DEAD7(デッド7)のあらすじ・レビュー(ネタバレあり)
【評価】75点\100点
アサイラム製作のアルバトロス配給のお馴染みのB級映画コンビです。
出演がバックストリートボーイズをはじめアーティストというのも今作の目玉。
なので、演技は期待していませんでしたが、ハードルが低かったからかそれなりに見れるものだったと思います。
【あらすじ】
死者が復活する謎の伝染病がまん延し、地球上の生物は壊滅の危機を迎えていた。
冷酷な女アポカリプタは、世界を手中に収めようと死者を操り、ゾンビ軍団を結成する。
一方デザート・スプリングスという町ではアポカリプタ軍団に対抗するため戦士の募集を開始し、ガンマンやギャンブラーなどのアウトローが集まってきた。
各々の使命に燃える彼らは、アポカリプタのとりでを目指す。
【DEAD7のレビュー・ネタバレ】
DEAD7は荒くれもの7人のことです。
主人公 ビリー
ヒロイン デイジージェーン
飲んだくれ ウィスキージョー
狙撃の名手バケーノ
刀の使い手忍者コモド
ガンマン ジャック
女戦士 シレーネ
7人それぞれ特技が違うしキャラクターも違うので見ていて楽しいです。
また、ちょくちょく台詞がかっこいいです。
「死後の世界は安らかだという だがこの世界にそんなものはない」
「人間は死に、死んだ人間が生きる世界になる」
こういう名言みたいなものが入るのはテンションのあがるいい滑り出しです。
本作ではゾンビ(カッパーヘッド)が人間界のほぼ全てを占めています。
カッパーヘッドは銅の頭という意味で鉱山労働者が感染し、ゾンビになり頭から銅をかぶっていたことからそういう呼び名になったそうです。
お約束ですがCGはめちゃくちゃ粗いです。そりゃB級ですから。
本作の最大の敵アポカリプタ
人間でありつつゾンビを味方につけ世界を滅亡させようとします。見た目はグリーンインフェルノの食人族みたいなやつです。
必要あるかわかりませんが、チャプターに分かれていたりします。
そういう意味ではちゃんと起承転結やら展開やらを考えているように見えます。
また、この世界の通貨はティース(歯)です。
郵便配達なら3ティース、町の外なら50ティースかかります。
彼らはゾンビを倒すとその歯を抜きとりそれを貨幣として使います。
そういう細かいところでも世界観を作っているのは好評価です。
ストーリーとしてはアポカリプタとゾンビ二つの存在に怯える人間たちが
アポカリプトを倒すためにアウトローの無法者を中心に討伐隊を結成します。
彼女を倒すためにハニーとラップにかかりバケーノが、ビリーが人質にとられデイジーがやられます。
仲間がどんどんやられていく中で最終決戦アポカリプトとの戦いです。
シレーネを守るためにビリーが撃たれ倒れます。
ゾンビを町の外におびき出すためにウィスキージョーとコモドがやられます。
最後にジャックがアポカリプトを倒しますが、彼もまたゾンビの少女にやられてしまいます。
最後はジャックが鳥葬されるシーンで終わります。
この世界では鳥葬が中心です。
シリーンが言うにはハゲタカやワシに食べられることでようやく自然に帰れるのだとか。
「この世で確かにあるものは死だけだ。
終わりなければはじまりはない。人間はようやく安らかな死を手に入れたのだ。」
という言葉で締めくくられます。
【最後に】
B級映画であるものの、一生懸命世界観を作ろうとしている作品で個人的には見てよかったと思います。
下手なモンスターCGもないし、みんなそれなりに演技をして世界観が一つできあがっています。
ゾンビ好きは一見の価値があると思います。