プライマル・レイジの評価
★★★★☆
モンスターパニックが好きな人にとっては楽しめる作品でしょう。
あまりいないかと思いますが、特にビッグフット好きな人には近年まれに見るよい出来です。
題名から作品の内容が全く想像できないのは微妙ですが、その分見たときの感触は新鮮で先入観なく、ジャングルの中の化け物の世界観に入っていける良作でしょう。
プライマル・レイジのあらすじ
アシュリーは刑務所から出所した夫のマックスを迎えに刑務所に向かいます。
無事マックスと再開した帰り道のガソリンスタンドには謎のハンター集団が集まっていました。
彼らの冷やかしを無視して帰途に着くマックスたちでしたが、帰り道に人をひいてしまいます。
車を降りて助けようとしたその矢先、森の中から投げられた石がマックスの頭部を直撃して、川に落ちてしまいます。
なんとか一命を取り留めたマックスとアシュレーでしたが、助けを求めて森をさまよいます。
その途中、例のハンター集団に助けを求めますが、突然獣とも猿人とも区別のつかない不気味な生物“ビッグフット”に襲われます。
彼らはナイフや弓の道具を使い人間を襲います。
ビッグフットはハンター集団を殺し、アシュレーを自分の隠れ家に連れ帰ります。
マックスは重傷を追いましたが、村はずれに住む先住民の老婆の治療で回復します。
マックスは地元の保安官と共にアシュリー奪還のため、ビッグフットに戦いを挑みます。
プライマル・レイジのネタバレ感想
モンスターパニックものの中でまだ決定版がない領域。それがビッグフットです。
過去POVものなども作られながらも「いや~これはいいよね」と言えるような作品がいまだないのがこの領域です。
人間のような姿形をしながらもゴリラのような粒々とした筋肉と毛むくじゃらな体、一見野生の熊か?と思うようなその見た目は熊にはない残虐性と明確な殺意をもっている存在です。
ビッグフット映画の難しさ
ビッグフットの映画の難しさはそのキャラクターの作りこみにあると思っています。
たとえばプレデターなら不気味なお面に特殊な武器、エイリアンなら攻撃的なフォルムに凶暴性、残念ながら見た目が人間に近い存在でぱっと見「ゴリラ?」のようなビッグフットが映画を見ている人に恐怖を与えるのは一工夫必要なのです。
また、なまじゴリラっぽい見た目なためにCGで作ると安っぽく、気ぐるみにすると迫力がなくなってしまうという問題点もあります。
グロ展開に評価
そんなビッグフットの難しさをうまく作り上げているのがこのプライマルレイジです。
筋肉りゅうりゅうのゴリラの見た目ではあるものの、人間の身体をまるでパンをちぎるように粉砕していく姿は結構迫力があります。
スプラッタ描写についてかなりの良作であるといえます。
それもそのはず、監督は『MIB3』『AVP』『スパイダーマン』『ジュラシック・パーク3』などで特殊効果を担当した人なのでそこらへんはさすがのクオリティです。
そして、何よりクオリティが高いのが村はずれにすんでいる先住民のおばあさん!
この人が一番怖かったですね。はじめはビッグフットの女版か?とか思いましたが、普通に人間でした。。。。
ストーリーは想定内
ストーリーについてはコメントはありません(笑)
先住民とアメリカ人の間の小競り合いがもっとあったほうが、スカっとするでしょうが、どちらかといえば、主人公たちがアメリカ人に嫌がらせを受けている側なので彼らがビッグフットにぐちゃぐちゃにされるところはスカっとします。
最後に
モンスター系の映画はチープな出来になりがちですが、ほどよい出来です。
一部の人はアシュリーが開始10分でノーパンになるところに興奮したという感想もあったようです。
人間十人十色の感想があってよろしいですね。
余談ですが、ビッグフットって実は映画フィーストのモンスターの原作になっているのでは?と思いました。
二足歩行であの凶暴性、牙が発達していて獣っぽい感じ。ジャケットまでそっくりです。