ドールフェイスの評価
★★☆☆☆
ドールフェイスなんていうもんだから、チャッキーみたいなかわいい(?)お人形さんかと思ったらコテコテのおっさんが暴れまわるお話でした。
作中誰もドールフェイスという単語を使わないので一体全体ドールフェイスってなに?しかも結局これはお化けの話?殺人鬼の話?それとも夢オチ?
ドールフェイスのあらすじ
ある家に親子が住んでいました。
母親は人形作りで生計をたてており、自分の作る人形を愛していました。
しかし、ある日突然心臓発作にみまわれ、お母さんは心配停止になってしまいます。
少年の名前はドーチェスター。彼は母親を助けることもなく、呆然とたたずんでいました。
それどころか、数日死体となった母親のそばで過ごし、飢えをしのぐために母親の身体を食べて過ごしていました。
その後、ドーチェスターは大学生になるまでにクリノリン(人形のスカートの部品)を頭に巻いて人形のお面をつけて、家に訪れた人たちを殺していました。
ポールは大学生のときにドーチェスターに殺されかけたが生き延びた生き残りでした。
これら一連の事件をクリノリンヘッド事件と呼んでいました。
時は過ぎ、ポールは大学教授になっていました。
大学の中間発表での各人の課題を整理していると生徒の一つのグループがクリノリンヘッド事件を題材にすると言い出します。
ポールは直接の被害者であることから、自分でも事件を調べていて、自分でスクラップした資料を基に事件の概要を説明していました。
さて、ところ変わってドーチェスタの家の近くには、酒場に向かうオカマの一行がエンストし困っていました。
彼らはやむを得ず歩いて目的地まで向かっていますが、途中クリノリンヘッド(ドールフェイス)が道を防ぎます。
オカマたちは殺されてしまいます。
そのころ大学生たちの一行はドーチェスタの生家に向かっていました。
しかし、生家はすでになく、かわりに女性が住んでいました。
彼女いわく、すでに生家は燃やされているとのことでした。
彼らは女性に謝礼金を渡して調査することにしました。
4人はまず湖を中心に調査を開始します。
クリノリンヘッド(ドールフェイス)は死体が見つかっていないため、彼の生存を確認することが今回の課外授業の目的の一つでした。
彼らが湖につくとそこには、別の大学生のグループがいました。
彼らは自分たちもクリノリンヘッド事件に興味を持ち、研究を横取りするつもりでした。
仕方なく。キャンプを一緒に張るメンバーたち。
各々研究しにいったり遊びに行ったり、しました。
大学生の1人の遊び人の女がトレイラーの女にトイレを借りに行きますが、断られます。
彼女はしょうがなく森で用を足そうとおもいますが、クリノリンヘッド(ドールフェイス)に襲われてしまいます。
続いて、お酒を飲んでさぼっていた男女も襲われてしまいます。
1人、また1人と大学生が襲われていき、最終的に二人になってしまいます。
彼らはことの重大性を感じ、車で逃げようとします。
すると先生が迎えにきていました。女子大生が先生こそクリノリンヘッド(ドールフェイス)ではないかと疑い、走り出します。
しかたなく、彼らは彼女を追いかけることにします。
彼女は自衛の手段のためにトレイラーにあった猟銃でクリノリンヘッド(ドールフェイス)を待ち構えます。そして見事にクリノリンヘッド(ドールフェイス)を撃退しました。
しかし、彼女が2発ぶち込んだにもかかわらず、時間がたつとクリノリンヘッド(ドールフェイス)はぴんぴんしています。
再度襲われ絶対絶命のところを先生が助けて、ゲームオーバーです。
みごとにクリノリンヘッド(ドールフェイス)に鉄棒が突き刺さります。
ようやっと三人で脱出しますが、資料をキャンプ場に忘れてきたことを思い出します。
仕方なく先生だけ資料をとりにキャンプ場へ。
ふとカバンの中にオルゴールがあり、スイッチを入れて見ます。
音楽が終わるころにはクリノリンヘッド(ドールフェイス)が先生の後ろに立っていて彼を切り刻みました。
映画ドールフェイスのネタバレ解説と感想
つっこみどころが多すぎてどこからつっこんでいいのか。。。
そもそもクリノリンヘッドとドールフェイスは一緒でいいんですよね?作中にドールフェイスという単語が出てこないんですが、題名がドールフェイスなので勝手にクリノリンヘッド=ドールフェイスにしています。誰もドールフェイスなんて呼んでないから絶対に題名はクリノリンヘッドのほうがいいと思うのですが、、、、、、
クリノリンヘッド(ドールフェイス)は誰??
みんなこれ気になりますよね。
女子大生が「先生がクリノリンヘッドなんでしょ」と言ったときは、それまで眠っていた私の脳みそがぴかーーーと光って、そうきたか!なるほどそれはおもしろい!と思ったらまさかの違う説。
冒頭のかわいいドーチェスターがこれです。
で、それが大きくなったらこうなっちゃいます?
てかそもそもの話ですが
白人⇒黒人になってるやん!!!!
どう考えても幼少のドーチェスターは先生のほうが同じ白人だし納得感があるのですが、、、、
普通にそういう設定に切り替えればよかったのに。。。
なぜドールフェイスは死なない?
不思議なのが、銃で撃たれて死なないのが不思議なんです。
殺人鬼というよりはもしかしてお化けか?
しかも銃で2発も撃たれたのに、血も出ないし、復活した後なんて服に穴も開いてないですから。
これが単に美術のミスなのか、そういう設定なのか、完全に意味不明です。
笑いは低レベルだが、これはこれでいい
スラッシャー映画としては5流ですし、辻褄が合わなすぎるところが多くあるのですが、それでも低俗、低レベルな笑いは少しだけ評価できます。これがあるから★が一つ増えました。
といっても、幼稚園児がウンコウンコ言ってるのに毛が生えたレベルですが、これがあったから許せる。特に女がタンポンタンポン言いまくってネタにしているのは個人的に笑えたので、まあこの作品はこれだけですかね。
最後に
本当にクオリティが低すぎて、映画祭で賞をもらったとかパッケージに書いてあったけどどんな映画祭なのかぜひ教えてほしいと思いました。
極めて低俗だし、低レベル、脚本もぐちゃぐちゃ、辻褄も合わないし、真犯人がいそうでいない、結局ババアとマッチョがヤりまくる話だと言えばそれで終わりなのですが、それでもタンポンを見事に笑いに変えるあのビッチだけがm今も余韻を残してこの映画を少しだけ温かいものにしてくれています。(自分でも意味不明)