マギーの評価とあらすじ
★★★☆☆
(あらすじ)
感染するとゾンビ化していく、壊死性ウイルスが爆発的に流行している近未来のアメリカ。
田舎の小さな町に住む16歳のマギーも、このウイルスに感染する。
その頃、当局は感染者たちを社会から隔離された特別病棟に収容していた。
そこで、苦痛と危険に満ちた過程を経てゾンビへと姿を変えるが、その後、どうなるかについて、語られることはなかった。
ウェイドは、感染の診断を下されて姿を消した娘のマギーを捜し出し、家族のもとへと連れ帰る。
家には継母にあたるキャロラインと下の子2人がいる。
ウェイドは、実母を数年前に失くした大事なマギーを可能な限り、手元に置こうと、隔離命令を持って現れた地元警察を追い返す。
しかし、マギーの苦痛に満ちた変化は徐々に進化していき、キャロラインは2人の子供を連れて家を出た。
ウェイドは1人、苦しむマギーを為す術もなく見守るだけだったが、決断の時は、迫っていた・・・。
映画マギーのレビュー・感想
アーノルドシュワルツネガーが挑むヒューマンドラマがマギーである。
ある日マギーはゾンビのウィルスに感染してしまい、いつかゾンビになってしまう恐怖におびえながら家族と一緒に過ごす。
シュワちゃんはどんどんゾンビになっていくマギーの父親ウェイドを熱演。
友人、継母、警官まわりのみんながマギーをゾンビとして見ていく中、ウェイドだけがマギーに最後まで愛を注ぎ続ける。
そんなウェイドの愛情とは裏腹にマギーの症状は悪化。
ある日言う
彼女の運命の日がどんどん近づいてきます。
ある日友人トレントから電話あり、家に呼び出されます。
そこで見たものはトレントのお父さんが銃を構えて今にもトレントを殺そうとするところでした。
彼は言いました「隔離所には行きたくない、絶対行かない」
最後は武装した警察が待ち構えてトレントを強制的に連れて行ってしまいます。
そしてその帰り道マギーは森で見つけた野生のキツネを食べてしまいます。
マギーにとってこの日起きた出来事が自分がゾンビに近づいていること、そして将来隔離所に連れて行かれることを知らしめました。
継母は口の周りを血だらけにしたマギーを施設に送ることをウェイドに忠言します。
それでもウェイドはマギーを隔離所へ送ることを拒みます。
映画マギーのラスト・結末は?
家族だからこそ不安定になることが多々あります。娘だからこそ心が痛みます。
そこで止めの一言、「もう終わりにして」とマギーは自分でお願いします。
ウェイドは自分の手で決着をつけることを心に決めました。
ですが、中々実行できないままマギーの症状はクライマックスを迎えます。
そして運命の日、おぼつかない歩き方、見ている側は知っています。この歩き方はゾンビの歩き方だと。
寝ているウェイドに近づくマギー
次の瞬間
そっと父親にキスをするマギー
身体は間違いなくゾンビになってしまっているマギーですが、最後の力を振り絞り屋根に上ります。
そして最後亡き母との思い出を胸に飛び降ります。
最後までウェイドはマギーに愛を注ぎ続けました。
その結果、マギーは最後まで正気を保ち、父親が娘を殺すという最悪の行為をさせずに済みました。
これも親子愛のなせる奇跡だったと思います。
映画マギーの総評
ゾンビ映画には珍しくヒューマンドラマでした。視点はとてもいいと思います。ゾンビにもしなってしまったら本当にその相手を殺すことができるのか。
ましてやそれが自分の実の娘だったり愛する人であったりした場合。
人がゾンビになるときその境界線はどこでしょうか。
この世界のゾンビは噛まれたりしても発祥までに時間がかかるタイプです。
ですので、将来いつかはゾンビになるかもしれませんが、タイムラグがあり、数週間は人間としての意識を持ち、徐々にゾンビに覚醒していきます。
そして最後には「人間から肉の臭い」を感じるようになるそうです。
そのとき最後まで愛することができるのが家族なのでしょう。
たまにはこういうタイプの映画もいいかもしれませんね。