キッズ・リベンジのあらすじ
保釈金を払い出所したマフィアのボスのベルバンスは、逃亡するために自分の資金を横領した人間を探していました。
ベルバンスの部下のロイドは非情の殺し屋です。
彼は一人、また一人ベルバンスの金を盗んだ可能性のある人間を消していきます。
同じころ、当のお金を盗んだビルは息子のオーウェンとともに田舎町を走っていました。ビルはマギーという女性と再婚し、 一緒に住むための新居を目指しています。
マギーにはローレンという娘がおり、はじめはあまりしゃべらない暗い性格のオーウェンが弟になることに素直になれませんでした。
そんなまだぎくしゃくした4人が引っ越しの片付けをしていたある日。
ロイドがビルの家に乗り込んできます。
まずはマギーが見せしめに殺されてしまい、2階でシャワーをあびていたローレンはあわてて逃げ出し、オーウェンの部屋に逃げ込みます。
ロイドの部下がローレンたちを捕まえに2階に上がってきましたが、オーウェンはバットを持って反撃します。
窓から逃げ出したローレンたちですが、オーウェンは逃げながらいくつか罠を仕掛けていました。
ロイドの部下たちはその罠で負傷していきます。
子供を捕まえられないことに苛立つロイドでしたが、テーブルの上にあったオーウェンの診療記録を見て妙に納得します。
オーウェンは「The Aggression scale」=「攻撃性尺度」が異常に高く、敵とみなした相手に容赦ない攻撃性を見せるのでした。
キッズ・リベンジのネタバレ感想
期待してなかったのもありますが、結構面白かったです。
これまでリベンジものと言えば、パニッシャーのように筋肉マッチョな男が家族を殺された復讐をする話を王道に、アイスピや発情アニマルのような女性が暴力を受けることでそのリベンジをする作品が主流でした。
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この手の映画はどうしても暴力描写が多く、特にアイスピや発情アニマルなどは女性が暴力を受けるあたりが受けが悪く、また何よりもワンパターンになりがちでした。
さて、話を元に戻すとこのキッズリベンジは主人公は当然子供であり、その子供が親の復讐のためにマフィアをしばいていくという新しい作品です。
リベンジものの新境地
もちろん、つくりはもう少し改善の余地はあります。
まずはリベンジのシーンがしょぼすぎます。
罠をもう少ししっかり設置してもいいと思いますし、結局罠にかかっても相手は死なないケースが多いので、そこらへんはもう少し思い切ってほしかったところです。(首の一つや二つくらいは飛んでほしかったですね)
しかし、それでも孤軍奮闘というか(二人ですが)、子供が一生懸命マフィアを撃退しようとするのは毛色は違いますが「ホームアローン」のような安心感があり、ワクワクします。
キャストも◎
個人的にポイントが高いのはキャストです。
特にローレンはまずかわいい。
ギャルっぽいというか、勝気に見えてやっぱり女の子的な弱さもあり、不気味な弟に戸惑いながらも受け入れていく臨機応変さというか、野良犬精神のようなものがうまく備わっていて役にとてもぴったりでした。
そして、オーウェンです。
とにかく目つきがやばいので、立っているを見ているだけで「あ、こいつヤバいやつだな」と気づきます。
演技というよりは素のような気もするのですが(笑)
この二人が妙に役にはまっていたので違和感なく見ることができました。
最後に
B級映画ですが掘り出し物だと思います。
ぜひ続編、もしくはリメイクも見たいですね。
今度は残虐描写を少しアップさせて、キャストはもしかしたらもう少し年齢下でも面白いかもしれません。