マットデイモンとベンアフレックが共同で作っているというB級作品です。
本当にこれでいいのかマット?という誘い文句で見始めたのがきっかけです。
結果的にとてもよくできたB級映画で、私の20指に入る(足の指も入れてね)素晴らしい作品だと思います。
【映画フィーストの評価は?キャストは?】
90/100点
出演: バルサザール・ゲティ, ヘンリー・ロリンズ, ナヴィ・ラワット, ジェイソン・ミューズ, エリック・デイン
監督: ジョン・ギャラガー
【映画フィーストのストーリーは?】
テキサスの広大な荒野にあるバー。
いつもの面々がいつもの安酒で酔いつぶれるなか、突然ショットガンを持った血まみれの男が飛び込んできた。
男の手には正体不明の怪物の頭が握られていた。バーの封鎖を指示するやいなや、何者かが襲いかかってくる。
唖然とするバーの客たちをよそに、今度は血まみれの女が飛び込んできた。
バーの外から聞こえる野獣の叫び声。電話も通じず助けも呼べない状況の中、次々と怪物たちの餌食となってゆくバーの客たち。
絶体絶命のなか、はたして未知のモンスターを相手に生き残ることはできるのか!?
(amazonより)
【映画フィーストの総評・ネタバレ】
知る人ぞ知る有名B級作品ですが、私のグロ映画の中で5指に入る作品だと思います。
荒野にたたずむ場末の居酒屋が舞台です。
そこでちびちび酒を飲んだり、ビリヤードをしたり、売春をしている女がいたり、その子供がいたり、さらには障害者や女優を夢見る少女、そしてその女をお持ち帰りしようとしている奴もいます。
ここには老若男女、個性的なキャラクターが集まっています。本作品では登場人物に簡単な説明がつくのも中々グッドです。
それぞれのあだ名とどれぐらい生き残るかの寿命予想だったり、見る側の興味をうまく映画内で表現しています。
非常にありきたりな設定のメンバーに多くの情報をつけてあげることで彼らが交わす言葉のバックグランドまで透けて見えるようで聞いていて納得です。
またみんなそれぞれ口が悪いのでその掛け合いもとても面白いです。
そこに一人の男が血まみれで走りこんできます。
彼こそまさに筋肉マッチョのリーダータイプ。「化け物が来てるからみんな一致団結しよう!」彼がいれば大丈夫
誰もがそう思った瞬間死にます(笑)
この映画の最も大きな特徴は既存の枠に囚われないこと。
イケメンマッチョが張り切っても死ぬときは死にます。障害者?子供?相手はモラルなんてない怪物ですから容赦なく殺されていきます。
そんな先が読めない展開、ブラックな現実は見ている側もドキドキします。
小ネタもどんどん挟んできます。モンスターだって生き物だから交尾くらいします。
露骨に汚い描写ですが、目の前で新たな命が生まれます。はっきり言って激萎えですw こういう意味がないけど見ている側をワクワクさせるのが世界観を作る上で重要ですね。
そんなこんなでクズ野郎の集まりもどんどん人が減っていきます。
中には化け物じゃなくて人間に間違って殺されてしまう人もいて、そこらへんも人間の怖さと愚かさが出ててとてもいいスパイスでした。
戦争では味方の銃弾で死ぬ兵士が多くいるそうです。
そりゃ手当たり次第に撃ちまくったり、突然出てきたりするやつがいたら間違って撃っちゃうわな。
そしてお約束通りハニーパイが裏切り残された人たちは化け物との肉弾戦がはじまります。
やっぱりこういう時に女性は強いですね。とにかく口から内臓を掴みだすところなんて圧巻でした。
最初から最後まで、モンスターの全体はあまり見えないです。とにかく野蛮で汚くて嫌悪感の正体不明野郎です。
闘いの終わりに車で去るシーンがありますが、なぜかエンストします。
最後の最後まで読めない作品だな〜2に期待してくれよ、ってメッセージなのかな笑
いい意味で本当に意味のない映画です。
ホラー、モンスター、スプラッタ、グロ、ブラックコメディという多くの要素を絶妙におりまぜた
うまいカレーを食ったような見心地でした。
こういう意味のない映画こそ感性で作ってるんですよね、脱帽。
【映画フィーストの最後に】
この映画自体は10回くらい見ているかもしれないですね。
もりろん、2も3もでていますので見ました。これもまた後日アップロードしますのでお楽しみに!