映画キャビンのあらすじ・感想
映画キャビンを見ました。ホラー映画の大運動会状態の映画です。予告でもかなり煽ってきていましたので純粋に乗っかりました。
確かに今までないような映画で、これはこれで一つのオールジャンルとして楽しめるのではないでしょうか。
【映画キャビンの評価とキャスト】
80/100点
【キャスト】クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、リチャード・ジェンキンス、ブラッドリー・ウィットフォード、エイミー・アッカー他
【スタッフ】監督・共同脚本:ドリュー・ゴダード、製作・共同脚本:ジョス・ウェドン/字幕監修:町山智浩
予告が「この先は絶対に予想できない」という煽りに乗ってみようかと思い視聴。
なるほど確かにホラー映画の限界突破を試みるような気概を感じる作品です。
【映画キャビンのあらすじ】
夏休みに山奥へとバカンスへ出かけた大学生5人。
古ぼけた山小屋の地下で見つけた謎の日記を読んだ時、何者かが目覚め、一人、また一人と殺されていく。
しかし、その裏に若者たちが「定番のシナリオ通り」死んでいくよう、すべてをコントロールしている謎の組織があった。
その組織の目的は? 若者たちの運命は―? その先には、世界を揺るがす秘密が隠されていた…。
【映画キャビンのレビュー・ネタバレあり】
この物語はありきたりな設定からスタートする。おちゃらけ、イケメン、マッチョ、不真面目、ヤリマン、そして処女。ホラーで出てくるバライティにとんだキャラクターたちが山小屋に集まる。
死霊のはらわたのような山小屋がまたありきたり感を出す。
ここで何かが起こる感じが見ている私をハラハラさせる。
と思った次の瞬間ハイテクな画面が。
ん?どういうこと?
スーツを着た彼らは今回はどの化け物を送るか賭けをしている。
そしてゲームのように彼らが殺されていく姿を眺めているのだ。
なるほどそう来たか、と納得。
通常のホラーでは化け物がどこから来たか、なぜ現れたかまでは語らないがこの映画の主題はそこにある。そこが全く新しい。
なんとも悪趣味な奴らだ。だが嫌いじゃない。彼らは殺される若者たちをシャンパンを飲みながら見ている。私はそんな彼らをポップコーン食いながらコーラ飲んでみている。彼らが悪趣味なら、私もまた悪趣味だw
ここらへんの絶妙なブラック感は個人的には好きだ。邦画では絶対にこういう作品は作れない。ホラーの怖い中に所どころ小ネタで笑わせにくる。「ほら、おもしろいだろ!」って。
最終的にいっぱいいろんなクリーチャーが出てきます。
ホラー映画ファンにはたまらない場面なのです。
ただ一つ言わせてほしい。一つ一つ映像が雑すぎる、、、、、
せっかくこんなにいっぱいクリーチャー集めてるんだから1匹1匹しっかり見せ場を作ってあげてよ!
中には本当に出てきて終わりのやつもいればエレベーターホールでウダウダしてるやつもいるし、それぞれの良さを出すぐらいの時間はあげてほしかった。
【映画キャビンの最後に】
途中まではとても楽しかったが、最後は雑な終わり方だったという印象。アイデアまではよかったがディテールの部分で最後までうまく描いてほしかった。やはり出オチ感は否めない印象だった。
別に彼らがこういう悪趣味なことをしていることに理由なんていらないと思います。
無理やり理由を付けようとするから却って中途半端になって白けてしまいます。
悪趣味なら悪趣味らしく「だってこういうの見てるの楽しいじゃん」ぐらいでモンスターを下界に放っているほうがしっくりきますね。ということで何点か減点して75点です。