映画悪女評価
★★★★☆
韓国人らしいイケメンと美人の出てくる、時にバイオレンスで時に切ないラブストーリーになっています。
つまらなくはないですが、少し長く、中だるみするシーンがある ことと、オチが簡単に読めてしまうあたりが少し残念。
ですが、特殊なカメラメイクは映画が好きな方は見てみるといいと思います。
映画悪女のあらすじ
犯罪組織の殺し屋として育てられたスクヒ(キム・オクビン)は、育ての親ジュンサン(シン・ハギュン)にいつしか恋心を抱き、結婚する。
甘い新婚生活に胸躍らせていた矢先、ジュンサンは敵対組織に無残に殺害されてしまい、逆上したスクヒは復讐を実行。
しかしその後、国家組織に拘束されてしまい、政府直属の暗殺者として第2の人生を歩み始める。
やがて新たに運命の男性に出会い幸せを誓うが、結婚式の日に新たなミッションが降りかかり―
映画悪女の見どころ
2017年カンヌ国際映画祭 ミッドナイト・マッドネス部門を受賞して脚光を浴びた本作。
事前の話題では暴力的で、それでも悲しい作品という、それなりに期待できるものでした。
総評
前評判の通り、血が噴き出るようなバイオレンスシーンとストーリーも悲しい展開なので、見ていて興奮するような切ないようなそんな作品になっています。
開始10分の格闘シーンは目を見張るものがありました。
第一人称目線での撮影となっていて、まるでFPSのゲームをしているかのような撮影方法は見ていてとても興奮できるものでした。
ただし、アクション描写としてh素晴らしかったのはこの10分間がマックス。その後は切ないラブストーリーへとだんだん移行していきます。
殺し屋として育てられた彼女の生きざまは切なく、それでも一人の女性としてもう一度愛することをはじめる彼女の生きざまを繊細に描いている作品です。
見どころは美しく悲しいスクヒの演技
総じて、全体的には満足な部分が多いです。
特にアクションの部分は撮影方法に凝っていて迫力ある映像が撮れているので、アクションそれ自体よりも「これどうやって撮っているんだ?」という方向で気になってしまいますが。
スクヒがとても美人で本当のこんな人いたら結婚したいな~なんて思ってしまう感じ。
コミュ障なところもとてもグッドです。
ただ、残念ながらアクションの出来はもう一歩欲しかったのが正直なところです。
ザ・レイドまでいかなくてももう少しアクションの豪快さがあると最高のアクション作品となっていたこと間違いなしです。
そういう意味ではいろいろ欲張っているのが韓国映画ですね。
アクション、美人、恋愛、悲しいというような多くの要素を盛り込んでいます。
複雑な人間関係に混乱
少し残念なのは、韓国映画特有の時系列と人間関係がぐちゃぐちゃになっている構成です。
スクヒも途中で整形していたり、旦那が実は自分のオヤジの殺害犯で殺されるんですが、生きていたりととても入り組んだ構成になっています。
しかも韓国人が全部同じに見えてしまうから余計「あれ、こいつなんで生きてんだっけ?」とかなってしいまうわけです。
映画悪女の最後に
韓国映画特有「足し算映画」が好きならいいと思います。(色んなジャンルや見どころをとにかく詰め込むことを足し算映画と呼んでいます)
単純な足し算なので辻褄が合わなかったり、雰囲気の落差が大きくついていけない人もいるのですが、それを逆に「いいね!」と思える人はぜひともご覧ください!