彼らを味方にし、デュークたちの拠点に戻り脱出を提案します。

町を抜けようとしたマックスたちでしたが、さすがのゾンビの量と弾薬の不足により一時避難します。

しかしタイムリミットが訪れ、町の爆撃が始まります。

建物の地下に潜った彼らでしたが、ゾンビの猛攻に一人また一人仲間とロボットがやられていきます。

マックス、リース、ジュードだけが生き残り地上に出ることができました。

そこでマックスはもう一つの任務を果たそうとするのでした。

それは今回の原因となったバイオ企業の情報をリークしようとする密告者を殺すことで、それはリースだったのです。

観念したリースでしたが、ジュードの子供のことやこれまでのことを考えナイフを置きました。

三人は脱出に向けてまた歩き始めたのでした。

バトルハザードのネタバレ感想

ドルフラングレン主演のゾンビアクション映画「バトルハザード」です。

お恥ずかしながらドルフラングレンを知ったのは、なんとエクスペンダブルズを見てからでした。

当時エクスペンダブルズを見たときにシルベスター・スタローンはじめ、多くの有名俳優がいる中で「見たことあるような気がするけど名前がわからない男」それがドルフラングレンでした。

何しろB級映画にしか出ていないといっても過言でなく、代表作は?と聞かれて10人が10人「あぁ!あれね!」という作品がない。

そのくせ、一度見たら忘れられない悪人顔というかオーラはカリスマ性を感じてしまいます。

ただ、彼の悪いところは演技がへたくそなところ。特にアクションはなんというか、キレがないというか。

元空手の世界的選手なのでもう少しキレがあってもいいと思うのですが、とにかく戦いに迫力がない。

それこそ、スタローンやシュワルツェネッガー、ドウェインジョンソン、セガールなど大柄でかつパワフル、キレのある動きをする人間がいっぱいいる中で、ウドの大木のような動きで迫力がない。

彼は後ろのほうで葉巻でもくわえながらニヤニヤする役がとても似合うわけです。

 映画の出来

さて、前置きが長くなりましたが、このバトルハザードという作品はそういったラングレンの残念なシーンも数多く見えるのですが、なかなか満足できる作品でした。

というのもこの映画、ゾンビ映画というだけでは収まりきらず途中で謎のロボットたちまで出てきて奇想天外な映画だからです。

B級映画というのは結局のところろくな脚本家もつかないわけなので常に新しいことをしていかないといけないわけですが、見事このロボットはいいスパイスを与えています。

というのもスティーブンセガールなんて出てきた日には彼一人が日本刀を持ってゾンビに立ち向かえばもう怖いものはないわけです。(映画「斬撃 ZANGEKI」)

ですがラングレンにはそれを表現できるだけの演技力がないわけなので、彼得意の睨みを効かせてロボットたちに「いいから俺の言うことを聞け」という「かっこつけ」で全てが解決するわけです。

この映画がよかったのはそういったラングレンの「弱み」を見事カバーする作品になっているからです。

ですので最後までイモっぽいアクションに飽きることなく「ラングレンかっこええやん」と気持ちよく終われるわけです。

最後に

個人的には好きな作品ですが、もちろんCGはゴミ、脚本はザル、役者はイモというあらゆる条件をクリアするB級映画です。

ですが、B級映画好きな人であれば「ああ、なるほどね、悪くない」という見終わった後に、興奮して眠れないこともなく、時間を無駄にした後悔で眠れないこともなく、ゆっくり寝ることができるくらいのほどよい映画だと言えるでしょう。